「賠償する」は英語で?pay damages・compensate・indemnifyの違い

「賠償する」は英語で? pay damagesとcompensate

「賠償する」は英語で、損害賠償金を支払うなら pay damages、被害や損失を償うなら compensate が基本です。英文契約では indemnify、被害を弁償して元の状態へ近づける場面では make restitution も使われます。

この記事では、それぞれの違いと使い方を初心者向けに整理します。

しゅみすけ(大山俊輔)

「誰に何を償うのか」を考えましょう。裁判で決まった賠償金なら pay damages、人の損失を埋め合わせるなら compensate が分かりやすい基本です。

「賠償する」の英語を一言で

  • pay damages:損害賠償金を支払う
  • compensate:人の損失・被害を償う
  • indemnify:契約上、損害から保護・補償する
  • make restitution:被害を弁償・償還する

pay damages、compensate、indemnify、make restitutionの違い

pay damages:損害賠償金を支払う

法律英語の damages は、複数形で「損害賠償金」を意味します。そのため pay damages は「損害賠償金を支払う」という具体的な表現です。

The company was ordered to pay damages.
その会社は損害賠償金を支払うよう命じられました。

He agreed to pay damages to the victim.
彼は被害者へ損害賠償金を支払うことに同意しました。

damage が不可算名詞の「損害・被害」、damages が法律上の「損害賠償金」になる点が重要です。

compensate:損失・被害を償う

compensate は、損失や不利益をお金などで埋め合わせることです。語順は compensate 人 for 損失 が基本です。

The airline compensated passengers for the delay.
航空会社は遅延について乗客に補償しました。

They must compensate the residents for the damage.
彼らはその被害について住民に賠償しなければなりません。

名詞は compensation で「補償・賠償金」です。一般的な補償や費用精算との違いは、既存の「「補償する」は英語で?compensate・reimburse・cover・insureの違い」で詳しく整理しています。

indemnify:契約上の損害を補償する

indemnify は英文契約や保険で見かける硬い法律用語です。将来発生し得る損失や請求について、相手を補償し、損害を負わせないことを表します。

The supplier must indemnify the buyer against any losses.
供給者は、あらゆる損失について買主を補償しなければなりません。

The agreement includes an indemnity clause.
その契約には補償条項が含まれています。

日常会話ではほとんど使わず、通常は pay for the damagecompensate のほうが伝わりやすい表現です。契約全般の語彙は「法務・英文契約で使う英語フレーズ」も参考になります。

make restitution:被害を弁償・償還する

restitution は、奪ったものを返したり、被害者の損失を弁償したりして、できるだけ元の状態へ戻すという意味です。特に刑事司法や不正行為の文脈で使われます。

He was ordered to make restitution to the victims.
彼は被害者たちへ弁償するよう命じられました。

The offender paid restitution.
加害者は被害弁償金を支払いました。

damages・compensation・reimbursementの違い

似た名詞も整理しておきましょう。

  • damages:裁判や法的責任に基づく損害賠償金
  • compensation:損失・被害・不利益への幅広い補償
  • reimbursement:立て替えた費用などの払い戻し

たとえば出張費を返してもらうなら reimbursement であり、通常は損害賠償ではありません。賠償を「請求する」側の表現は「「請求する」は英語で?charge・bill・claim・requestの違い」も確認してください。

award damagesとpay damagesの違い

主語にも注意しましょう。

  • The court awarded damages.:裁判所が損害賠償を認めた
  • The defendant paid damages.:被告が損害賠償金を支払った

裁判所は賠償を award し、支払う側は pay します。この組み合わせを覚えておくと、ニュースを理解しやすくなります。

難しい単語が出ないときの簡単な英語

indemnifyrestitution が出てこなくても、知っている単語で十分に説明できます。

  • They have to pay for the damage.
    彼らはその損害のお金を払わなければなりません。
  • The company will pay the victims.
    会社は被害者にお金を支払います。
  • They will cover the loss.
    彼らはその損失を負担します。
  • He must give the money back.
    彼はそのお金を返さなければなりません。

正確な法律用語を知らなくても、「誰が」「何のために」「お金を払う」を分けて言えば、基本的な意味は伝えられます。

和解するとの関係

当事者が和解した結果、賠償金を支払うこともあります。

The company settled the case and agreed to pay compensation.
その会社は事件について和解し、補償金を支払うことに同意しました。

「和解する」の表現は「settle・reach a settlement・settle out of courtの違い」で確認できます。

まとめ

「賠償する」は、損害賠償金を支払うなら pay damages、人の損失や被害を償うなら compensate が基本です。英文契約では indemnify、被害弁償では make restitution も使われます。

初心者はまず They have to pay for the damage.The company must pay damages. の2つを覚えておけば、多くの場面に対応できます。

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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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