cross that bridge when we come to itの意味は?使い方・ニュアンスと例文

cross that bridge when we come to itの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

We’ll cross that bridge when we come to it. は、将来起こるかもしれない問題について、「その問題は、本当に起きたときに考えよう」と伝える英語イディオムです。

直訳は「その橋に着いたら、その橋を渡ろう」。今いる場所からはまだ遠い橋を、先回りして心配する必要はありません。橋まで来たときに渡り方を考えればよい、という道のりのイメージが、未来の問題への向き合い方を表しています。

cross that bridge when we come to itの意味

表現 自然な日本語 ニュアンス
We’ll cross that bridge when we come to it. その問題は、その時になったら考えよう。 今は心配しすぎず、必要になったら対処する
I’ll cross that bridge when I come to it. その問題には、直面したときに対処します。 自分自身の将来の問題について話す
Let’s cross that bridge when we come to it. その件は必要になったら考えよう。 相手に「今は保留しよう」と提案する

ポイントは、問題を無視するのではなく、まだ起きるか分からない問題を今から心配しすぎないことです。

直訳から実際の意味を理解しよう

cross that bridge when we come to itの直訳と実際の意味を時間の流れで比較する解説イラスト

言葉 道のりのイメージ 比喩的な意味
that bridge この先にある橋 将来起こるかもしれない問題
come to it 橋のところまで来る 問題が現実になる・判断が必要になる
cross 橋を渡る 問題に対処して先へ進む

つまり、表現全体の流れは次のようになります。

直訳:その橋に着いたら渡る
実際:問題が現実になったら、その時点で対処する

「橋」は怖いものではなく、旅の途中で越える必要がある障害です。そのため、悲観的すぎる響きではなく、落ち着いて一つずつ対処する姿勢を表せます。

しゅみすけ(大山俊輔)

未来の問題を「この先にある橋」と考える表現です。まだ橋に着いていないのに渡り方を悩むより、目の前の道を進もう、という感覚で捉えると覚えやすくなります。

ネイティブが感じるニュアンス

この表現には、主に次の3つの気持ちがあります。

  • 今は決める必要がない
  • 実際に起きるかどうかも分からない
  • 必要になれば、そのとき対処できる

会話では、心配をいったん止めて現在の課題へ戻すときに便利です。相手を安心させる穏やかな言い方にも、自分の方針を示す現実的な言い方にもなります。

ただし、すでに期限が迫っている問題や、今から準備しないと間に合わない危険に使うと、先延ばし・無計画に聞こえることがあります。

よく使われる形と語順

We’ll cross that bridge when we come to it.

複数人で共有する問題には、最も定番の We’ll を使います。

What if the client asks for another revision?
もしクライアントが、もう一度修正を求めてきたらどうする?

We’ll cross that bridge when we come to it.
その問題は、実際にそうなったら考えよう。

I’ll cross that bridge when I come to it.

自分一人に関わる進路・仕事・暮らしなどの問題には I’ll が自然です。

I don’t know what I’ll do if my rent goes up. I’ll cross that bridge when I come to it.
家賃が上がったらどうするかは分かりません。その時になったら考えます。

come to itとget to it

when we come to it の代わりに、when we get to it も使われます。どちらも「その地点・段階に達したら」という意味で、大きな意味の差はありません。

印象
when we come to it 慣用表現として最もよく知られた形
when we get to it 会話的で、「その段階に到達したら」の感覚

that bridgeは何を指す?

that bridge は、直前に話題になった「将来の問題」を指します。具体的な橋の名前を入れるわけではありません。

If the venue cancels, we’ll cross that bridge when we come to it.
会場からキャンセルされたら、その時に対処しよう。

この例では、that bridge=「会場からキャンセルされるという問題」です。

自然な例文で使い方を確認

仕事

What if the new system doesn’t work with our old files?
新しいシステムが古いファイルに対応しなかったらどうしますか?

We’ll cross that bridge when we come to it. For now, let’s finish the test.
その問題は起きたときに対処しましょう。今はテストを終わらせましょう。

We may need more staff next year, but we’ll cross that bridge when we come to it.
来年は人員を増やす必要があるかもしれませんが、その時になったら考えます。

恋愛・人間関係

What if your family doesn’t like me?
もしあなたの家族が私を気に入らなかったら?

