
without breaking a sweatは、「汗一つかかずに」「苦もなく」「楽々と」という意味です。
運動で本当に汗をかかなかった場合にも、仕事・試験・交渉などをほとんど苦労せず簡単にやり遂げたという比喩にも使えます。
She finished the presentation without breaking a sweat.
彼女はそのプレゼンを苦もなくやり遂げました。
Contents
without breaking a sweatの意味が生まれる仕組み
- without:〜せずに
- break a sweat:汗をかき始める、骨を折る
breakには「ある状態が始まる」という感覚があり、break a sweatで「汗が出るほど力を使い始める」。それをwithoutで否定するため、「汗をかくほど努力することもなく」という意味になります。
He climbed the hill without breaking a sweat.
彼は汗一つかかずに丘を登りました。
She solved the problem without breaking a sweat.
彼女はその問題を楽々と解きました。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンス
この表現は、結果が簡単だっただけでなく、本人が余裕を見せていたことを生き生きと伝えます。称賛にも、皮肉にも使えます。
He won the match without breaking a sweat.
彼はほとんど苦戦せず試合に勝ちました。
実際には多少努力していても、外からは苦労しているように見えなかった、という誇張を含むこともあります。
語順とよく使う形
動詞+without breaking a sweat
最も基本的な語順です。
She passed the exam without breaking a sweat.
彼女はその試験に楽々と合格しました。
They moved the sofa without breaking a sweat.
彼らはそのソファを苦もなく動かしました。
not break a sweat
「汗一つかかない」「まったく苦労しない」と、文の動詞としても使えます。
He didn’t even break a sweat.
彼は汗一つかきませんでした/まったく苦労していませんでした。
I barely broke a sweat during the workout.
そのトレーニングでは、ほとんど汗をかきませんでした。
without breaking sweat
イギリス英語では、冠詞aを省いたwithout breaking sweatも使われます。学習者は、広く通じるwithout breaking a sweatを基本形として覚えると安心です。
日常会話・仕事で使える例文
運動・体力
She ran five kilometers without breaking a sweat.
彼女は汗一つかかずに5キロ走りました。
He carried both suitcases upstairs without breaking a sweat.
彼は二つのスーツケースを苦もなく上の階へ運びました。
仕事
My coworker handled the difficult client without breaking a sweat.
同僚は難しい顧客にも余裕で対応しました。
She answered every question without breaking a sweat.
彼女はすべての質問に難なく答えました。
He fixed the system error without breaking a sweat.
彼はシステムエラーをあっさり直しました。
学校・試験
Mika finished the test without breaking a sweat.
ミカはそのテストを楽々と終えました。
He memorized the lines without breaking a sweat.
彼はそのせりふを苦もなく暗記しました。
買い物・お金
She paid the extra fee without breaking a sweat.
彼女は追加料金を何とも思わず支払いました。
この場合は、金額が本人にとって負担ではなかったという少し皮肉な響きも出せます。

without breaking a sweat・with ease・without effortの違い
without breaking a sweat:余裕が見える
大変そうなことなのに、汗をかくほどの苦労さえ見せず楽々と行う、というイメージ豊かな表現です。
with ease:難なく、容易に
with easeは、中立的に「簡単に・難なく」。文章でも会話でも使いやすく、汗の比喩はありません。
She completed the task with ease.
彼女はその作業を難なく完了しました。
詳しくはwith easeの意味・easilyとの違いをご覧ください。
without effort:努力なしに
without effortは努力の不在を直接述べる中立的な表現です。ただし、人の成果を説明すると「努力しなかった」と聞こえることもあり、effortlesslyやwith little effortのほうが自然な場面もあります。
| 表現 | 中心の感覚 | 調子 |
|---|---|---|
| without breaking a sweat | 大変そうなのに余裕 | 会話的・比喩的 |
| with ease | 難なく容易に | 中立的 |
| without effort | 努力をせずに | 直接的 |
waltz throughとの違い
waltz throughも「楽々と切り抜ける」ですが、ワルツを踊るように軽々と進む比喩で、試験・選考・手続きなど「過程を通り抜ける」対象と好相性です。
She waltzed through the interview.
彼女は面接を楽々と切り抜けました。
用法はwaltz throughの意味と使い方で解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
break sweatとは限らない
基本形はbreak a sweatです。米語を中心に冠詞aを入れる形が広く使われます。
sweatを複数形にしない
× without breaking sweats
○ without breaking a sweat
本人の努力そのものを否定するとは限らない
事前に十分練習していたから本番を余裕でこなせた場合にも使えます。「まったく努力していない人」と断定する表現ではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら?
- It was easy for her.
それは彼女にとって簡単でした。 - She did it easily.
彼女はそれを簡単にやりました。 - He had no trouble with it.
彼はそれにまったく苦労しませんでした。 - It didn’t look hard for him.
彼には難しそうに見えませんでした。 - She stayed calm the whole time.
彼女はずっと落ち着いていました。
関連するsweatの表現
- Don’t sweat it.:気にしないで
- No sweat.:問題ないよ、楽勝だよ
- work up a sweat:運動などで汗をかく
- sweat over something:〜について苦労する・心配する
Don’t sweat it.とNo sweat.の違いもあわせて確認できます。
まとめ
without breaking a sweatは「汗一つかかずに」「苦もなく楽々と」を表す定型表現です。
- 運動では文字どおり、仕事や試験では比喩になる
- 基本語順は動詞+without breaking a sweat
- not break a sweatもよく使う
- with easeより会話的で、本人の余裕を生き生きと表す
- 簡単な言い換えはShe did it easily.で十分
ほかの表現は英熟語・定型表現の一覧から学べます。









