
「いっそ歩いて行こう」「いっそ最初からやり直そう」「いっそ辞めてしまいたい」。日本語の「いっそ」には、今の中途半端な状態を続けるより、思い切って別の選択をするニュアンスがあります。
英語では一語に固定せず、状況から見てそれも悪くないなら might as well、好みを比べるなら would rather、思い切った決断なら just、やわらかく提案するなら maybe we should と言い分けるのが自然です。
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「いっそ」を英語で言うと?まずは早見表
| 伝えたい「いっそ」 | 自然な英語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| こうなったら〜しよう | might as well | 事情を考えると、その案も合理的 |
| 〜するくらいなら…したい | would rather | 二つを比べた好み |
| 思い切って〜しよう | just | 迷いを切って行動する |
| いっそ〜したほうがいいかも | maybe we should / it may be better to | 控えめな提案 |

might as well:状況から見て「いっそ〜しよう」
might as well + 動詞 は、ほかに特によい選択肢がないときや、今の状況ならその行動をしてもよさそうなときに使います。「どうせここまで来たのだから」「待つくらいなら」といった背景を含む表現です。
- The train is delayed, so we might as well walk.
電車が遅れているから、いっそ歩こう。 - We might as well start over from scratch.
いっそ最初からやり直そう。 - Since everyone is here, we might as well begin.
全員そろっているし、いっそ始めよう。
ただし、might が入っていても「ひょっとすると」という単純な可能性ではありません。状況を受けて選ぶ現実的な案を表します。
would rather:別案のほうを選びたい「いっそ」
二つの選択肢を比べて「それなら、いっそこちらがいい」と好みを示すなら would rather + 動詞 が合います。短縮形の I’d rather は会話で非常によく使われます。
- I’d rather stay home.
それなら、いっそ家にいたい。 - I’d rather quit than keep doing work I hate.
嫌な仕事を続けるくらいなら、いっそ辞めたい。 - She’d rather buy a new one than repair this again.
彼女はまた修理するより、いっそ新品を買いたい。
would rather A than B で「BするよりAしたい」と比較をはっきり示せます。行動を提案する might as well に対し、こちらは話し手の好みが中心です。
just:迷いを切って「いっそ〜してしまおう」
会話では、決断の勢いを just で表せます。「もう細かく考えるのをやめて、そうしよう」という感覚です。
- Let’s just tell her the truth.
いっそ彼女に本当のことを言おう。 - Why don’t we just cancel it?
いっそ中止にしない? - I may just throw it away and buy a new one.
いっそ捨てて、新しいものを買おうかな。
just 自体が常に「いっそ」を意味するわけではありません。迷い・複雑さを取り払い、単純な行動へ踏み切る文脈があると「いっそ」に近づきます。
maybe we should:やわらかく「いっそ〜したほうがいいかも」
相手と相談しながら大胆な案を出すなら、Maybe we should … が使いやすい表現です。断定を避けるため、仕事の会話にも向いています。
- Maybe we should change the whole plan.
いっそ計画を全部変えたほうがいいかもしれません。 - It may be better to wait until tomorrow.
いっそ明日まで待ったほうがいいかもしれません。 - Maybe we should ask someone else.
いっそ別の人に頼んだほうがいいかも。
「いっそ」と「むしろ」の違い
どちらも別の選択肢へ向かう言葉ですが、焦点が違います。
| 日本語 | 中心になる感覚 | 英語の例 |
|---|---|---|
| いっそ | 半端な状態を捨て、思い切った案を選ぶ | might as well / just |
| むしろ | AとBを比べ、Bのほうが適切だと評価する | rather / instead / if anything |
たとえば「修理するより、むしろ買い替えたい」は好みの比較です。一方「何度も壊れるなら、いっそ買い替えよう」は、今の状態に見切りをつける決断です。詳しい訳し分けは「むしろ」は英語で?も参考にしてください。
初心者向け:まず覚えたい簡単英語4つ
- Let’s just go.
いっそ行こう。 - We might as well walk.
いっそ歩こう。 - I’d rather stay home.
いっそ家にいたい。 - Maybe we should stop.
いっそやめたほうがいいかも。
迷ったら、勢いのある決断は Let’s just …、事情を受けた現実的な選択は We might as well … と覚えると使い始めやすいです。
よくある間違い
- 「いっそ」は always rather ではない:比較ではなく、状況からの決断なら might as well や just が自然です。
- might as well の後ろは動詞の原形:We might as well go. のように使います。
- would rather の後ろも動詞の原形:I’d rather stay. が基本です。
- 深刻な決断では軽く聞こえることも:might as well は「ほかにすることもないし」という響きを持つため、重大な提案には理由を添えましょう。
まとめ:「大胆な別案」をどう見せるかで選ぶ
「いっそ」は、単に「こちらのほうがよい」と比べるだけでなく、半端な状態を続けず、思い切って方向を変える言葉です。
- 状況から見てそれも合理的 → might as well
- 別案のほうが好み → would rather
- 迷いを切って行動 → just
- やわらかい提案 → maybe we should
関連する表現として、既定の状況を受けて話す「どうせ」は英語で?、意図的に難しい道を選ぶ「あえて」は英語で?もあわせて読むと、決断を表す英語の幅が広がります。
日本語の微妙な言葉を意味別に探したい方は、日本語のニュアンス表現を英語で|直訳しにくい言葉一覧と、気持ち・意志・行動を表す日本語の英語表現一覧もご覧ください。










