
マックス・プランクは、量子論の扉を開いたドイツの理論物理学者です。物理学の常識を変えた人物でありながら、その言葉には「真理はどう受け入れられるのか」「科学は何を知ることができるのか」という、人生や仕事にも通じる問いが込められています。
この記事では、プランク本人の講演・著作で確認できる英語の言葉を中心に7つ厳選。日本語訳とともに、単語・文法・日常でも使える英語表現をわかりやすく解説します。
Max Planck(1858–1947)
ドイツの理論物理学者。1900年にエネルギー量子の考えを示し、量子論の基礎を築きました。1918年にノーベル物理学賞を受賞。物理学で使われる「プランク定数」にも、その名が残っています。
Contents
- 1 マックス・プランクの英語の名言7選
- 1.1 1. A new scientific truth does not triumph by convincing its opponents.
- 1.2 2. An experiment is a question which science poses to Nature.
- 1.3 3. This feeling of wonderment is the source of his desire for knowledge.
- 1.4 4. Every world picture changes with every advance of inquiry.
- 1.5 5. The question to Nature must be formulated before being posed.
- 1.6 6. Pure science and technology are equally important.
- 1.7 7. Religion and natural science do not exclude each other.
- 2 「Science advances one funeral at a time.」はプランクの原文?
- 3 名言から覚えたいコア英語
- 4 まとめ|新しい真理は、問い続ける人と次の世代に受け継がれる
- 5 出典
マックス・プランクの英語の名言7選
1. A new scientific truth does not triumph by convincing its opponents.
A new scientific truth does not triumph by convincing its opponents and making them see the light.
新しい科学的真理は、反対者を説得し、理解させることで勝利するのではない。
triumph は「勝利する」、convince A は「Aを納得させる」。make A see the light は直訳すると「Aに光を見せる」ですが、「Aに真実を悟らせる」という比喩です。この後に、反対者が世を去り、新しい考えに慣れた世代が育つことで真理が受け入れられる、と続きます。

2. An experiment is a question which science poses to Nature.
An experiment is a question which science poses to Nature, and a measurement is the recording of Nature’s answer.
実験とは科学が自然に投げかける問いであり、測定とは自然の答えを記録することである。
pose a question to … は「〜に問いを投げかける」。実験を、自然に何かを無理に証明させる作業ではなく、「問いかけて答えを受け取る対話」と捉えた美しい一文です。
3. This feeling of wonderment is the source of his desire for knowledge.
This feeling of wonderment is the source and inexhaustible fountain-head of his desire for knowledge.
この驚きの感情こそが、知りたいという欲求の源であり、尽きることのない泉である。
wonderment は「驚き・不思議に思う気持ち」、inexhaustible は「尽きることのない」。難しいことを知っていることより、「なぜだろう」と感じ続けることが学びの原動力になると伝えています。
4. Every world picture changes with every advance of inquiry.
Every world picture changes all the time, step by step, with every advance of inquiry.
あらゆる世界像は、探究が進むたびに、一歩ずつ絶えず変化していく。
step by step は「一歩ずつ」、inquiry は「探究・調査」。知識は完成品ではなく、新しい問いと観察によって更新され続けるものだという姿勢が表れています。
5. The question to Nature must be formulated before being posed.
The question to Nature must be formulated before being posed.
自然への問いは、投げかけられる前に、きちんと言葉にされなければならない。
formulate は「明確な形にする・言葉で組み立てる」。before being posed は受動態の動名詞で「投げかけられる前に」です。答えの質は、問いの質で変わる。科学だけでなく、仕事や学習にもそのまま通じます。
6. Pure science and technology are equally important.
Both these tasks are equally important.
純粋科学と技術という二つの役割は、どちらも同じように重要である。
直前では、世界像を形づくることを pure science、それを実際に役立てることを technology と説明しています。both A and B と equally を使えば、「AもBも同じくらい大切」と表現できます。
7. Religion and natural science do not exclude each other.
Religion and natural science do not exclude each other; they mutually supplement and condition each other.
宗教と自然科学は互いを排除するものではない。両者は相互に補い合い、支え合う。
exclude each other は「互いを排除する」、supplement は「補う」。プランクは、科学と宗教を単純な敵同士として扱いませんでした。異なる方法で世界を理解しようとする二つの営みとして捉えた言葉です。
「Science advances one funeral at a time.」はプランクの原文?
Science advances one funeral at a time.(科学は一つの葬式ごとに進歩する)は、プランクの考えを短く表した言葉として広く紹介されています。ただし、これは本人の文章をそのまま引用したものではなく、名言1の内容を後世に短く言い換えた表現です。
プランク本人の文章では、「新しい真理が反対者を説得して勝つというより、反対者がやがて世を去り、新しい考えに慣れた世代が育つ」と、もう少し丁寧に述べられています。印象的な短縮版と原文を分けて覚えておくと安心です。
名言から覚えたいコア英語
- triumph:勝利する
- convince A:Aを納得させる
- see the light:真実を悟る
- pose a question:問いを投げかける
- wonderment:驚き、不思議に思う気持ち
- step by step:一歩ずつ
- formulate:明確な形にする、言葉で組み立てる
- supplement:補う
名言を一文ごと覚えると、単語だけでなく動詞と目的語の組み合わせまで残ります。基本動詞・前置詞・文法を体系的に学び直したい方は、be:RIZEもあわせてどうぞ。
まとめ|新しい真理は、問い続ける人と次の世代に受け継がれる
プランクの言葉は、科学的知識だけでなく、学ぶ姿勢そのものを教えてくれます。驚くこと、よい問いをつくること、観察した答えを受け取り、世界の見方を少しずつ更新すること。その積み重ねが、やがて大きな変化につながります。
同じ科学者の言葉なら、アインシュタインの英語の名言7選もおすすめです。人物・テーマ別に探す方は、哲学者・思想家・科学者の英語の名言集、またはEnglish Quotes! 英語の名言集へどうぞ。
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出典
- Max Planck, Scientific Autobiography and Other Papers
- Max Planck – Nobel Lecture
- Max Planck – Biographical
- Max Planck Institute for Polymer Research
- Religion and Natural Science – Max Planck










