
「今日はやたら眠い」「このお店、やたら人が多い」「彼はやたらと細かいことを聞いてくる」。日本語の「やたら」は、単に「とても」と強めるだけでなく、いつもより目立つ・必要以上に多い・同じことが何度も続くという気持ちまで含む便利な言葉です。
そのため、英語では「やたら」に当たる一語を探すのではなく、程度が強いのか、量が多いのか、行動が繰り返されるのかを見分けるのがコツです。先に結論を言うと、日常会話では so / too / unusually / an awful lot / constantly / keep ~ing などを場面ごとに使い分けます。
Contents
- 1 「やたら」を英語で言うと?まずは使い分け一覧
- 2 so:感情を込めて「やたら〜だ」と強調する
- 3 unusually:いつもと比べて「やたら〜だ」
- 4 so many・an awful lot of:「やたら多い」
- 5 too many・too much:「多すぎる」「必要以上に」
- 6 keep ~ing:同じことを「やたらと繰り返す」
- 7 constantly・all the time:頻度が高く「しょっちゅう」
- 8 for some reason:「なぜか今日はやたら〜」
- 9 excessively・unnecessarily:むやみに、必要以上に
- 10 「やたら」を英語にするときの注意点
- 11 初心者でも言える簡単な「やたら」の英語
- 12 よくある質問
- 13 まとめ:「やたら」の中身を分ければ自然な英語になる
- 14 程度・比較・強調を表す関連表現
「やたら」を英語で言うと?まずは使い分け一覧
| 日本語のニュアンス | 自然な英語 | 例 |
|---|---|---|
| やたら暑い・眠い | so / unusually | It’s so hot today. |
| やたら多い | so many / an awful lot of | There are so many people. |
| 多すぎる・必要以上 | too many / too much | He asks too many questions. |
| やたらと〜する | keep ~ing / constantly | She keeps checking her phone. |
| なぜか今日はやたら〜 | for some reason + so | For some reason, I’m so sleepy today. |
| むやみに・過度に | excessively / unnecessarily | Don’t worry unnecessarily. |

so:感情を込めて「やたら〜だ」と強調する
so は、話し手が「いつもより目立つ」「すごくそう感じる」と感情を込めて強調するときに便利です。日本語の「やたら暑い」「やたら眠い」のような、会話的な言い方によく合います。
It’s so hot today.
今日はやたら暑いね。
I’m so sleepy today.
今日はやたら眠い。
That bag is so heavy.
そのバッグ、やたら重いね。
ただし、so自体に「変だ」「必要以上だ」という意味があるわけではありません。強い違和感をはっきり出すなら、次の unusually が合います。
unusually:いつもと比べて「やたら〜だ」
unusually は「いつになく」「普段と違って」という意味です。「今日はなぜかやたら静か」「彼がやたら親切だった」のように、通常との違いに注目するときに使います。
It’s unusually quiet here today.
今日はここ、やたら静かだね。
He was unusually friendly.
彼はやたら親切だった。/いつになく親しげだった。
Traffic is unusually heavy this morning.
今朝はやたら道が混んでいる。
会話では really や so のほうが簡単ですが、「普段との違い」を正確に表したいときは unusually がぴったりです。
so many・an awful lot of:「やたら多い」
人や物の数が目立って多いなら、数えられる名詞には so many、数えられない名詞には so much を使えます。
There are so many people here.
ここ、やたら人が多いね。
Why is there so much traffic today?
今日はなんでやたら車が多いの?
She has an awful lot of books.
彼女はやたらたくさん本を持っている。
an awful lot of は「ものすごくたくさんの」という会話的な強調です。awfulには通常「ひどい」という意味がありますが、このまとまりでは量の多さを強く表します。
too many・too much:「多すぎる」「必要以上に」
too には「適切な程度を超えている」という意味があります。「やたら質問が多くて困る」「やたらお金を使う」のように、話し手が多すぎると感じている場合に自然です。
He asks too many questions.
彼はやたら質問が多い。
You’re spending too much money.
やたらお金を使っているね。/お金を使いすぎだよ。
There’s too much information on this page.
このページは情報がやたら多すぎる。
so many は「すごく多い」という驚き、too many は「多すぎて問題」という評価です。この違いを覚えておくと、言いすぎを防げます。
keep ~ing:同じことを「やたらと繰り返す」
「やたら電話してくる」「やたら聞いてくる」のように、同じ行動が何度も続くなら keep ~ing がとても自然です。
He keeps calling me.
彼、やたら電話してくるんだよね。
She keeps checking her phone.
彼女はやたらスマホを確認している。
Why do you keep asking me that?
なんでそれをやたら聞いてくるの?
