
「うっかり間違えた」「うっかり言ってしまった」「うっかり忘れていた」——日本語ではどれも「うっかり」ですが、英語ではミスの種類によって表現が変わります。
間違ったものを選んだなら by mistake、意図せず何かをしたなら accidentally、考えずに行動したなら without thinking、予定などを忘れたなら It slipped my mind. が自然です。
「うっかり」の使い分け
- 間違えて別のものを選ぶ:by mistake
- 意図せず事故的にする:accidentally
- よく考えず反射的にする:without thinking
- 予定・用事をすっかり忘れる:It slipped my mind.
気持ち・意図・行動を表す日本語をまとめて比べたい方は、気持ち・意図・行動を表す日本語の英語表現一覧もご覧ください。
Contents
by mistakeは「うっかり間違えて」
by mistake は、正しいものの代わりに別のものを選んだり、間違った相手に送ったりした場面に向いています。「故意ではなく、間違いとして」という意味です。
I took your umbrella by mistake.
うっかりあなたの傘を持ってきてしまいました。
I sent the email to the wrong person by mistake.
うっかり別の人にメールを送ってしまいました。
I deleted the file by mistake.
うっかりそのファイルを削除してしまいました。
by mistake は文末に置くのが簡単です。I did it by mistake. なら「うっかりやってしまいました」と言えます。
accidentallyは「意図せず、うっかり」
accidentally は、本人にそのつもりがなかった行動や出来事に使います。物を落とす、飲み物をこぼす、ボタンを押すなど、事故的な「うっかり」にぴったりです。
I accidentally spilled coffee on my shirt.
うっかりシャツにコーヒーをこぼしました。
She accidentally pressed the wrong button.
彼女はうっかり違うボタンを押しました。
I accidentally called him.
うっかり彼に電話をかけてしまいました。
by mistake と大きく重なる場面もありますが、by mistake は「選択・判断の間違い」、accidentally は「意図しない出来事」に焦点があると考えると分かりやすいです。
without thinkingは「考えず、うっかり」
秘密を言ってしまった、反射的に返事をしたなど、行動の前に考えなかったことを表すなら without thinking が自然です。
I said it without thinking.
何も考えず、うっかり言ってしまいました。
Without thinking, I clicked the link.
うっかり何も考えずに、そのリンクをクリックしました。
I answered without thinking.
うっかり考えずに答えてしまいました。
「つい口が滑った」なら It just slipped out. もよく使います。
Sorry. It just slipped out.
ごめん。うっかり口が滑った。

It slipped my mindは「うっかり忘れていた」
予定・約束・やるべきことを忘れていたなら、It slipped my mind. が会話でとても自然です。直訳すると「それが私の頭から滑り落ちた」で、「うっかり忘れてた」という柔らかい言い方になります。
Sorry, it completely slipped my mind.
ごめんなさい、うっかり完全に忘れていました。
Our appointment slipped my mind.
うっかり約束を忘れていました。
I meant to call you, but it slipped my mind.
電話するつもりだったのに、うっかり忘れていました。
単純に I forgot. でも正しいですが、It slipped my mind. のほうが「悪気なく、うっかり」というニュアンスを出しやすい表現です。
「うっかり忘れた」は英語で?
忘れた対象によって、次のように言えます。
- 予定を忘れた:It slipped my mind.
- 物を持ってくるのを忘れた:I forgot to bring it.
- 物を置き忘れた:I left it behind.
- 完全に忘れていた:I completely forgot.
I left my phone at the café.
カフェにうっかりスマホを置き忘れました。
I forgot to attach the file.
うっかりファイルを添付し忘れました。
英語では「うっかり」に当たる語を無理に足さず、forgot や left だけで自然に伝わることも多くあります。
「うっかりミス」はcareless mistake
注意不足によるミスそのものを名詞で表すなら a careless mistake が使えます。
I made a careless mistake.
うっかりミスをしてしまいました。
It was a simple oversight.
単純な見落としでした。
oversight は「見落とし・不注意」で、仕事の場面でも使いやすい語です。
Sorry, that was an oversight on my part.
申し訳ありません、私のうっかりした見落としでした。
by mistake・accidentally・without thinkingの違い
| 英語 | 中心の意味 | 例 |
|---|---|---|
| by mistake | 間違ったものを選んだ | 別の人に送った |
| accidentally | 意図せず起きた | 飲み物をこぼした |
| without thinking | 考えずに行動した | 秘密を言った |
| It slipped my mind. | 予定などを忘れた | 約束を忘れた |
「つい」と「うっかり」の違い
「つい」と「うっかり」は重なることがありますが、中心が少し違います。
- つい:誘惑・習慣・感情に負けてしてしまう
- うっかり:注意不足で間違えたり忘れたりする
「つい食べすぎた」なら I ended up eating too much.、「うっかり塩を入れすぎた」なら I accidentally added too much salt. が自然です。詳しくは「つい」は英語で?can’t help・end up・accidentallyの違いも参考にしてください。
初心者向け:まずは3つでOK
最初は次の短い形を覚えましょう。
I did it by mistake.
うっかり間違えてやりました。
I accidentally deleted it.
うっかり削除しました。
It slipped my mind.
うっかり忘れていました。
「選び間違い」「意図しない行動」「忘れた」の3種類に分けるだけで、多くの場面に対応できます。
謝るときに使える自然な一言
Sorry, I didn’t mean to.
ごめんなさい、わざとではありません。
Sorry, that was my mistake.
すみません、私のミスでした。
I’m sorry. It completely slipped my mind.
申し訳ありません。うっかり完全に忘れていました。
仕事では「うっかりでした」だけで終わらず、次の対応も続けると印象がよくなります。
I’m sorry. I missed the attachment. I’ll send it right away.
申し訳ありません。添付を見落としていました。すぐに送ります。
まとめ
- 選択・操作を間違えた:by mistake
- 意図せず何かをした:accidentally
- 考えずに行動した:without thinking
- 口が滑った:It just slipped out.
- 予定を忘れた:It slipped my mind.
- うっかりミス:a careless mistake / an oversight
初心者の方は、まず by mistake と accidentally、忘れ物には It slipped my mind. を使い分ければ十分です。
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