
空港のチェックインカウンターや搭乗口で外国人のお客様を案内するとき、長くて難しい英語を話す必要はありません。大切なのは、必要な情報を順番に確認し、次にしてほしいことを短く明確に伝えることです。
この記事では、グランドスタッフが接客で使いやすい英語フレーズを、チェックイン・座席・手荷物・搭乗案内・乗り継ぎ・遅延や欠航対応の流れに沿って紹介します。会社ごとの正式な案内文や業務手順を優先しながら、日常的な受け答えの練習に活用してください。
グランドスタッフとして働くために必要な英語力や、採用・配属・実務から逆算した学習方法を知りたい方は、be:RIZEのグランドスタッフに必要な英語力と勉強法もあわせてご覧ください。本記事では、実際の接客場面で口にするフレーズと会話例に絞って解説します。
Contents
グランドスタッフの英語は「確認→案内」の順で考えよう
空港接客では、最初から完璧な説明を作ろうとすると言葉が出にくくなります。まず質問して情報を集め、その後で案内するという2段階に分けると、短い英語でも対応しやすくなります。
- 確認:May I see your passport?(パスポートを拝見できますか?)
- 復唱:That’s two bags, correct?(お荷物は2個ですね?)
- 案内:Please proceed to Gate 12.(12番搭乗口へお進みください)
- 理解確認:Is everything clear?(ご不明な点はありませんか?)

1.チェックインで使う英語フレーズ
チェックインでは、パスポート・予約・目的地・預ける荷物の順に確認すると会話を組み立てやすくなります。
- Good morning. How may I help you?
おはようございます。どのようなご用件でしょうか? - May I see your passport, please?
パスポートを拝見できますか? - Where are you flying to today?
本日はどちらまで行かれますか? - Do you have a reservation?
ご予約はありますか? - Are you checking any bags?
お預けになる荷物はありますか? - Here is your boarding pass.
こちらが搭乗券です。
チェックインの短い会話例
Staff: Good morning. May I see your passport, please?
Passenger: Sure. Here you are.
Staff: Thank you. Are you checking any bags?
Passenger: Yes, one suitcase.
Staff: Please place it on the scale.
訳:
スタッフ:おはようございます。パスポートを拝見できますか?
乗客:はい、どうぞ。
スタッフ:ありがとうございます。お預けになる荷物はありますか?
乗客:はい、スーツケースが1個あります。
スタッフ:はかりの上に置いてください。
2.座席の希望を確認する英語
座席については、window seat(窓側)とaisle seat(通路側)が基本です。希望どおりに用意できない場合は、謝罪・現状・代案の順に伝えましょう。
- Would you prefer a window or an aisle seat?
窓側と通路側のどちらをご希望ですか? - Would you like to sit together?
ご一緒の席をご希望ですか? - I’m sorry, but no window seats are available.
申し訳ありませんが、窓側の席に空きがありません。 - I can offer you an aisle seat.
通路側のお席でしたらご用意できます。 - Let me see what is available.
空いている席を確認いたします。
3.手荷物の受付・重量超過を伝える英語
手荷物では、個数・重量・サイズ・中身を正確に確認する必要があります。数字を言った後は、指差しや画面表示も使いながら復唱すると行き違いを減らせます。
- How many bags would you like to check?
お荷物はいくつお預けになりますか? - Please place your bag on the scale.
お荷物をはかりに載せてください。 - Your bag is over the weight limit.
お荷物が重量制限を超えています。 - The bag weighs 25 kilograms.
お荷物は25キロあります。 - There may be an excess baggage fee.
超過手荷物料金がかかる場合があります。 - Please do not put valuables in your checked baggage.
貴重品は預け入れ荷物に入れないでください。
重量超過を伝える短い会話例
Staff: Your bag is over the weight limit.
Passenger: How much over?
Staff: It is three kilograms over. You can remove some items or pay the excess baggage fee.
Passenger: I’ll remove some items.
Staff: Certainly. Please take your time.
料金や持ち込み可否については、航空会社・運賃・路線で条件が異なります。数字や選択肢を断定する前に、必ず所属先の画面・規定・責任者の案内を確認してください。
4.搭乗口・搭乗時刻を案内する英語
- Your flight departs from Gate 12.
ご利用便は12番搭乗口から出発します。 - Boarding begins at 10:30.
搭乗は10時30分に始まります。 - Please be at the gate by 10:15.
10時15分までに搭乗口へお越しください。 - Go straight and turn left.
まっすぐ進み、左へ曲がってください。 - It takes about ten minutes from here.
ここから約10分かかります。 - Please check the information screen for updates.
最新情報は案内画面をご確認ください。
道案内では、説明を一文に詰め込まず、Go straight. Then turn left. のように短く区切ると伝わりやすくなります。
5.乗り継ぎを案内する英語
- Do you have a connecting flight?
