
You two are quite a pair. と言われたら、「二つで一組ですね」というだけではありません。人について使う quite a pair は、「なかなかの二人だね」「お似合いの二人」「目立つコンビ」という意味になります。
恋人同士だけでなく、友人、兄弟、同僚、漫才のように息の合う二人にも使えます。また、いたずら好きな二人や、そろうと騒ぎを起こす二人に、軽い皮肉を込めることもあります。
この記事では、意味の中心、自然な使い方、褒め言葉かどうか、make a great couple や make a good team との違いまで例文で解説します。
Contents
quite a pairの意味
quite a pair の意味は、文脈に応じて次のように変わります。
- お似合いの二人
- 息の合った名コンビ
- 個性的で目立つ二人組
- なかなかの二人だね(軽い驚き・皮肉)
共通するのは、単に二人いるのではなく、二人がそろうことで特別な印象を与えるという点です。
Those two are quite a pair. They can make anyone laugh.
あの二人は本当に名コンビです。誰でも笑わせてしまいます。
You and Mia are quite a pair.
あなたとミアは、なかなかの二人だね。
二つ目の例は、前後の話や声の調子によって「お似合い」にも「二人とも相当変わっている」にもなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜpairが「なかなかの二人」になる?
pair の基本は、「対になった二つ」「一組」です。靴や手袋のように、二つが組み合わさって一つのまとまりになるものを表します。
人についても、二人がいつも一緒に行動したり、相性がよかったり、共通した特徴を持ったりすると a pair と呼べます。
そこへ quite が加わると、「なかなかの」「実に印象的な」という評価が生まれます。
- a pair:一組・二人組
- quite a pair:実に印象的な二人組
日本語では文脈に合わせて、「お似合い」「名コンビ」「似た者同士」「なかなかの二人」と訳し分けるのが自然です。
quite a pairは褒め言葉?皮肉?

お似合いの二人を褒める
恋人や夫婦が互いを引き立てているとき、温かい褒め言葉になります。
You two make quite a pair. You bring out the best in each other.
二人は本当にお似合いですね。お互いのよさを引き出しています。
息の合ったコンビを褒める
仕事、スポーツ、舞台などで補い合う二人にも使えます。
Nina and Carlos are quite a pair in the kitchen.
ニナとカルロスは、キッチンではすばらしいコンビです。
軽い皮肉やあきれを込める
二人そろって同じ失敗をしたり、いたずらをしたりする場合は、「まったく、なかなかの二人だね」という響きになります。
You both forgot the tickets? You’re quite a pair.
二人ともチケットを忘れたの?まったく、なかなかの二人だね。
表現自体が悪口なのではなく、状況、表情、イントネーション、後ろに続く説明によって評価が決まります。
よく使う形と語順
二人 + be動詞 + quite a pair
最も基本的な形です。
Sam and his brother are quite a pair.
サムと弟は、なかなかのコンビです。
They’re quite a pair, aren’t they?
あの二人、なかなかのコンビだよね。
You two are quite a pair
目の前の二人に直接言う会話的な形です。親しい関係で使うと自然です。
You two are quite a pair. The party is never boring when you’re here.
二人は本当に名コンビだね。君たちがいるとパーティーが退屈にならないよ。
make quite a pair
make を使うと、「二人で印象的な組み合わせになる」という関係性を強調できます。
The quiet designer and the energetic salesperson make quite a pair.
物静かなデザイナーと元気な営業担当は、なかなかいいコンビです。
what a pair
What a pair! は、「なんて二人だ!」という感嘆です。驚きやあきれが強く、短い一言なので声の調子が特に重要です。
They planned the whole surprise together. What a pair!
二人でサプライズを全部計画したんだって。なんて名コンビなの!
場面別の自然な例文
恋愛・夫婦
They met at work and now run a café together. They’re quite a pair.
二人は職場で出会い、今は一緒にカフェを経営しています。本当にお似合いです。
仕事
One comes up with bold ideas, and the other makes them practical. They make quite a pair.
一人が大胆なアイデアを出し、もう一人が実行可能にします。なかなかのコンビです。
友人
Keiko and Ana are quite a pair—they finish each other’s sentences.
ケイコとアナは本当に息が合っていて、お互いの言葉を続けてしまうほどです。
家族
My grandfather and his dog are quite a pair. They go everywhere together.
祖父と飼い犬は、本当に名コンビです。どこへでも一緒に行きます。
pair は必ずしも人間二人に限定されず、人とペットの印象的な組み合わせにも使えます。
軽いあきれ
The brothers tried to fix the sink and flooded the kitchen. Quite a pair!
兄弟は流しを直そうとして、キッチンを水浸しにしました。まったく、なかなかの二人です!
似た表現との違い
quite a pairとmake a great couple
make a great couple は、恋愛関係の二人に「とてもお似合い」と明確に伝える表現です。quite a pair は恋愛以外にも使え、評価が好意的とは限りません。
You make a great couple.
二人はとてもお似合いです。
結婚式や正式に褒める場面では、こちらのほうが誤解がありません。
quite a pairとmake a good team
make a good team は、「協力してうまく働ける」という機能面に焦点があります。仕事では明確で使いやすい表現です。
You two make a good team.
二人はよいチームですね。
quite a pair は、仕事ができるだけでなく、二人の個性や掛け合いが印象的という含みも持ちます。
quite a pairとbirds of a feather
birds of a feather は、性格や好みが似ている人たちを表し、「類は友を呼ぶ」に近い表現です。二人に限定されません。詳しくはBirds of a featherの意味と使い方で解説しています。
quite a pairとquite a character
quite a character は、一人の強い個性を「なかなかの人物」と評価します。quite a pair は、二人がそろったときの関係や印象を評価します。
He’s quite a character.
彼はなかなか個性的な人物です。
He and his sister are quite a pair.
彼と妹は、なかなかの二人組です。
一人への評価についてはquite a characterの意味とニュアンスもご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
恋人に限定しない
pair を「カップル」と訳せる場合もありますが、友人、同僚、兄弟、人物とペットにも使えます。恋愛関係かどうかは文脈で判断します。
必ず褒め言葉だと決めつけない
You two are quite a pair. だけでは、賞賛か軽い皮肉か確定しません。誤解を避けたいなら、理由を続けます。
You two are quite a pair—you work so well together.
二人は本当に名コンビですね。とても息が合っています。
quite pairとは言わない
pair はここでは可算名詞なので、冠詞の a が必要です。
× They are quite pair.
○ They are quite a pair.
簡単な英語で言い換えるなら?
quite a pair が出てこなくても、二人の関係を直接説明できます。
- You two are great together.
二人は一緒にいると本当に素敵です。 - You work well together.
二人は息を合わせてうまく働きます。 - You are very similar.
二人はとてもよく似ています。 - You always make us laugh.
二人はいつも私たちを笑わせます。 - You both did the same thing.
二人とも同じことをしましたね。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
quite a pair は、「お似合いの二人」「名コンビ」「なかなかの二人だね」という意味です。二人がそろうことで、相性、個性、面白さ、あるいは困った行動が目立つことを表します。
恋愛専用ではなく、友人、兄弟、同僚、人とペットにも使えます。好意的か軽い皮肉かは文脈と声の調子で変わるため、You work so well together. など理由を続けると意図が明確になります。
英熟語・定型表現をまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









