
「弁護する」は英語で、まず defend が思い浮かびます。ただし、弁護士が依頼人の代理人を務めることを広く表すなら represent、特にイギリス英語や法律文書で「代理を務める」と言うなら act for も使われます。
この記事では、法律・裁判の場面に絞って defend・represent・act for の違いを、初心者にも分かりやすい例文とともに解説します。
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「弁護する」の基本はdefend
defend は、裁判で被告人の立場を守り、無罪や刑の軽減などを主張する「弁護する」に最も直接的な動詞です。
- The lawyer defended the accused in court.
その弁護士は法廷で被告人を弁護しました。 - She was hired to defend him.
彼女は彼を弁護するために雇われました。 - Everyone has the right to be defended by a lawyer.
誰にでも弁護士に弁護してもらう権利があります。
簡単な英語に言い換えると、defend = help and protect someone in court(法廷で人を助け、その立場を守る)です。
なお、defendには法律以外にも「人や考えを守る・擁護する」という意味があります。日常的な擁護との違いは、「擁護する」は英語で?defend・stand up for・supportの違いで確認できます。
representは「依頼人の代理をする」
represent は、弁護士が依頼人の正式な代理人として行動することを表します。刑事事件の被告人だけでなく、民事事件の原告、会社、団体などを代理する場合にも使える、広く中立的な表現です。
- Ms. Lee represents the defendant.
リーさんが被告人の代理人を務めています。 - Our firm represents the company in this case.
当事務所はこの事件でその会社を代理しています。 - Do you have a lawyer to represent you?
あなたの代理をする弁護士はいますか。
簡単に言えば、represent = officially speak and act for someone(誰かのために正式に発言し、行動する)です。弁護士が何を主張するかよりも、「誰の代理人なのか」に焦点があります。
act forは法律上の「代理を務める」
act for someone も「人の代理を務める」という意味です。特にイギリス英語の法律・ビジネス場面でよく見られ、representよりやや形式的に響くことがあります。
- Which solicitor is acting for the client?
どの事務弁護士が依頼人の代理を務めていますか。 - We cannot act for both parties.
当事務所は双方の代理を務めることはできません。 - The firm acted for the buyer.
その法律事務所は買主の代理を務めました。
簡単な言い換えは、act for = work as someone’s legal representative(誰かの法的代理人として働く)です。

defend・represent・act forの違い
| 表現 | 中心イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| defend | 法廷で立場を守る | 刑事裁判で被告人を弁護する |
| represent | 正式な代理人になる | 個人・会社・原告・被告を代理する |
| act for | 法律上の代理を務める | 法律事務所や英式の正式な表現 |
迷ったときは、次の基準で選ぶと自然です。
- 裁判で被告人を守る活動を言いたい → defend
- 弁護士が依頼人の正式な代理人だと言いたい → represent
- 法律事務所などが代理を務めることを形式的に言いたい → act for
「弁護士」はlawyerだけではない
「弁護する」と一緒に覚えたい人の呼び方も整理しましょう。
- lawyer:弁護士・法律家を広く表す一般語
- defense lawyer / defense attorney:被告側の弁護士、弁護人
- counsel:法律顧問・弁護士。正式な法律場面で使う
- legal representative:法的代理人
例:The defense attorney argued that the evidence was unreliable.
弁護人は、その証拠は信頼できないと主張しました。
よくある間違い
defendは「自分で言い訳する」だけではない
defend oneself は「自分を守る」「自己弁護する」という意味にもなります。ただし、失敗や批判について事情を説明する「弁明する」なら explain oneself などが自然な場合があります。詳しくは「弁明する」は英語で?explain oneself・defend oneselfの違いをご覧ください。
protectだけでは法廷の「弁護」になりにくい
protect は危険や損害から「守る」ことです。弁護士が法廷で被告人を弁護するという具体的な意味では、通常 defend を使います。
representは「代表する」だけではない
representには「組織を代表する」という意味のほか、弁護士が依頼人を「代理する」という法律用法があります。目的語を見れば意味を判断しやすくなります。
会話で使える例文
- Who will defend him at the trial?
裁判では誰が彼を弁護するのですか。 - A public defender was appointed to represent her.
彼女を代理する公選弁護人が選任されました。 - This lawyer has defended many clients in criminal cases.
この弁護士は多くの刑事事件で依頼人を弁護してきました。 - We need someone with experience to represent us.
私たちには経験のある代理人が必要です。 - Are you acting for the seller or the buyer?
あなたは売主と買主のどちらの代理ですか。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
「弁護する」の中心表現は defend です。弁護士が依頼人の代理人を務めることを広く言うなら represent、法律上の代理を形式的に表すなら act for が使えます。
裁判の動作を続けて整理したい方は、「裁く」は英語で?judge・try・pass judgment onの違いもあわせてどうぞ。










