
訴訟は、必ず最後まで争って判決が出るとは限りません。裁判所が訴えをdismiss(棄却)する、原告などが訴えをwithdraw(取り下げ)る、当事者がsettle(和解)する、そして合意や判決に基づいてpay damages(損害賠償を支払う)という終わり方があります。
海外ニュースでは、The case was dismissed.、The parties reached a settlement.、The company agreed to pay damages.のような短い表現で結末が伝えられます。このページでは、訴訟の終了・和解・賠償に関する英語を、4本の詳しい解説記事へつなぎながら整理します。
Contents
訴訟が終わる4つの基本パターン
| 終わり方 | 中心となる英語 | 誰の判断・行動か |
|---|---|---|
| 棄却される | dismiss / deny / reject | 裁判所などが訴え・申立てを認めない |
| 取り下げる | withdraw a lawsuit / drop the case | 訴えた側などが自ら手続きをやめる |
| 和解する | settle / reach a settlement | 当事者同士が合意して紛争を終える |
| 賠償する | pay damages / compensate / indemnify | 損害を金銭などで埋め合わせる |
ポイントは、裁判所が終わらせたのか、訴えた側がやめたのか、当事者が合意したのかを分けることです。結果として訴訟が終了しても、法的な意味は同じではありません。
1.「棄却する」dismiss・deny・reject
dismissは、裁判所が訴え・事件・請求などを正式に退けるときの中心語です。denyは申立てや要求を認めない、rejectは提案・主張・申請などを受け入れないという広い意味があります。
- The court dismissed the lawsuit.
裁判所はその訴えを棄却しました。 - The judge denied the motion.
裁判官はその申立てを認めませんでした。 - The court rejected the claim.
裁判所はその請求を退けました。
dismiss a caseは事件・訴訟を終わらせる方向の判断、deny a motionは訴訟内の特定の申立てを認めない場合に使われます。rejectは法律以外でも、提案や申請の却下に広く使えます。
訴え・控訴・申立て・請求での使い分けは、「棄却する」は英語で?dismiss・deny・rejectの違いで詳しく確認できます。
2.「訴えを取り下げる」withdraw a lawsuit・drop the case
withdraw a lawsuitは、正式に訴訟を取り下げる表現です。drop the caseは「その事件・訴えをもう追わない」という会話的で分かりやすい表現になります。
- She withdrew the lawsuit.
彼女は訴えを取り下げました。 - The plaintiff agreed to drop the case.
原告は訴えを取り下げることに同意しました。 - He withdrew his claim.
彼は請求を取り下げました。
withdrawは、訴訟だけでなくclaim(請求)、complaint(申立て・訴状)、appeal(控訴)などを正式に取り下げる場合にも使えます。誰が取り下げたのかを確認すると、dismissとの違いが明確になります。
正式表現と会話表現の違いは、「訴えを取り下げる」は英語で?withdraw a lawsuit・drop the caseの違いで整理しています。
3.「和解する」settle・reach a settlement
settleは、争いや訴訟について当事者が合意し、解決する基本動詞です。reach a settlementは「和解合意に達する」、裁判外で和解するならsettle out of courtを使います。
- The parties settled the dispute.
当事者はその紛争を和解で解決しました。 - They reached a settlement.
彼らは和解に達しました。 - The case was settled out of court.
その事件は裁判外で和解しました。
和解したからといって、必ずしも一方が法的責任を認めたとは限りません。ニュースではwithout admitting wrongdoing(不正行為を認めることなく)という説明が添えられることもあります。
settle・settlement・out of courtの使い方は、「和解する」は英語で?settle・reach a settlementの違いで詳しく解説しています。
4.「賠償する」pay damages・compensate・indemnify
pay damagesは、判決や合意に基づいて損害賠償金を支払うことを直接表します。compensate someone for …は人の損失・被害を埋め合わせる、indemnifyは契約などで損失から補償・免責する法律的な語です。
- The company was ordered to pay damages.
その会社は損害賠償を支払うよう命じられました。 - They compensated the victims for their losses.
彼らは被害者の損失を補償しました。 - The insurer agreed to indemnify the client.
保険会社は顧客を補償することに同意しました。
damagesは法律上の損害賠償金という意味では複数形です。単数のdamageは「損害・被害」を表し、通常は不可算名詞として使われます。
賠償金・一般的な補償・契約上の補償の違いは、「賠償する」は英語で?pay damages・compensate・indemnifyの違いで確認できます。
dismiss・withdraw・settleは誰が動くかで分ける
| 例文 | 中心となる主語 | 意味 |
|---|---|---|
| The court dismissed the case. | 裁判所 | 裁判所が事件を棄却した |
| The plaintiff withdrew the lawsuit. | 原告 | 原告が自ら訴えを取り下げた |
| The parties settled the case. | 当事者双方 | 双方が合意して事件を解決した |
受け身のThe case was dismissed / withdrawn / settled.だけでは行為者が見えにくいため、前後の文で裁判所・原告・当事者のどれが動いたかを確認しましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)
和解と賠償は同じではない
和解は争いを合意で終えること、賠償は損害を金銭などで埋め合わせることです。和解条件に賠償金・解決金の支払いが含まれることは多いものの、意味は別です。
- They settled the case for $1 million.
彼らは100万ドルで事件を和解しました。 - The defendant agreed to pay compensation.
被告は補償金を支払うことに同意しました。 - The settlement did not include an admission of liability.
その和解には責任を認めることは含まれていませんでした。
初心者向け:簡単な英語で言い換える
- The court stopped the case.
裁判所がその事件を終了させました。 - She decided not to continue the lawsuit.
彼女は訴訟を続けないと決めました。 - Both sides agreed to end the dispute.
双方は紛争を終わらせることで合意しました。 - The company agreed to pay for the loss.
会社は損失を支払うことに同意しました。
専門語が出なくても、stop・continue・agree・payのような基本動詞で、何が起きたかは十分説明できます。
まとめ
裁判所が訴えを退けるならdismiss、訴えた側が自ら取り下げるならwithdraw a lawsuit。当事者が合意して争いを終えるならsettle / reach a settlement、損害賠償金を支払うならpay damagesです。
「訴訟が終わった」という一つの結果でも、裁判所の判断・原告の選択・当事者の合意・金銭的な補償という別々の出来事があります。このページを起点に、4本の個別記事で文型とニュアンスを確認してください。










