
水晶は英語で、もっとも正確にはrock crystal(ロック・クリスタル)です。日常会話や鉱物・アクセサリーの販売ではclear quartz(クリア・クォーツ)も広く使われます。
一方、quartzだけなら「石英」という鉱物全体の名前です。紫色のアメジストや黄色のシトリンなどもquartzの仲間なので、「無色透明の水晶」とは限りません。また、crystalだけでは「結晶」「クリスタルガラス」など意味が広すぎます。
しゅみすけ
Contents
水晶は英語でrock crystal/clear quartz
| 英語 | 意味・使う場面 |
|---|---|
| rock crystal | 無色透明の水晶を指す伝統的で明確な名称。鉱物・宝石・博物館の文脈で使いやすい |
| clear quartz | 透明な石英。日常会話、天然石店、商品説明でよく見る呼び方 |
| quartz crystal | 石英の結晶、または水晶の結晶標本。個々の結晶を意識した表現 |
| quartz | 石英という鉱物全体。必ずしも透明ではない |
| crystal | 結晶全般。文脈によっては水晶を指すが、単独では曖昧 |
たとえば標本を見て「これは天然の水晶です」と言うなら、This is a natural rock crystal specimen. が明確です。天然石店で「透明な水晶を探しています」なら、I’m looking for clear quartz. が自然です。
rock crystalとquartzの発音
- rock:/rɑːk/(米)・/rɒk/(英)
- crystal:/ˈkrɪstəl/
- quartz:/kwɔːrts/
- clear:/klɪr/
crystalは最初のcrys-を強く読み、「クリス・トル」に近いリズムです。日本語の「クリスタル」のように各音を同じ強さで読まないのがポイントです。
quartzは語末の子音が難所です。「クウォーツ」と母音を足しすぎず、最後を/rts/でまとめます。単数・複数で形を変えず、鉱物名として通常は不可算名詞です。
crystalの語源は「氷」
crystalは、古代ギリシャ語のkrýstallos(氷、透き通った氷)にさかのぼります。古代には透明な水晶を「非常に強く凍って、二度と溶けなくなった氷」のように考えたことが、名前の感覚に残っています。
透明で冷たそうに輝く水晶と「氷」が結びついた、と考えると覚えやすいでしょう。日本語の「水晶」も透明で水のような見た目を連想させますが、水が固まったものではありません。
quartzはドイツ語のQuarzを経て英語に入った語です。それ以前の由来には複数の説があり、確定的ではありません。
水晶はどんな鉱物?
水晶は、二酸化ケイ素(SiO₂)からなる石英(quartz)が、目に見える結晶の形に成長したものです。典型的な標本には六角柱のような柱面と、とがった先端が見られます。
無色透明のものがrock crystalです。同じquartzでも、色や微細な構造によって呼び名が変わります。
- amethyst:紫水晶。詳しくはアメジストは英語で?
- citrine:黄水晶
- smoky quartz:煙水晶
- rose quartz:紅水晶・ローズクォーツ
- chalcedony:微細な石英結晶が集まった玉髄。縞模様のものにはagate(瑪瑙)がある
つまり、rock crystalはquartzの一種ですが、quartzがすべてrock crystalなのではありません。
crystalだけでは「水晶」とは限らない
英語のcrystalは「規則正しく並んだ原子による結晶」全般を表します。塩の結晶ならsalt crystals、雪の結晶ならice crystalsです。文脈によっては水晶を指すこともありますが、鉱物名として正確に言うならrock crystalやquartzを使います。
さらに、食器やシャンデリアのcrystalは高品質なガラスを指す場合があります。crystal glassやlead crystalは、水晶を削った製品という意味ではありません。
diamond(ダイヤモンド)も透明に見えますが、炭素からなる別の鉱物です。透明で輝くものをすべてcrystalと呼ぶわけではありません。
水晶標本の形・特徴を英語で言う

- crystal point:先端のある一本の結晶、ポイント
- crystal cluster:複数の結晶が母岩上などに群生したクラスター
- termination:結晶の先端面・終端
- double-terminated crystal:両端に先端を持つ結晶
- inclusion:結晶内の内包物
- fracture:割れ、ひび状の部分
- specimen:標本
- matrix:結晶が付いている母岩
It has tiny mineral inclusions.(小さな鉱物の内包物があります)のように説明できます。inclusionは不純物という否定的な意味に限らず、天然石の特徴を示す中立的な専門語です。
日常英語・お店・地学で使える例文
水晶の名前を確認する
Is this rock crystal?
これは水晶ですか?
Yes, it’s a natural clear quartz crystal.
はい、天然の透明な水晶です。
天然石店で探す
I’m looking for a clear quartz pendant.
透明な水晶のペンダントを探しています。
Do you have any untreated rock crystal?
無処理の水晶はありますか?
標本を説明する
This quartz crystal has a well-formed termination.
この水晶には、きれいに形成された先端があります。
The specimen consists of clear quartz crystals on matrix.
その標本は母岩上の透明な石英結晶からできています。
水晶と石英の関係を説明する
Rock crystal is the colorless, transparent variety of quartz.
水晶は、無色透明の石英です。
Amethyst and citrine are also varieties of quartz.
アメジストとシトリンも石英の一種です。
しゅみすけ
時計のquartzも同じ石英
quartz watchは「クオーツ時計」です。石英に電圧を加えると一定の振動をする性質を利用して、正確に時を刻みます。時計に使われるものは一般に人工的に作られた小さな石英振動子で、装飾用の水晶クラスターがそのまま入っているわけではありません。
- quartz watch:クオーツ時計
- quartz movement:クオーツ式ムーブメント
- quartz oscillator:水晶発振器
- synthetic quartz:人工水晶・合成石英
水晶について使える関連表現
- natural quartz:天然石英
- colorless quartz:無色の石英
- transparent:透明な
- translucent:半透明の
- faceted rock crystal:ファセットカットされた水晶
- polished quartz:磨かれた石英
- raw quartz:未加工の石英
- quartz vein:石英脈
- silicon dioxide:二酸化ケイ素
raw crystalも販売表現として見かけますが、鉱物学的に「原石」を厳密に示す定型語とは限りません。何の鉱物かを明確にするならraw quartzやan unpolished quartz crystalと言うと伝わります。
まとめ|水晶はrock crystal、日常ではclear quartzも自然
- 水晶の明確な英語名はrock crystal
- 日常会話や天然石店ではclear quartzも一般的
- quartzは水晶を含む「石英」全体の名前
- quartz crystalは石英の結晶・水晶の結晶標本
- crystalだけでは結晶やクリスタルガラスも含み、意味が広い
- crystalの語源には「氷」というイメージがある
鉱物・宝石の英語をまとめて確認したい方は、宝石・誕生石の英語一覧もあわせてご覧ください。









