
赤い背中に黒い水玉模様を持つ「テントウムシ」は、アメリカ英語でladybug、イギリス英語でladybirdと言います。同じ昆虫なのに、片方はbug、もう片方はbirdが付くのが面白いところです。ただし、生物としてはbugでもbirdでもなく、beetle(甲虫)の仲間です。この記事では発音・複数形・名前の由来、米英差、ナナホシテントウ、成長段階、アブラムシとの関係、実際に使える例文まで解説します。
Contents
テントウムシは英語でladybug・ladybird
| 英語 | 主に使われる地域 | ニュアンス |
|---|---|---|
| ladybug | アメリカ・カナダ | 北米の日常会話で最も一般的 |
| ladybird | イギリスなど | イギリス英語の日常的な呼び名 |
| lady beetle | 北米・科学や園芸 | beetleの仲間であることを明確にした呼び方 |
| ladybird beetle | 説明的な表現 | 地域差を避けたい場面でも使える |
どちらを使っても通じますが、アメリカ人との会話ならladybug、イギリス人との会話ならladybirdが自然です。複数形はladybugs・ladybirds・lady beetlesとなります。
- There’s a ladybug on the leaf.
葉の上にテントウムシがいます。 - I saw three ladybirds in the garden.
庭でテントウムシを3匹見ました。
しゅみすけ(大山俊輔)
ladybug・ladybirdの発音
| 単語 | 発音記号の目安 | 発音のポイント |
|---|---|---|
| ladybug | /ˈleɪdiˌbʌɡ/ | 最初のlaに強勢。lady+bugをつなげる |
| ladybird | 英 /ˈleɪdibɜːd/ | lady+bird。英語では通常rを強く読まない |
| lady beetle | /ˈleɪdi ˌbiːtəl/ | beetleの長い/iː/に注意 |
ladyは「レディ」より、最初を二重母音の「レイ」に近づけます。bugの母音/ʌ/は、日本語の「ア」より短く力を抜いた音です。
なぜladybug・ladybird?名前の由来
ladybugとladybirdのladyは、ヨーロッパのキリスト教文化で聖母マリアを指した呼び名に由来すると考えられています。赤い翅をマリアの赤い外套になぞらえ、農作物を害虫から守る益虫として大切にされたことが背景にあります。
イギリスではもともとOur Lady’s birdのような呼び方があり、やがてladybirdへ。北米ではbirdの代わりに小さな虫を表すbugが付いてladybugが一般化しました。より分類に正確なlady beetleという呼び方も使われます。
日本語の「天道虫」は、枝や指の先から太陽へ向かって飛び立つように見えることから、「お天道様」に結び付けた名前とされています。英語も日本語も、文化や人々の見方が映った名前です。
ladybugはbug?bird?実はbeetle
テントウムシはColeoptera(甲虫目)に属するbeetleです。硬くなった前翅はelytraと呼ばれ、その下に飛ぶための後翅が折りたたまれています。
| 言葉 | 意味 | テントウムシとの関係 |
|---|---|---|
| insect | 昆虫 | 最も広い基本語 |
| bug | 日常語で小さな虫/厳密にはカメムシ目 | ladybugの名前に含まれる日常語 |
| beetle | 甲虫 | テントウムシの実際の仲間 |
| bird | 鳥 | ladybirdという名前の一部だが鳥ではない |
カブトムシなど、ほかのbeetleの英語名はカブトムシは英語で?rhinoceros beetleの発音・名前の由来も参考にしてください。
米ladybug・英ladybirdと成長段階

テントウムシは、蝶や甲虫と同じく完全変態をします。
- egg:卵
- larva:幼虫
- pupa:蛹
- adult ladybug / adult ladybird:成虫
テントウムシの幼虫は、赤く丸い成虫とはまったく違い、細長く突起のある姿をしています。英語ではladybug larvaまたはladybird larvaです。複数形はlarvaeとなります。
- The eggs hatch into larvae.
卵がかえって幼虫になります。 - The larva turns into a pupa.
幼虫は蛹になります。 - An adult ladybug emerges from the pupa.
