英語の敬称の使い分け|Mr.・Ms.・Mrs.・Miss・Dr.の違い

英語の敬称の使い分け|Mr.・Ms.・Mrs.・Miss・Dr.

海外フォームのTitle欄や英語の宛名で、Mr.・Ms.・Mrs.・Missのどれを選べばよいか迷ったことはありませんか? 日本語の「さん」とは仕組みが違い、性別や婚姻状況、職業上の肩書きによって使い分けます。

この記事では、英語の基本的な敬称の意味・読み方・使う場面を、メール・封筒・フォーム・会話の例とともに解説します。

英語の敬称の違いを一覧で確認

Mr.・Ms.・Mrs.・Miss・Dr.の違い一覧

敬称 読み方の目安 基本的な使い方
Mr. ミスター 成人男性。婚姻状況は問わない Mr. Brown
Ms. ミズ 成人女性。婚姻状況を示さない Ms. Brown
Mrs. ミスィズ 既婚女性が本人の希望で使う Mrs. Brown
Miss ミス 未婚女性・若い女性に伝統的に使う Miss Brown
Dr. ドクター 医師や博士号を持つ人 Dr. Brown

相手の女性が使う敬称を知らない場合は、既婚・未婚を推測せずMs.を使うのが基本です。

しゅみすけ(大山俊輔)

女性の敬称で迷ったら、まずMs.を選ぶと覚えておきましょう。相手の署名やプロフィールに希望の敬称があれば、そちらを優先してください。

Mr.は成人男性に使う

Mr.はmisterの略で、成人男性の姓またはフルネームの前に付けます。既婚・未婚による使い分けはありません。

  • Mr. Smith
  • Mr. David Smith
  • Dear Mr. Smith,

Mr. Davidのように、通常は敬称をファーストネームだけに付けません。姓が分からない親しい相手なら、敬称を付けずDavidと呼ぶほうが自然です。

Ms.は婚姻状況を問わず女性に使える

Ms.は、既婚か未婚かを示さずに使える女性の敬称です。「ミス」ではなく、語末が濁る「ミズ」に近い発音です。

  • Ms. Lee
  • Ms. Anna Lee
  • Dear Ms. Lee,

ビジネスメール、申込書、封筒などで相手の希望が分からないときに最も使いやすい選択です。本人がMrs.やMissを使っていると分かる場合は、その表記に合わせます。

Mrs.は既婚女性が使う敬称

Mrs.は伝統的に既婚女性に使われる敬称です。読み方は「ミセス」と表記されることもありますが、英語の発音は /ˈmɪsɪz/ で「ミスィズ」に近くなります。

  • Mrs. Taylor
  • Dear Mrs. Taylor,

結婚している女性が必ずMrs.を使うわけではありません。Ms.を選ぶ人、自分の姓を変えない人、別の敬称を使う人もいます。婚姻状況から勝手に決めず、本人の表記を尊重しましょう。

Missは未婚女性・若い女性に使われる

Missは、伝統的に未婚女性や若い女性に使います。省略形ではないため、通常は最後にピリオドを付けません。

  • Miss Green
  • Miss Emma Green

日常会話で店員などに呼びかけるとき、地域によってはExcuse me, miss.と言うこともあります。ただし、年齢や婚姻状況を区別する表現なので、名前が分かる相手には本人が使う敬称を選ぶほうが安心です。

Dr.は医師・博士号を持つ人に使う

Dr.はdoctorの略で、医師や博士号を持つ人の姓またはフルネームの前に付けます。

  • Dr. Wilson
  • Dr. Maya Wilson
  • Dear Dr. Wilson,

Dr.を使うときは、Mr.やMs.を重ねてDr. Ms. Wilsonとは書きません。大学教員にはProfessor Wilsonが適切な場合もあるため、大学や本人のプロフィールを確認しましょう。

海外フォームのTitle欄はどれを選ぶ?

航空券、ホテル、会員登録などのフォームで、Titleという選択欄が出ることがあります。ここでのTitleは本の題名ではなく、名前の前に付ける敬称です。

自分に当てはまる状況 一般的な選択
成人男性 Mr.
成人女性・婚姻状況を示したくない Ms.
既婚女性でMrs.を使いたい Mrs.
未婚女性でMissを使いたい Miss
医師・博士号保持者で該当表記を使う Dr.

