「脅迫する」は英語で?threaten・intimidate・blackmail・coerceの違い

「脅迫する」は英語で?threaten・intimidate・blackmail・coerceの違い

「脅迫する」は英語で threaten が基本です。ただし、相手を怖がらせるなら intimidate、秘密を材料に要求するなら blackmail、脅して行動を強いるなら coerce が自然です。この記事では、4つの違いを場面別に整理します。

「脅迫する」の英語表現早見表

英語 中心的な意味 よく使う場面
threaten 危害や不利益を予告する 人・会社・安全への脅し
intimidate 怖がらせて圧力をかける 威圧的な態度・職場・交渉
blackmail 秘密を材料に要求する 金銭や行動を要求する脅迫
coerce 脅しや圧力で行動を強いる 署名・同意・証言などの強要

threaten:危害や不利益を予告して脅す

threaten は「脅迫する」の最も基本的な語です。何か悪いことをすると予告して、相手を怖がらせる場面で使います。

  • He threatened to report me.(彼は私を通報すると脅した。)
  • Someone threatened her by email.(何者かがメールで彼女を脅迫した。)
  • The caller threatened the company with legal action.(電話の相手は法的措置を取ると会社を脅した。)

threaten to+動詞 で「~すると脅す」、threaten 人 with+名詞 で「人を~で脅す」という形がよく使われます。

intimidate:怖がらせて圧力をかける

intimidate は、言葉・態度・立場などで相手を怖がらせ、思いどおりに動かそうとすることです。はっきりした脅迫の言葉がなくても使えます。

  • They tried to intimidate the witness.(彼らは証人を威圧しようとした。)
  • I felt intimidated by his aggressive tone.(彼の攻撃的な口調に威圧された。)
  • Do not let anyone intimidate you into silence.(誰かに威圧されて黙らないでください。)

blackmail:秘密を材料に要求する

blackmail は、秘密や不利な情報を公表すると脅し、金銭や行動を要求することです。単なる脅しではなく、「秘密を材料にする」という点が重要です。

  • He tried to blackmail her for money.(彼は秘密を材料に彼女から金を脅し取ろうとした。)
  • She was blackmailed into signing the document.(彼女は脅されてその書類に署名させられた。)
  • The message looked like an attempt to blackmail him.(そのメッセージは彼を恐喝しようとするものに見えた。)

coerce:脅しや圧力で行動を強いる

coerce は、脅しや強い圧力によって、本人が望まない行動をさせることです。焦点は「怖がらせること」よりも「行動を強いること」にあります。

  • They coerced him into signing the agreement.(彼らは彼を脅して合意書に署名させた。)
  • No one should be coerced into giving consent.(同意を無理に強いられるべきではありません。)
  • She said she had been coerced into lying.(彼女は脅されてうそをつかされたと話した。)

4表現の違いをイラストで比較

threaten・intimidate・blackmail・coerceの違い

場面別:「脅迫する」を英語で言うと?

場面 自然な英語
危害や不利益を予告する threaten
威圧的な態度で怖がらせる intimidate
秘密をばらすと言って金品を求める blackmail
脅して署名や同意をさせる coerce

難しい単語が出ないときの簡単な英語

専門的な語を思い出せなくても、知っている語を組み合わせれば状況を伝えられます。

  • He said something bad would happen.(彼は悪いことが起きると言った。)
  • They tried to scare me.(彼らは私を怖がらせようとした。)
  • They used my secret to get money.(彼らは私の秘密を使って金を得ようとした。)
  • They made me do it by threatening me.(彼らは私を脅してそれをさせた。)
  • I felt unsafe and had no choice.(危険を感じ、選択肢がないと思った。)

しゅみすけ(大山俊輔)

まずは threaten を覚えておけば、多くの場面で使えます。秘密を材料に金銭や行動を要求する場合は blackmail、脅して何かをさせる点を強調する場合は coerce と切り分けると分かりやすいです。

よくある間違い

× He threatened me to pay.

「彼は支払うと脅した」なら He threatened to make me pay.、「私を脅して支払わせた」なら He threatened me into paying.He coerced me into paying. が自然です。

blackmailをすべての脅しに使う

blackmail は、秘密や不利な情報を材料に要求するときの語です。一般的な脅迫には threaten を使います。

intimidate=明確な脅迫と思い込む

intimidate は、態度や立場で相手を萎縮させる場合にも使えます。具体的な危害を予告するとは限りません。

短い会話例

A: I received a threatening email.(脅迫的なメールを受け取りました。)
B: Did the sender ask you for money?(送信者はお金を要求しましたか。)
A: Yes. They said they would reveal my private information.(はい。私の個人情報を公表すると言われました。)
B: That sounds like blackmail. Save the message and talk to someone you trust.(それは恐喝のようです。メッセージを保存して、信頼できる人に相談してください。)

「脅迫する」「強制する」「圧迫する」の違い

  • 脅迫する:危害や不利益を予告して怖がらせる。
  • 強制する:本人の意思に反して行動させる。詳しくは「強制する」は英語で?で解説しています。
  • 圧迫する:心理・生活・経営などに継続的な圧力や負担を与える。詳しくは「圧迫する」は英語で?をご覧ください。

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「脅迫する」と近い、権利や自由、尊厳に関わる表現は、権利侵害・威圧・弾圧の英語表現まとめで横断比較できます。ほかの分野を含む48語の全体像は、力関係・介入・抑制・社会制度の英語表現まとめをご覧ください。

まとめ

一般的な「脅迫する」は threaten、威圧して怖がらせるなら intimidate、秘密を材料に要求するなら blackmail、脅して行動を強いるなら coerce が自然です。誰が、何を材料に、相手へ何をさせようとしているのかを見ると、適切な語を選びやすくなります。

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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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