
海外ニュースや法廷ドラマには、investigation、arrest、charge、trial、verdict、appeal など、裁判・訴訟に関する英語が次々と登場します。
一語ずつ日本語に置き換えるだけでは、捜査段階なのか、裁判中なのか、判決後なのかが分かりにくいこともあります。このページでは、法律英語を「手続きの流れ」で整理し、詳しい解説へ進める総合案内としてまとめました。
Contents
裁判・訴訟・法律英語は5つに分けると分かりやすい
| 分野 | 主な場面 | 代表的な英語 |
|---|---|---|
| 捜査から起訴・釈放 | 事件の捜査、逮捕、容疑、起訴、釈放 | investigate, arrest, charge, prosecute, release |
| 法廷・弁護・証言 | 裁判、弁護、証言、宣誓、反対尋問 | court, defend, testify, take an oath, cross-examine |
| 判決・刑・上訴 | 有罪・無罪の判断、量刑、控訴 | verdict, judgment, sentence, appeal, appellate court |
| 民事訴訟・和解・賠償 | 訴える、請求棄却、取り下げ、和解、損害賠償 | sue, dismiss, withdraw, settle, damages |
| 証拠 | 提出、隠匿、改ざん、破棄 | submit, conceal, tamper with, destroy evidence |

まず知っておきたい:刑事事件と民事訴訟の違い
刑事事件(criminal case)では、犯罪の疑いを捜査し、国側が被告人を起訴して刑事責任を問います。民事事件(civil case)では、個人や企業などの当事者同士が、契約・金銭・損害などをめぐって争います。
- The police arrested the suspect.:警察が容疑者を逮捕しました。
- The company sued its former employee.:会社が元従業員を訴えました。
日本語ではどちらも「裁判」と呼びますが、英語ニュースを読むときは、刑事か民事かを最初に見分けると内容を追いやすくなります。
1. 捜査・逮捕・起訴・釈放で使う英語
事件が起きた後は、捜査する investigate、逮捕する arrest、罪に問う charge、起訴して裁判にかける prosecute、釈放する release などが登場します。
特に arrest と charge は同じではありません。逮捕されても必ず起訴・有罪になるとは限らず、suspect(容疑者)、defendant(被告人・被告)など、人を表す語も段階によって変わります。
2. 法廷・弁護・証言・宣誓で使う英語
裁判が始まると、弁護する defend、証言する testify、宣誓する take an oath、反対尋問する cross-examine などが使われます。
lawyer、attorney、counsel は、いずれも弁護士に関係しますが、国・制度・文脈によって使い方が異なります。また、証人は witness、陪審員は juror、裁判官は judge です。
3. 判決・量刑・控訴で使う英語
審理の後には、評決 verdict、判決 judgment、刑を言い渡す sentence、上訴する appeal などが登場します。
verdict は有罪・無罪など事実認定の結論、sentence は刑事事件で科される刑、judgment は裁判所の正式な判断を広く指します。判決に不服がある場合は、上級裁判所(appellate court)に判断を求めます。
4. 民事訴訟・取り下げ・和解・損害賠償で使う英語
民事訴訟では、訴える sue、訴訟を起こす file a lawsuit、請求を棄却する dismiss a claim、訴えを取り下げる withdraw a lawsuit、和解する settle、損害賠償 damages などが中心です。
damage は「損害」そのものを表すことがありますが、裁判で支払われる損害賠償金には複数形の damages が使われます。
5. 証拠の提出・隠匿・改ざん・破棄で使う英語
証拠を正式に提出するなら submit evidence、法廷で提示するなら present evidence。証拠を隠す場合は conceal や withhold、不正に手を加えるなら tamper with、破棄するなら destroy や delete が使われます。
証拠が「出されなかった」「変えられた」「消された」のどれなのかによって、自然な動詞が変わります。
法律ニュースでよく見る人物の英語
| 英語 | 日本語の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| suspect | 容疑者 | 犯罪の疑いをかけられている人 |
| defendant | 被告人・被告 | 刑事・民事の両方で使われる |
| prosecutor | 検察官 | 刑事事件を訴追する側 |
| plaintiff | 原告 | 民事訴訟を起こした側 |
| witness | 証人 | 法廷などで事実を述べる人 |
| judge | 裁判官 | 手続きを進め、法的判断を行う |
| juror | 陪審員 | 陪審を構成する一人 |
初心者は「誰が・何をした」を簡単な英語で押さえよう
難しい法律用語を全部覚えなくても、まずは主語と動作を簡単な英語で確認すれば、ニュースの骨格をつかめます。
- The police are looking into the case.:警察が事件を調べています。
- He was taken to the police station.:彼は警察署へ連れて行かれました。
- She spoke in court.:彼女は法廷で話しました。
- The judge made a decision.:裁判官が判断を下しました。
- They agreed to end the dispute.:双方は争いを終わらせることで合意しました。
- The files were deleted.:ファイルは削除されました。
しゅみすけ(大山俊輔)
裁判・訴訟の英語を学ぶ順番
- 事件の流れを表す基本動詞を覚える
- 刑事事件と民事事件を見分ける
- 人物の呼び方を確認する
- 法廷・判決・証拠の表現へ進む
- ニュースや海外ドラマの文脈で復習する
海外の法廷・リーガルドラマで法律英語を確認する
単語の違いを整理したら、海外ドラマの会話で使われ方を確認すると理解が深まります。『SUITS/スーツ』『アリーmy Love』『グッド・ワイフ』『殺人を無罪にする方法』『リンカーン弁護士』の特徴と英語学習のポイントは、次の記事で比較しています。
海外ドラマの弁護士・リーガルおすすめ5選|法廷・仕事英語を比較
まとめ
裁判・訴訟の英語は、単語をばらばらに暗記するより、捜査、法廷、判決、民事訴訟、証拠という流れで整理する方が理解しやすくなります。この総合ガイドを入口に、気になる分野の詳しい記事へ進んでみてください。