乗り継ぎ便はありますか? - What is your final destination?
最終目的地はどちらですか? - Your baggage will be checked through to London.
お荷物はロンドンまでお預かりします。 - You need to collect your baggage and check in again.
一度荷物を受け取り、再度チェックインする必要があります。 - Please follow the signs for International Transfers.
国際線乗り継ぎの表示に従ってください。 - Let me check your connection.
乗り継ぎを確認いたします。
乗り継ぎ時の荷物や入国手続きは旅程によって異なります。always(必ず)などの断定表現を避け、確認できるまで Let me check. を使いましょう。
6.遅延・搭乗口変更を伝える英語
遅延対応では、①お詫び、②現在確認できている事実、③次の更新や行動、の順に伝えると分かりやすくなります。
- We’re sorry for the delay.
遅延についてお詫びいたします。 - Your flight has been delayed.
ご利用便は遅延しています。 - The new departure time is 3:20 p.m.
新しい出発予定時刻は午後3時20分です。 - The gate has changed from 8 to 15.
搭乗口が8番から15番に変更されました。 - We are waiting for further information.
現在、追加情報を待っております。 - We will provide another update at 2 p.m.
午後2時に改めてご案内します。
遅延を案内する短い会話例
Passenger: Why is the flight delayed?
Staff: We’re sorry for the delay. We are currently waiting for further information.
Passenger: When will you know?
Staff: We will provide another update at 2 p.m. Please stay near the gate.
理由や出発時刻が未確定なら、推測で説明しないことが大切です。currently(現在)、at this time(現時点では)を使うと、確定している範囲を明確にできます。
7.欠航・振り替えで使う英語
- Unfortunately, your flight has been canceled.
残念ながら、ご利用便は欠航となりました。 - Let me check the available options.
ご案内可能な選択肢を確認します。 - We may be able to rebook you on the next flight.
次の便へ振り替えられる可能性があります。 - Please proceed to the service counter.
サービスカウンターへお進みください。 - A representative will assist you there.
そちらで担当者がご案内します。 - I understand this is frustrating.
ご不便でお困りのことと存じます。
I understand. は相手の主張すべてに同意するというより、「困っている状況は理解しています」と示すクッションとして使えます。ただし、補償や振り替えを約束するときは、自分の権限と正式な規定を必ず確認しましょう。
8.聞き取れない・確認が必要なときの英語
空港にはさまざまな英語を話す人が訪れます。一度で聞き取れなくても問題ありません。曖昧なまま処理するより、聞き返して復唱する方が安全です。
- Could you say that again, please?
もう一度おっしゃっていただけますか? - Could you speak a little more slowly?
もう少しゆっくり話していただけますか? - Could you spell your last name?
姓のスペルを教えていただけますか? - Did you say Flight 215?
215便とおっしゃいましたか? - Let me make sure I understood correctly.
正しく理解できているか確認させてください。 - One moment, please. I’ll check with my supervisor.
少々お待ちください。責任者に確認します。
最初に覚えたいグランドスタッフ英語10選
- May I see your passport, please?
- Where are you flying to today?
- Are you checking any bags?
- Please place your bag on the scale.
- Would you prefer a window or an aisle seat?
- Here is your boarding pass.
- Please proceed to Gate 12.
- Let me check.
- Could you say that again, please?
- We will provide another update at 2 p.m.
一度に大量のフレーズを暗記するより、チェックインならチェックイン、遅延なら遅延というように、場面ごとに質問と案内をセットで音読しましょう。
まとめ|グランドスタッフの英会話は短く確認し、次の行動を示す
グランドスタッフの英語では、流暢に長く話すことよりも、必要な情報を正確に確認し、次に何をすればよいかを伝えることが重要です。
- 質問は一度に一つにする
- 便名・時刻・個数・重量は復唱する
- 未確定の情報を断定しない
- 説明は「現状・選択肢・次の行動」に分ける
- 判断できないときは責任者へ確認する
仕事で使う基本的な会議・電話・メール・依頼・謝罪なども確認したい方は、仕事・ビジネスで使う英語フレーズ総まとめをご覧ください。
旅行者として空港や機内で使う英語を探している方は、空港・飛行機で使う英語フレーズに、チェックインから入国審査までの表現をまとめています。
機内で乗客を案内する表現は、キャビンアテンダント(CA)の英会話フレーズで、搭乗時の挨拶から機内食・体調不良・到着前まで紹介しています。
※本記事は英会話学習を目的とした一般的な例文集です。実際の業務では、所属する航空会社・受託会社・空港の最新マニュアル、保安規定、責任者の指示および承認された案内文を優先してください。










