Take it or leave it.の意味は?使い方・強さと丁寧な言い換え

Take it or leave itの意味・使い方・強さと丁寧な言い換えを解説するアイキャッチ画像

Take it or leave it. は、「この条件を受け入れるか、断るかだ」「嫌ならやめてもいい」という意味の定型表現です。相手に提示している条件を変えるつもりがなく、交渉はここまでだと伝える強い言い方です。

映画やドラマの交渉場面で耳にしやすい表現ですが、日常会話で何気なく使うと、冷たい・高圧的・突き放した印象になることがあります。意味だけでなく、使える場面と丁寧な言い換えも一緒に覚えましょう。

意味の組み立て

take it=提示された条件・提案を受け入れる

leave it=受け入れず、そのままにして去る

Take it or leave it.=このまま受けるか、断るか決めて

Take it or leave it.の意味とニュアンス

自然な日本語は、場面によって次のように変わります。

  • 受けるか断るかです
  • この条件で決めてください
  • 嫌なら結構です
  • これが最終条件です

中心にあるのは、条件変更や追加交渉の余地がないというニュアンスです。話し手は相手に選択肢を与えているように見えますが、実際には「受け入れる」「断る」の二択しか残していません。

The price is $500. Take it or leave it.
価格は500ドルです。この条件を受けるか断るかです。

I can give you until Friday. Take it or leave it.
金曜日までなら待てます。これで受けるか断るか決めてください。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「どうぞご自由に」に近く見えることがありますが、Take it or leave it.は自由な選択を優しく促す表現ではありません。「条件は変えません」という強さがあります。

なぜtakeとleaveでこの意味になるのか

ここでのtakeは「手に取る」から広がり、提案・仕事・機会などを受け入れる意味です。

I’ll take the job.
その仕事を引き受けます。

leaveは「残して去る」という意味です。提示されたものを選ばず、その場に残すイメージです。

そしてitが指すのは、商品そのものとは限りません。価格、契約条件、提案、選択肢など、その場で提示されている内容全体を指します。

Take it or leave it、This is my final offer、Please take some time to thinkの強さを比較する図解

文法と語順|itは変えられる?

定番はTake it or leave it.

決まり文句としては、Take it or leave it.のまま使うのが基本です。命令文なので主語のyouは省略されています。

(You) take it or (you) leave it.
それを受け入れるか、断るかしなさい。

文頭だけでなく、提案の後ろに続けることもできます。

That’s my offer—take it or leave it.
それが私の提案です。受けるか断るかです。

take-it-or-leave-it+名詞

ハイフンでつなぎ、take-it-or-leave-it offerのように名詞を修飾する形もあります。

They made us a take-it-or-leave-it offer.
彼らは私たちに、交渉の余地がない条件を提示しました。

It felt like a take-it-or-leave-it deal.
それは受けるか断るかしかない取引のように感じました。

名詞の前では、ひとかたまりの形容詞として働くためハイフンを付けます。

どのくらい強い?使う場面の注意

Take it or leave it.は文法的には短く簡単ですが、かなり直接的です。声の調子によっては、次のような気持ちが伝わります。

  • これ以上は交渉しない
  • あなたが断っても構わない
  • こちらの条件に合わせてほしい
  • 決断を急いでほしい

そのため、顧客、上司、初対面の人に不用意に使うのは避けたほうが安全です。交渉で本当に最終条件を提示するときや、冗談だと分かる親しい関係で使います。

本気の交渉

This is the lowest price I can offer. Take it or leave it.
これが提示できる最低価格です。受けるか断るか決めてください。

親しい間柄での冗談

I made pasta. Take it or leave it!
パスタを作ったよ。食べるか、いらないかだよ!

