
「規則を破った人を処罰する」「違反した会社に罰金を科す」「社員を懲戒処分にする」「国へ制裁を科す」。日本語ではいずれも「処罰する」と言えますが、英語では誰が・何に対して・どのような罰を科すかで表現が変わります。
一般的に人を罰するならpunish、規則違反へ不利益や罰則を科すならpenalize、学校や組織内で懲戒するならdiscipline、国・企業などへ公式な制裁を科すならsanctionが中心です。
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「処罰する」の英語を先に一覧で確認
| 英語 | 中心となる意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| punish | 悪い行為をした人を罰する | 犯罪・校則違反・子どもの行動 |
| penalize | 違反に対して罰則・不利益を科す | スポーツ・契約・税・制度 |
| discipline | 規律を守らせるため処分する | 会社・学校・組織 |
| sanction | 公式な制裁措置を科す | 国際関係・行政・企業 |
punish:悪い行為をした人を罰する
punishは「罰する」を表す最も基本的な動詞です。悪いことをした人に、罰や不利益を与えることを表します。
- The court punished him for the crime.
裁判所はその犯罪について彼を処罰しました。 - Students should not be punished for honest mistakes.
正直な間違いで生徒を罰するべきではありません。 - He was punished for breaking the rules.
彼は規則を破ったため処罰されました。
基本形はpunish someone for somethingです。「何をしたために」はforで続けます。
penalize:違反に対して罰則や不利益を科す
penalizeは、規則や制度に違反した人・組織へ、減点、罰金、不利益などを科す表現です。punishよりも「決められたルールに基づくペナルティ」に焦点があります。
- The team was penalized for the foul.
そのチームは反則でペナルティを科されました。 - Companies may be penalized for late payments.
企業は支払いの遅延で罰則を受けることがあります。 - The rule unfairly penalizes small businesses.
その規則は小規模企業を不当に不利にします。
penalizeには、正式な処罰だけでなく「不利な扱いをする」という意味もあります。
discipline:組織内で懲戒・処分する
disciplineは、会社・学校・軍隊などで規律を守らせるために注意、停職、懲戒などの処分をする表現です。
- The company disciplined the employee.
会社はその社員を懲戒処分にしました。 - Staff may be disciplined for serious misconduct.
重大な不正行為があれば職員は処分されることがあります。 - The school disciplined several students.
学校は数人の生徒を処分しました。
disciplineには名詞で「規律・自制心」という意味もあります。文脈によって「教育する」と「処分する」の両方になり得ます。
sanction:国・企業へ公式な制裁を科す
動詞のsanctionは、政府や公的機関が国・企業・団体へ制裁措置を科す場合に使われます。
- The government sanctioned the company.
政府はその会社に制裁を科しました。 - Several countries imposed sanctions on the regime.
複数の国がその政権に制裁を科しました。 - The organization may sanction members who violate its rules.
その組織は規則に違反した会員を処分することがあります。
注意したいのは、sanctionには文脈によって「公式に認める」という反対方向の意味もあることです。制裁を明確に言うなら、名詞を使ったimpose sanctions onも分かりやすい表現です。

場面別:「処罰する」はこう言い分ける
犯罪を犯した人を処罰する
The offender was punished according to the law.
違反者は法律に従って処罰されました。
契約違反に罰金を科す
The company was penalized for breaching the contract.
その会社は契約違反で罰則を科されました。
社員を懲戒処分にする
The employee was disciplined for misconduct.
その社員は不正行為で懲戒処分を受けました。
制裁措置を科す
The government imposed sanctions on the organization.
政府はその組織に制裁措置を科しました。
初心者向け:難しい単語が出ないときの簡単な英語
punishやpenalizeが出てこなくても、「規則を破った」「罰金を払う」「仕事を一時的に止められた」のように、起きたことを基本英語へ分解すれば伝わります。
- He broke the rules, so he had to pay a fine.
彼は規則を破ったので、罰金を払わなければなりませんでした。 - The company did something wrong and had to pay money.
その会社は問題のある行為をし、お金を払うことになりました。 - She could not work for one week.
彼女は1週間、仕事をすることができませんでした。 - They gave him a warning.
彼らは彼に警告しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× punish him about the mistake
○ punish him for the mistake
処罰の理由には通常forを使います。
punishとpenalizeをいつも同じ意味で使う
人の悪い行為を罰するならpunish、規則に基づいて減点・罰金・不利益を科すならpenalizeが自然です。
sanctionは必ず「制裁する」だと思う
sanctionは「制裁を科す」と「公式に認める」の両方に使われます。意味が曖昧になりそうならimpose sanctions onを使うと安全です。
短い英会話で確認
A: What happened to the company?
その会社に何があったのですか?
B: It was penalized for breaking the rules.
規則違反で罰則を科されました。
A: Did it have to pay a fine?
罰金を払う必要があったのですか?
B: Yes, it did.
はい、そうです。
関連する英語表現
処罰の原因となる「法律・規則・契約に違反する」の使い分けは、「違反する」は英語で?violate・break・breach・be againstの違いで整理しています。
規則で行動を制限する表現については、「規制する」は英語で?regulate・restrict・limit・banの違いもあわせてご覧ください。
まとめ
一般的に人を罰するならpunish、ルール違反へ罰則を科すならpenalize、組織内で懲戒するならdiscipline、国や企業へ公式な制裁を科すならsanctionを使います。
難しい単語が出ないときは、He broke the rules.に、罰金・警告・停職など実際に起きたことを加えれば、初心者でも十分伝えられます。