Let’s cross that bridge when we come to it.
そのことは、実際にそうなったら一緒に考えよう。

海外旅行

What if our flight is delayed?
もし飛行機が遅れたらどうする?

We’ll cross that bridge when we come to it. It’s on time right now.
遅れたらその時に考えよう。今のところ定刻だよ。

家庭・暮らし

If the washing machine breaks again, I’ll cross that bridge when I come to it.
洗濯機がまた壊れたら、その時に考えます。

学校・学習

I might have trouble with the final presentation, but I’ll cross that bridge when I come to it.
最後の発表で困るかもしれませんが、その段階になったら対処します。

どんな場面なら自然?

自然な場面 注意が必要な場面
問題が起きるかまだ分からない 問題がすでに起きている
今は別の優先課題がある 今すぐ準備しないと被害が広がる
後からでも十分に対処できる 締切・安全・健康に関わる
考えすぎている相手を落ち着かせたい 相手が真剣な相談をしているのに突き放す

たとえば災害対策や重要な契約の期限について、何も準備せずにこの表現を使うのは適切ではありません。「後で対処できる問題」かどうかを判断して使いましょう。

似た表現との違い

表現 意味 違い
cross that bridge when we come to it 問題が現実になったら対処する 未来の特定の問題を今は保留する
take things as they come 物事を成り行きに応じて受け止める より広い生き方・姿勢を表す
one step at a time 一歩ずつ進める 今の課題を順番に処理することを強調
deal with it later 後で対処する 直接的で、先延ばしにも聞こえやすい
when push comes to shove いざという時になれば 決断や行動が避けられない切迫した場面

cross that bridge … は「まだ存在しない問題への心配を止める」、one step at a time は「すでにある課題を一つずつ進める」という違いがあります。

切迫した「いざとなったら」を表したい場合は、when push comes to shoveの意味・使い方も参考になります。

日本人が間違えやすいポイント

未来の話なのでwillを使うことが多い

定番は We’ll cross …I’ll cross … です。「その時になったら対処する」という意思・見通しを示します。

when節には通常willを入れない

未来のことでも、時を表すwhen節では現在形を使います。

We’ll cross that bridge when we come to it.
× We’ll cross that bridge when we will come to it.

when we cross that bridgeに変えない

cross that bridge when we cross it では「渡るときに渡る」という重複になり、比喩の流れが崩れます。前半はcross、後半はcome/get toを使います。

言い方次第で冷たく聞こえる

相手が不安を打ち明けた直後に一言だけで返すと、「今は考えたくない」と突き放した印象になる場合があります。

I understand why you’re worried, but let’s cross that bridge when we come to it.
心配になるのは分かるけれど、その問題は実際に起きたときに考えよう。

このように共感を先に置くと、穏やかに伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

この表現は便利ですが、「何も考えない」という意味ではありません。今できる準備はしたうえで、まだ答えの出ない部分だけを未来に預ける、と考えると自然に使えます。

すぐ出てこないときの「しゅみすけ式」言い換え

長いイディオムがすぐに出てこなくても、簡単な英語で意味を直接伝えられます。

伝えたいこと 簡単な言い換え
その時になったら考えよう We can think about it later.
問題が起きたら対処しよう We can deal with it if it happens.
今は心配しなくていい We don’t need to worry about it now.
まず目の前のことをしよう Let’s focus on what we need to do now.
必要になったら決めよう We can decide when we need to.

特に We can deal with it if it happens. は、イディオムの意味をほぼそのまま基本語で説明できる便利な言い換えです。

関連表現と内部リンク

まとめ

  • cross that bridge when we come to it は「その問題は、その時になったら考えよう」
  • 直訳は「その橋に着いたら、その橋を渡る」
  • that bridgeは将来の問題、come to itは問題が現実になること、crossは対処すること
  • 定番は We’ll cross …I’ll cross …
  • when we get to it という形も使える
  • 無視ではなく「まだ起きていない問題を心配しすぎない」という姿勢
  • 緊急性が高く、今から準備が必要な問題には使わない

まずは会話で、We’ll cross that bridge when we come to it. をひとかたまりで使ってみましょう。長く感じる場合は、We can deal with it if it happens. と言い換えれば十分伝わります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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