
「命令に服従する」「権力に服従する」「規則に従う」「圧力に屈する」。日本語ではどれも「服従する」に近い意味ですが、英語では何に、どんな気持ちで従うのかによって表現が変わります。
まず覚えたいのは obey。ただし、権力に屈するなら submit to、規則や要請に従うなら comply with、圧力に負けて折れるなら give in to が自然です。
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「服従する」の英語を早見表で確認
| 英語 | 中心イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| obey | 命令・人に従う | 上司の指示、命令、法律 |
| submit to | 権力や支配に屈する | 強い権力、支配、要求 |
| comply with | 規則・要請を順守する | 会社、法律、正式な手続き |
| give in to | 抵抗した末に折れる | 圧力、要求、誘惑 |
obey:命令や人に「従う」
obey は、「命令を聞いて、そのとおりにする」という意味です。人、命令、規則、法律などを目的語に取ります。
- She obeyed her supervisor’s instructions.
彼女は上司の指示に従いました。 - Everyone must obey the law.
誰もが法律に従わなければなりません。
大事なのは、obeyの直後にtoを付けないことです。obey the rules、obey your boss のように使います。
submit to:権力や支配に「屈して服従する」
submit to は、自分より強い権力・支配・要求を受け入れる表現です。自発的に従うというより、「抵抗をやめて屈する」という強い響きがあります。
- They refused to submit to the dictator’s demands.
彼らは独裁者の要求に屈することを拒みました。 - He eventually submitted to their authority.
彼は最終的に彼らの権力に服従しました。
なお、submit a report の submit は「報告書を提出する」です。to の有無で意味が大きく変わります。「提出する」の使い分けは、submit・hand in・turn inの違いを解説した記事も参考にしてください。
comply with:規則や正式な要請に「従う」
comply with は、規則・法律・基準・要請に従うフォーマルな表現です。ビジネスや公的な文章でよく使われます。
- All staff must comply with the safety regulations.
全スタッフは安全規則を順守しなければなりません。 - The company complied with the request.
その会社は要請に従いました。
complyの後ろにはwithが必要です。「誰かに服従する」というより、「決められたルールや要件に適合する」イメージです。
give in to:圧力や要求に負けて「折れる」
give in to は、最初は抵抗していたものの、最後には圧力・要求・誘惑などに負けることです。
- She refused to give in to pressure.
彼女は圧力に屈することを拒みました。 - We shouldn’t give in to unreasonable demands.
理不尽な要求に屈するべきではありません。
「命令に忠実に従う」という意味ではなく、抵抗した末に折れる点がポイントです。

難しい単語が出てこないときの簡単な英語
会話中に submit や comply が出てこなくても大丈夫です。知っている単語で、何が起きたのかを説明できます。
- I followed the order.
私は命令に従いました。 - She did what her boss told her to do.
彼女は上司に言われたとおりにしました。 - We followed the rules.
私たちは規則に従いました。 - He said yes because they pressured him.
彼は圧力をかけられたので、イエスと言いました。
初心者のうちは、follow the rules や do what 人 told me to do が使いやすく、十分に意味が伝わります。
よくある間違い
- × obey to the order
○ obey the order - × comply the rules
○ comply with the rules - × submit the authority
○ submit to the authority - × give in the pressure
○ give in to the pressure
obey は前置詞なし、ほかの3つは submit to / comply with / give in to と、かたまりで覚えましょう。
短い英会話で使い方を確認
A: Did the company accept the new requirement?
会社は新しい要件を受け入れたの?
B: Yes. It agreed to comply with it.
うん。それに従うことに同意したよ。
A: Did the employees object?
従業員は反対しなかったの?
B: At first, but they eventually gave in to pressure.
最初は反対したけど、最後には圧力に屈したよ。
「従う」「屈服する」「反抗する」との違い
日本語の「従う」は、案内やルールに沿うなど、中立的・自発的な場面にも使えます。一方、「服従する」は上下関係や権力が意識されやすく、自由に選べない響きを伴うことがあります。
「屈服する」は、抵抗していた相手や圧力に負けることを強調するため、submit to や give in to が近い表現です。逆に、命令や権威に逆らうなら「反抗する」。英語での言い分けは、defy・disobey・rebel・talk backの違いもあわせて確認できます。
まとめ
- 命令や人に従う:obey
- 権力や支配に屈する:submit to
- 規則・要請を順守する:comply with
- 圧力や要求に折れる:give in to
迷ったら、日常会話では follow the rules や do what someone says に言い換えればOKです。「何に、なぜ従うのか」を考えると、自然な英語を選びやすくなります。