Titleが任意なら、選ばなくてもよいフォームもあります。航空券で重要なのは、敬称よりも氏名がパスポート表記と一致していることです。フォーム全体の書き方は、海外フォームの書き方|名前・住所・生年月日・電話番号の英語記入例をご覧ください。

メール・手紙・封筒ではどう使う?

メールや手紙の冒頭

Dear+敬称+姓が基本です。

  • Dear Mr. Johnson,
  • Dear Ms. Chen,
  • Dear Dr. Patel,

相手の名前は分かるものの敬称が分からない場合、Dear Alex Morgan,のようにフルネームを使う方法もあります。名前も分からなければ、Dear Customer Support Team,のように部署名や役職名を使えます。

Dear・To・Fromの違いは、英語の手紙の書き方|Dear・To・Fromから結びまでで詳しく解説しています。

封筒の宛名

封筒では、受取人の名前の前に敬称を置きます。

Ms. Emily Smith
25 King Street
London SW1A 1AA
UNITED KINGDOM

氏名と住所の配置は、英語の宛名・封筒の書き方|住所・氏名・To・Fromの位置と例で図解しています。

ピリオドは必要?アメリカ英語とイギリス英語

アメリカ英語ではMr.、Ms.、Mrs.、Dr.のようにピリオドを付ける表記が一般的です。イギリス英語ではMr、Ms、Mrs、Drのように省くことがあります。

どちらか一方だけが正解というわけではありません。書類や会社のスタイルに合わせ、同じ文書内で表記を統一しましょう。Missは省略語ではないため、通常ピリオドを付けません。

Mx.・Professor・Sir・Madamも敬称?

Mx.

Mx.は性別を特定しない敬称です。フォームの選択肢や本人のプロフィールに表示されることがあります。発音には「ミクス」など複数の言い方があります。本人が使っている場合は、その敬称を尊重します。

Professor

Professorは大学教授などの職位を示す肩書きです。Professor Brownのように使います。相手がProfessorとDr.の両方に該当する場合、所属機関で使われている表記を確認するのが確実です。

Sir・Madam

sirmadamは、名前の前に付けるMr.・Ms.と同じ使い方ではありません。名前を知らない相手への丁寧な呼びかけなどに使います。

  • Excuse me, sir.:すみません。
  • Yes, madam.:かしこまりました。

Sir John SmithのようなSirは、英国の称号としての別の用法です。

難しい単語が出ないときの確認英語

  • Which title should I use?
    どの敬称を使えばいいですか?
  • Is “Ms.” okay?
    Ms.で大丈夫ですか?
  • How should I address you?
    どのようにお呼びすればよいですか?
  • Should I write “Dr.”?
    Dr.と書きますか?
  • Can I use your full name?
    フルネームを使ってもいいですか?

titleやaddressが出てこなければ、Is “Ms.” okay?のように候補をそのまま見せて確認するだけでも十分です。

英語の敬称でよくある間違い

  • Ms.を「ミス」と読む
  • 既婚女性には必ずMrs.を使うと思う
  • Mr. Johnのように敬称をファーストネームだけに付ける
  • Dr.とMr.・Ms.を重ねて使う
  • Title欄にMr. Yamadaのように名前まで入力する
  • 相手の希望が分かっているのに別の敬称へ変える

名前そのものの順番や大文字表記は、日本人名の英語・ローマ字表記と、first name・last name・given name・family nameの違いも参考にしてください。

まとめ|迷った女性にはMs.が基本

  • Mr.:成人男性
  • Ms.:婚姻状況を問わない女性
  • Mrs.:既婚女性が本人の希望で使う
  • Miss:未婚女性・若い女性に伝統的に使う
  • Dr.:医師・博士号を持つ人

敬称は、相手を分類するためではなく、相手が使う名前や肩書きを尊重するためのものです。迷ったら女性にはMs.を基本とし、本人の署名・プロフィール・所属先の表記が分かれば、それに合わせましょう。

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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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