成虫のテントウムシが蛹から出てきます。
ナナホシテントウは英語でseven-spotted ladybug
日本で身近なナナホシテントウは、アメリカ英語ならseven-spotted ladybugまたはseven-spotted lady beetle、イギリス英語ならseven-spot ladybirdなどと呼ばれます。学名はCoccinella septempunctataです。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| ナナホシテントウ | seven-spotted ladybug / seven-spot ladybird |
| ナミテントウ | Asian lady beetle / harlequin ladybird |
| 黄色いテントウムシ | yellow ladybug / yellow ladybird |
| テントウムシの一種 | a species of ladybug / ladybird |
テントウムシは必ず赤に黒い7つの点というわけではありません。黄色・オレンジ・黒などの種類があり、斑点の数もさまざまです。
斑点の数は年齢ではない
テントウムシの斑点の数は、基本的に種類や模様の違いを表します。「7つの点があるから7歳」という意味ではありません。
- You can’t tell a ladybug’s age by counting its spots.
斑点を数えてもテントウムシの年齢は分かりません。 - This species has seven black spots.
この種類には黒い斑点が7つあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
テントウムシとアブラムシ:庭で役立つbeneficial insect
多くのテントウムシとその幼虫は、植物の汁を吸うaphids(アブラムシ)を食べます。そのため、庭や農業で役立つbeneficial insect(益虫)として知られています。
- Ladybugs eat aphids.
テントウムシはアブラムシを食べます。 - Ladybird larvae are useful predators in the garden.
テントウムシの幼虫は庭で役立つ捕食者です。 - These beetles help protect plants from pests.
これらの甲虫は植物を害虫から守るのに役立ちます。
pestは農作物や暮らしに害を与える生物、predatorはほかの生物を捕食する生き物です。ただし、すべてのテントウムシが同じ餌を食べるわけではなく、植物や菌類を食べる種類もいます。
テントウムシの体や行動に関する関連語
- spot:斑点
- elytron:硬い前翅1枚(複数形elytra)
- wing:飛ぶための翅
- antenna:触角(複数形antennae)
- shell:日常的に見た硬い外側を表す語
- aphid:アブラムシ
- beneficial insect:益虫
- predator:捕食者
- release ladybugs:テントウムシを放す
- fly away:飛び去る
ladybugは幸運の象徴?
欧米の民間伝承では、テントウムシはしばしばgood luck(幸運)と結び付けられます。体にとまると幸運が訪れる、願い事をして飛び立つのを待つ、といった言い伝えがあります。ただし、これは科学的な意味ではなく文化的なイメージです。
- A ladybug landed on my hand. Maybe it’s good luck.
テントウムシが手にとまりました。幸運のしるしかもしれません。 - Ladybirds are often seen as symbols of good luck.
テントウムシは幸運の象徴と見なされることがあります。
実際に使えるテントウムシの英語例文
見つけたとき
- Look! There’s a ladybug on your sleeve.
見て!袖にテントウムシがいるよ。 - How many spots does it have?
斑点はいくつありますか? - Let it crawl onto your finger.
指の上に歩いてくるのを待ってみて。 - It just flew away.
今、飛んでいきました。
庭や植物について話すとき
- We have a lot of ladybirds in our garden this year.
今年は庭にテントウムシがたくさんいます。 - That’s good because they eat aphids.
アブラムシを食べるので、それはよいことです。 - I found ladybug eggs under a leaf.
葉の裏でテントウムシの卵を見つけました。
会話例
A: Is that a ladybug?
あれはテントウムシ?
B: Yes. In British English, it’s called a ladybird.
そうだよ。イギリス英語ではladybirdと言うんだ。
同じ庭で見かける虫でも不完全変態をするカメムシについては、カメムシは英語で?stink bug・shield bugの違いと「臭い」の言い方をご覧ください。
甲虫は英語で?カブトムシ・クワガタなどbeetleの一覧では、見た目・色・動きから付いた甲虫の英語名をまとめています。
まとめ:米語はladybug、英語はladybird
- テントウムシはアメリカ英語でladybug
- イギリス英語ではladybird
- 分類を明確にする呼び方はlady beetle
- birdではなく、実際にはa type of beetle
- 成長段階はegg → larva → pupa → adult
- ナナホシテントウはseven-spotted ladybug / seven-spot ladybird
- アブラムシはaphid、益虫はbeneficial insect
ほかの身近な虫の英語も確認するなら、虫は英語で?昆虫・てんとう虫・幼虫など身近な虫の一覧もご覧ください。









