
acrossを使った句動詞は数こそ多くありませんが、come across、get across など日常会話や仕事で頻繁に使う重要表現が揃っています。共通するのは、「面・領域の一方から反対側まで横切る」という感覚です。
この記事では、当サイトの句動詞の総合ガイドと句動詞436選一覧を土台に、サイト内で個別解説しているacross句動詞4表現を整理します。
Contents
acrossのコアイメージ

acrossのコアイメージは、「広がりのある面・領域を横切り、こちら側から向こう側まで到達する」です。throughが「内部を通り抜ける」のに対し、acrossは面や隔たりを横断する感覚を持ちます。
- 実際に横切る:walk across the street
- 人・物と進路が交差する:come across、run across
- 考えが隔たりを越えて届く:get across、put across
acrossを使った句動詞4選一覧
| 句動詞 | 主な意味 |
|---|---|
| come across | 偶然見つける・出会う/~という印象を与える |
| run across | 偶然見つける・偶然出会う |
| get across | 考え・要点を相手に伝える |
| put across | 考え・意見を分かりやすく伝える |
4表現の意味と使い分け
come across:進んでいる途中で偶然出会う
come across は、人・物・情報などを探していないときに偶然見つける表現です。
I came across an old photo while cleaning my room.
部屋を掃除していて、古い写真を偶然見つけました。
come across as+形容詞・名詞 では、「相手側まで届いた印象」が焦点となり、「~という印象を与える」を表します。
run across:偶然ぶつかるように見つける
run across も「偶然見つける・出会う」です。come acrossとほぼ同じですが、runの勢いから、予想外の遭遇をやや生き生きと表すことがあります。
I ran across an interesting article online.
ネットで面白い記事を偶然見つけました。
get across:内容が相手に伝わる状態まで持っていく
get across は、考え・要点・メッセージを理解の隔たりの向こう側まで届ける表現です。結果として「伝わる」ことに焦点があります。
I couldn’t get my point across.
自分の言いたいことをうまく伝えられませんでした。
put across:内容を提示してうまく伝える
put across は、考えや意見を相手に分かる形で提示する表現です。伝え方・表現の仕方に焦点が置かれやすい句動詞です。
She put her ideas across clearly.
彼女は自分の考えを明確に伝えました。
come acrossとrun acrossの違い
| 表現 | 共通点 | ニュアンス |
|---|---|---|
| come across | 偶然出会う・見つける | 最も一般的で、物・人・情報に幅広く使える |
| run across | 偶然出会う・見つける | 偶然ぶつかるような、やや動きのある印象 |
通常はcome acrossを先に覚えれば十分です。run acrossは特にアメリカ英語で見聞きする表現として押さえておくとよいでしょう。
get acrossとput acrossの違い
| 表現 | 焦点 | 典型的な形 |
|---|---|---|
| get across | 相手に理解されるところまで届く結果 | get a point across / get across to someone |
| put across | 考えを分かりやすく提示する伝え方 | put an idea across / put it across clearly |
語順と文法のポイント
- come across / run across:基本的に分離しません。come across an article の語順です。
- get across / put across:目的語を間に置けます。get the message across、put your point across が自然です。
- 代名詞:get it across、put it across のように、通常は動詞とacrossの間に置きます。
- 印象:come across as friendly のas以下に、相手へ届く印象を置きます。
across・through・overの違い
| パーティクル | 中心イメージ | 例 |
|---|---|---|
| across | 面・領域を横切って反対側まで | get an idea across |
| through | 内部に入り、途中を通って出口まで | work through a problem |
| over | 上を越える/全体を覆う・見渡す | go over a report |
「考えを伝える」場合のacrossは、話し手と聞き手の間にある理解の隔たりを横断し、相手側まで届くイメージです。
よくある質問
acrossを使った句動詞が少ないのはなぜですか?
acrossは前置詞としてそのまま「~を横切って」と使われることが多く、慣用的な句動詞として定着した組み合わせは比較的限られます。ただし、come acrossとget acrossは非常に重要です。
come acrossは「横切って来る」という意味ですか?
物理的な用法もありますが、句動詞では「自分の進路と人・物・情報の進路が交差する」ことから、「偶然出会う・見つける」が中心です。
come across asはcome acrossと別の句動詞ですか?
学習上は重要な型ですが、当サイトではcome acrossの記事内でまとめています。come across as kind で「親切そうな印象を与える」です。
get acrossは分離できますか?
はい。「要点を伝える」では get the point across、代名詞なら get it across が自然です。一方、get across the river は「川を渡る」という通常の動詞+前置詞の組み合わせです。
まとめ
across句動詞の中心は、「面や隔たりを横切って、向こう側まで届く」です。進路が交差すればcome across・run across、考えが相手側まで届けばget across・put acrossになります。4表現を別々に暗記せず、「何が隔たりを越えるのか」を見ると意味を整理できます。
ほかのパーティクルも、up、down、out、off、on、in、back、away、over、around、throughの記事でコアイメージから整理できます。