笑顔や明るい口調なら冗談になりますが、文字だけのメッセージでは強く見えることがあります。

仕事・買い物・日常会話の例文

仕事・契約

The deadline won’t change. Take it or leave it.
締め切りは変わりません。この条件を受けるか断るかです。

They gave us a take-it-or-leave-it contract.
彼らは私たちに、交渉の余地がない契約を提示しました。

My boss didn’t actually say “Take it or leave it,” but that was the message.
上司は実際に「受けるか断るか」とは言いませんでしたが、そういう意味でした。

買い物・値段交渉

Fifty dollars is my final price. Take it or leave it.
50ドルが最終価格です。これで決めてください。

The seller’s take-it-or-leave-it attitude made me walk away.
売り手の「嫌なら買わなくていい」という態度に、私は購入をやめました。

家庭・人間関係

We can watch this movie or nothing. Take it or leave it.
この映画を見るか、何も見ないかだよ。どちらかにして。

He said the schedule was take it or leave it.
彼は、その日程は受け入れるか断るかしかないと言いました。

似た表現との違い

表現 意味 強さ・焦点
Take it or leave it. このまま受けるか断るか決めて 強い。交渉終了を示す
This is my final offer. これが私の最終提案です 固いが、業務的に説明しやすい
It’s up to you. あなた次第です 決定権が相手にあることに焦点
Feel free to say no. 遠慮なく断ってください 相手への配慮がある
I’ll pass. 私は遠慮します 提案を断る側の表現

This is my final offer.との違い

This is my final offer.も「これ以上条件を変えない」と伝えますが、Take it or leave it.より事情を客観的に説明しやすい表現です。仕事で強さを少し抑えたいなら、こちらが使いやすいでしょう。

This is our final offer, but please take some time to review it.
これが私たちの最終提案ですが、少し時間を取ってご確認ください。

It’s up to you.との違い

It’s up to you.は「決めるのはあなたです」。必ずしも話し手が条件を突き付けているわけではありません。

We can eat out or cook at home. It’s up to you.
外食でも家で料理してもいいよ。あなたが決めて。

この場面でTake it or leave it.を使うと、「こちらの案を受けるか拒むか」という圧力が加わります。

日本人が間違えやすいポイント

「持っていくか置いていくか」だけではない

店頭の商品について文字どおり使うこともできますが、定型表現ではitが条件や提案を指します。文脈に応じて「受けるか断るか」と理解します。

丁寧な二択の提示ではない

orがあるため、中立的に二択を尋ねているように見えます。しかし実際には最後通告に近い響きがあります。丁寧に選んでもらうなら、次のように言えます。

Please let me know what you think.
ご意見をお聞かせください。

Feel free to take some time to decide.
時間を取って決めていただいて構いません。

自分が断るときの表現ではない

自分が提案を断るなら、I’ll leave it.よりI’ll pass.No, thank you.が自然です。

断り方の違いは、「遠慮する」は英語で?I’ll pass・hold back・hesitateの違いや、decline to doとrefuse・turn downの違いで確認できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

言いたい内容が「これ以上は条件を変えられません」なら、まずWe can’t change the terms.と事実を説明する方法があります。強い決まり文句を使わなくても、十分に伝えられます。

簡単で丁寧な英語に言い換えるなら

Take it or leave it.が強すぎると感じたら、目的を分けて伝えましょう。

条件を変えられないと伝える

We can’t change the price.
価格は変更できません。

These are the only terms we can offer.
これが私たちに提示できる唯一の条件です。

最終提案だと伝える

This is our final offer.
これが私たちの最終提案です。

相手に判断してもらう

Please let us know if this works for you.
この条件で問題ないかお知らせください。

You can say no if it doesn’t work for you.
都合が合わなければ断っても構いません。

「条件変更はできない」+「判断は相手に任せる」の2文に分ければ、高圧的な響きを避けながら必要な情報を伝えられます。

関連表現

  • final offer:最終提案
  • non-negotiable:交渉の余地がない
  • deal or no deal:取引を成立させるか、やめるか
  • walk away:交渉・取引から手を引く
  • turn down an offer:提案を断る

takeを使う表現をまとめて整理したい方は、takeを使った句動詞一覧も参考になります。英熟語全体は英熟語・定型表現の一覧から確認できます。

まとめ

  • Take it or leave it.は「この条件を受けるか断るか決めて」
  • 提示した条件を変えず、交渉を終える強い表現
  • takeは「受け入れる」、leaveは「そのままにして去る」
  • take-it-or-leave-it offerなら「交渉の余地がない提案」
  • 仕事ではThis is our final offer.のほうが説明的で使いやすい
  • 丁寧にするなら、条件を変えられない事実と相手への判断依頼を分けて伝える

まずは強さの違いを意識して、This is our final offer. Please let us know what you think.と丁寧な形から練習してみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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