
クジラは英語でwhaleです。ただ、英語でクジラについて話すなら、名前だけでなくbaleen whale(ヒゲクジラ)とtoothed whale(ハクジラ)の違いや、潮を吹く・水面から跳び出すといった動作の表現も知っておくと、水族館やホエールウォッチングで一気に使える語彙になります。
Contents
クジラは英語でwhale
- 1頭:a whale
- 複数:whales
- クジラの子ども:a whale calf
- クジラの群れ:a pod of whales
「クジラを見た」はI saw a whale.、「クジラの群れを見た」はWe saw a pod of whales.と言えます。動物として種類全体を表すなら、Whales are mammals.(クジラは哺乳類です)のように複数形を使うのが自然です。
whaleの発音|「ホエール」とは少し違う
whaleの発音記号は/weɪl/です。カタカナの「ホエール」よりも、ウェイルに近い一音節の語です。最初の/w/では唇を丸め、すぐに「エイ」へ移ります。
whから始まりますが、現代の一般的な英語ではwの音で発音します。WとHを分けて「ホ・エール」と二拍にしないのがポイントです。
しゅみすけ(大山俊輔)
whaleという名前の由来・語感
whaleは古英語のhwælにさかのぼる、非常に古いゲルマン系の言葉です。現代英語では、巨大な海洋哺乳類というイメージが強い一方、広い生物学的な文脈ではイルカやネズミイルカを含む鯨類全体をcetaceansと呼びます。
cetaceanは専門的・学術的な「鯨類」、whaleは日常的な「クジラ」と覚えると使い分けやすいでしょう。
ヒゲクジラとハクジラの違い
クジラの仲間は、大きくbaleen whalesとtoothed whalesに分けられます。

| 比較 | baleen whale | toothed whale |
|---|---|---|
| 日本語 | ヒゲクジラ | ハクジラ |
| 口 | baleen(ヒゲ板)で餌をこし取る | teeth(歯)を持つ |
| 噴気孔 | 2つ | 1つ |
| 代表例 | シロナガスクジラ、ザトウクジラ | マッコウクジラ、イルカ、シャチ |
baleenは歯ではなく、上あごから垂れ下がるヒゲ板です。ヒゲクジラは海水と一緒に餌を口へ入れ、海水をヒゲ板から押し出して小さな生物をこし取ります。詳しい構造はNOAAのWhale Anatomyでも解説されています。
一方、ハクジラには歯があり、イルカやシャチもこのグループです。ヒゲクジラの噴気孔は2つ、ハクジラは1つという違いも、国際捕鯨委員会(IWC)の用語集で確認できます。
主なクジラの英語名
| 日本語名 | 英語名 | 分類 |
|---|---|---|
| シロナガスクジラ | blue whale | baleen whale |
| ザトウクジラ | humpback whale | baleen whale |
| ミンククジラ | minke whale | baleen whale |
| セミクジラ | right whale | baleen whale |
| マッコウクジラ | sperm whale | toothed whale |
| シロイルカ | beluga whale / beluga | toothed whale |
| シャチ | killer whale / orca | toothed whale・イルカ科 |
シロナガスクジラのblueは全身が鮮やかな青という意味ではなく、水中で青みがかって見える体色に由来します。ザトウクジラのhumpbackは、潜るときに背中を丸め、hump(こぶ)のように見えることから来た名前です。
クジラとイルカはどう違う?
日常会話では、大型のものをwhale、小型でイルカ科などに属するものをdolphinと呼ぶ傾向があります。しかし生物分類上、イルカもハクジラの仲間です。
特にシャチはkiller whaleと呼ばれますが、イルカ科で最大の種です。dolphinとporpoiseの違いやイルカの体を表す語は、「イルカは英語で?」の記事で詳しく紹介しています。
「クジラが潮を吹く」は英語で?
クジラが呼吸したときに見える柱状のものはa blowまたはa spoutです。
- The whale blew.:クジラが潮を吹きました。
- We saw the whale’s blow.:クジラの潮吹きが見えました。
- A whale is spouting.:クジラが潮を吹いています。
実際には、クジラが肺から海水を噴射しているわけではありません。噴気孔から勢いよく吐き出された温かく湿った空気が冷えて凝結し、周囲の海水なども混ざって白い柱のように見えます。
クジラの体を表す英単語
- blowhole:噴気孔
- baleen:ヒゲ板
- flipper / pectoral fin:胸びれ
- dorsal fin:背びれ
- fluke / tail flukes:尾びれ
- rostrum:吻・上あご前方
whale watchingでは、尾びれ全体をflukesと複数形で呼ぶことがよくあります。魚やサメ(shark)が尾を左右に振るのに対し、クジラは水平な尾びれを上下に動かして泳ぎます。
クジラの動きを表す英語
- surface:水面へ出る
- dive:潜る
- breach:体の大部分を水面から出して跳ぶ
- blow / spout:潮を吹く
- fluke:潜る前に尾びれを見せる
- spyhop:頭を水面から垂直に出して周囲を見る
- slap:尾びれや胸びれで水面をたたく
Look! The whale is breaching!(見て、クジラが跳んでいる!)は、ホエールウォッチングでそのまま使える表現です。
ホエールウォッチングで使える英語例文
Are whale-watching tours available?
ホエールウォッチングのツアーはありますか?
What kind of whales can we see here?
ここではどんな種類のクジラを見られますか?
We saw a humpback whale and its calf.
ザトウクジラとその子どもを見ました。
There is a blow at two o’clock!
2時の方向に潮吹きがあります!
The whale showed its tail flukes before diving.
クジラは潜る前に尾びれを見せました。
Please keep a safe distance from the whales.
クジラから安全な距離を保ってください。
Do not chase or approach the whales.
クジラを追いかけたり、近づいたりしないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
whaleを使った英語表現
have a whale of a time
have a whale of a timeは「最高に楽しい時間を過ごす」というくだけた表現です。
We had a whale of a time on the cruise.
私たちはクルーズで最高に楽しい時間を過ごしました。
no more A than Bの「クジラ構文」
A whale is no more a fish than a horse is.(馬が魚でないのと同様に、クジラも魚ではない)という例文から、日本の英語教育ではno more A than Bを「クジラ構文」と呼ぶことがあります。語順と論理はクジラ構文の専門記事で詳しく解説しています。
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まとめ
クジラは英語でwhale、複数形はwhalesです。発音はカタカナの「ホエール」より/weɪl/(ウェイル)に近くなります。
ヒゲ板を持つbaleen whaleと、歯を持つtoothed whaleの違いも押さえておくと、blue whale、humpback whale、sperm whale、killer whaleといった英語名が整理しやすくなります。まずはWe saw a whale.とThe whale is breaching.から声に出して使ってみましょう。