日本語の「やたら」を訳さず、動作の「繰り返し」を英語にする発想です。日常会話ではこの言い換えが非常に役立ちます。
constantly・all the time:頻度が高く「しょっちゅう」
constantly は「絶えず・頻繁に」、all the time は「いつも・しょっちゅう」という意味です。やや不満を込めて「やたら〜する」と言う場面にも使えます。
He’s constantly complaining.
彼はやたら文句を言っている。
My phone has been ringing constantly today.
今日はやたら電話が鳴る。
She talks about work all the time.
彼女はやたら仕事の話ばかりする。
constantly は少し硬めで強い表現です。初心者なら always や all the time でも十分自然に伝えられます。
for some reason:「なぜか今日はやたら〜」
日本語の「やたら」には、「理由は分からないけれど、今日は特に」という感覚が隠れていることがあります。その場合は for some reason を文頭に置くと自然です。
For some reason, I’m so hungry today.
なぜか今日はやたらお腹が空く。
For some reason, everyone is so quiet.
なぜかみんなやたら静かだね。
For some reason, this computer is really slow today.
なぜか今日はこのパソコンがやたら遅い。
「やたら」を一語で訳すより、なぜか + すごく に分けたほうが日本語の気分に近づきます。
excessively・unnecessarily:むやみに、必要以上に
「やたらと心配するな」「やたらに薬を使わない」のように、過度な行動を注意するなら excessively や unnecessarily が使えます。ただし、どちらも日常会話では少し硬めです。
Don’t worry unnecessarily.
やたらと心配しないで。/必要以上に心配しないで。
He uses technical terms excessively.
彼は専門用語をやたら使う。
会話では Don’t worry too much. や He uses too many technical terms. のほうが簡単で自然です。
「やたら」を英語にするときの注意点
veryだけでは「いつもと違う」「多すぎる」が消える
very は普通の「とても」です。たとえば very busy は「とても忙しい」ですが、「今日はなぜかやたら忙しい」なら For some reason, I’m so busy today. や It’s unusually busy today. のほうがニュアンスを出せます。
tooは必ずしも「すごく」ではない
too は「限度を超えて困る」という意味です。「この映画、やたら面白い!」を too interesting とすると、「面白すぎて問題」という不自然な意味になりやすいため、so interesting や really interesting を選びましょう。
人について使うと批判に聞こえることがある
She talks too much. や He’s constantly complaining. は、相手を批判する響きがあります。柔らかく事実を言うなら、She talks a lot. や He often complains. と程度を弱める方法もあります。
初心者でも言える簡単な「やたら」の英語
難しい副詞を覚えなくても大丈夫です。まずは次の4パターンだけで、日常の「やたら」の多くを表せます。
- It’s so hot today.(今日はやたら暑い)
- There are so many people.(やたら人が多い)
- He asks too many questions.(彼はやたら質問が多い)
- She keeps calling me.(彼女がやたら電話してくる)
コツは、形容詞を強めるなら so、数が多いなら so many、困るほど多いなら too many、同じ動作が続くなら keep ~ing と考えることです。「やたら」という単語そのものを訳さなくても、簡単な英語で十分伝わります。
よくある質問
「やたらめったら」は英語で何と言いますか?
「むやみに何でも」という意味なら、文脈によって randomly、indiscriminately、または簡単に without thinking が使えます。「やたらめったらクリックしないで」なら Don’t click on things randomly. や Don’t click on everything without thinking. が自然です。
「やたら詳しい」は英語で?
He knows an awful lot about it.(彼はそれについてやたら詳しい)や、驚きを込めて He knows so much about it. と言えます。「妙に詳しい」という違和感を出すなら He knows a surprising amount about it. も使えます。
「最近やたら眠い」は英語で?
I’ve been so sleepy lately. が会話では自然です。「なぜか」を加えるなら For some reason, I’ve been so sleepy lately. と言えます。
「やたらと話しかけてくる」は英語で?
He keeps talking to me. または He talks to me all the time. が自然です。前者は繰り返し、後者は頻度の高さに焦点があります。
まとめ:「やたら」の中身を分ければ自然な英語になる
- 感情を込めて強く言う:so
- 普段と違って目立つ:unusually
- 量がとても多い:so many / an awful lot of
- 多すぎて困る:too many / too much
- 同じ動作を繰り返す:keep ~ing
- 頻度が高い:constantly / all the time
- なぜか今日は特に:for some reason
日本語の「やたら」は、強さ・多さ・繰り返し・違和感を一語に詰め込めます。英語では、その場面でいちばん伝えたい部分を一つ選ぶと自然です。まずは so / too many / keep ~ing の3本から使ってみましょう。
日本語なら一語で済む表現を英語で自然に言い分けたい方は、英語のチャンク・文頭表現一覧も参考にしてください。
似た表現は、「なんとなく」は英語で?、「意外と」は英語で?、「どうせ」は英語で?でも解説しています。
こうした短いニュアンス表現を実際の会話で使えるようにしたい方は、初心者向け英会話学習のご案内もチェックしてみてください。
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