doを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順と熟語の違いを例文解説

doを使った句動詞一覧―意味・使い方・語順

doを使った代表的な句動詞には、do away with、do without、do over、do up、do someone out of somethingがあります。makeやtakeほど数は多くありませんが、「廃止する」「なしで済ます」「やり直す」「留める・改装する」「不当に奪う」のように、日常・仕事で役立つ意味へ広がります。

doの中心にあるのは、単に「する」ではなく、必要な行動を実行し、ある結果まで持っていくという感覚です。そこへup・over・away・without・out ofなどが加わると、「どのように行い、どんな結果になるか」が具体化します。

この記事はdo自体を細かく解説するものではありません。doを使った句動詞・重要熟語には何があり、どの表現から学べばよいかを案内する中間親ページです。句動詞と、do the dishesやdo one’s bestのような重要定型表現を分けて整理し、各専門記事へつなぎます。

まず覚えたいdo句動詞・重要表現10選

表現 まず覚えたい意味 代表例
do away with 廃止する・取り除く do away with an old rule
do without 〜なしで済ます do without a car
do over やり直す do the report over
do up 留める・包む・改装する do up your jacket
do someone out of something 人から何かを不当に奪う do him out of his share
do one’s best 最善を尽くす do my best
do good / harm / damage 利益・害・損害を与える do more harm than good
do the dishes 食器を洗う do the dishes after dinner
do someone a favor 人のお願いを聞く・手を貸す do me a favor
That’ll do. / Will do. それで十分/承知しました That’ll do for now.

句動詞として最初に覚えるなら、do away with、do without、do over、do upの4つを優先しましょう。日常でdoを使う力を広げるなら、do one’s best、do the dishes、do someone a favorも一緒に覚えると実用的です。

doの最低限のコアイメージ

doの中心は、行動・作業・役割を実際に行い、必要な結果まで進めることです。makeが「結果や形を生み出す」側に注目しやすいのに対し、doは「行動・作業を実行する」側に焦点があります。

  • do:行動・作業を実行する
  • パーティクル:完了、反復、除去、不足などの方向を加える
  • do+パーティクル:行動をどのように処理するかを具体化する

例えば、do overは同じ行動を「もう一度」行います。do upはボタンやファスナーを「完了状態まで」留め、家なら手を加えて整った状態へ仕上げます。

しゅみすけ(大山俊輔)

doを日本語の「する」と一対一で覚えないことが大切です。英語のdoには、作業を行い、必要なところまで終わらせる感覚があります。そこへoverやupが加わると、やり直すのか、完了状態へ整えるのかが見えてきます。

do+パーティクルで意味はどう広がる?

do up・do over・do away with・do without・do out ofの意味の広がり

組み合わせ イメージ 代表的な意味
do+up 行動を上まで・完成状態まで行う 留める・包む・改装する
do+over 同じ行動をもう一度たどる やり直す
do+away+with 対象を離れた状態にして処理する 廃止する・取り除く
do+without 必要な物がない状態で行動を続ける 〜なしで済ます
do+人+out of+物 人を正当な所有・機会の外へ出す 人から物・金・権利を不当に奪う

do up:完成・整った状態へ行う

Do up your coat. It’s cold outside.
コートをきちんと留めて。外は寒いですよ。

服ならボタン・ファスナーを留める、贈り物なら包む、家なら改装するという意味になります。

do over:行動をもう一度行う

I made several mistakes, so I had to do the report over.
いくつか間違えたので、レポートをやり直さなければなりませんでした。

do away with:対象を取り除いて終わりにする

The company did away with the old approval process.
会社は古い承認手続きを廃止しました。

do without:ない状態でも行動を続ける

We can do without a car in this neighborhood.
この地域なら車なしで暮らせます。

do someone out of something:人を正当な所有の外へ出す

They tried to do her out of her share of the money.
彼らは彼女から本来の取り分を不当に奪おうとしました。

doを使った句動詞・重要熟語一覧

句動詞・3語句動詞

表現 主な意味 特徴・使用場面 個別解説
do away with 廃止する・取り除く 制度・習慣・不要物 do away withの意味・使い方
do without 〜なしで済ます 生活・不足・我慢 do withoutの意味・使い方
do over やり直す 仕事・勉強・米国英語 do overの意味・使い方
do up 留める・包む・改装する 服装・包装・住宅 do upの意味・使い方
do someone out of something 人から何かを不当に奪う 金銭・権利・機会 do out ofの意味・使い方

do in(疲れさせる・殺す)、do down(悪く言う)、do for(だめにする・世話をする)などもありますが、地域差・文脈依存・低頻度の用法があるため、まずは上の5表現を優先するのがおすすめです。未作成記事の推測URLは置いていません。

句動詞と一緒に覚えたい重要do表現

表現 主な意味 特徴・使用場面 個別解説
do one’s best 最善を尽くす 仕事・試験・励まし do one’s bestの意味・使い方
do good / harm / damage 利益・害・損害を与える 健康・環境・評価 do good・harm・damageの意味・使い方
do the dishes 食器を洗う 家事・日常 do the dishesの意味・使い方
do the laundry 洗濯する 家事・日常 do the laundryの意味・使い方
do someone a favor 人のお願いを聞く 依頼・人間関係 do someone a favorの意味・使い方
… will do / That’ll do. 〜で十分/それでよい 選択・指示・返答 will do・That’ll doの意味・使い方

意味・場面からdo句動詞を探す

制度・習慣を廃止する

  • do away with:制度・規則・習慣・不要な物を廃止する

We should do away with unnecessary meetings.
不要な会議は廃止すべきです。

物がなくても何とかする

  • do without:必要と思われる物がなくても生活・行動する

I forgot my charger, but I can do without it today.
充電器を忘れましたが、今日はなくても何とかなります。

作業をやり直す・仕上げる

  • do over:失敗・不満があるため最初からやり直す
  • do up:服・包装・家などを完成・整った状態にする

Please do this section over.
この部分をやり直してください。

金・権利・機会を不当に奪う

  • do someone out of something:人をだまして、本来得るはずの物から遠ざける

He was done out of a fair payment.
彼は正当な報酬を不当に奪われました。

家事・日常作業

  • do the dishes:食器を洗う
  • do the laundry:洗濯する
  • do the cleaning:掃除する

仕事・努力・人助け

  • do one’s best:できる限り努力する
  • do someone a favor:人のために頼まれたことをする
  • do good / harm / damage:利益・害・損害という結果を与える

混同しやすいdo句動詞・表現の違い

do away withとget rid of

どちらも「取り除く」ですが、do away with は制度・規則・慣習を廃止する場面でよく使います。get rid of は不要な物・問題・人などを広く「処分する・なくす」と言えます。

do withoutとgo without

do without は、物がなくても何とか行動・生活できること。go without は、必要・欲しい物がない状態で一定期間過ごすことに焦点があります。

  • We can do without a second car.:2台目の車はなくても済みます。
  • He went without sleep.:彼は眠らずに過ごしました。

do withoutとmake do with

do without A はAなしで済ます。make do with B は十分ではないBを使って何とか間に合わせます。

  • We’ll do without a printer.:プリンターなしで済ませます。
  • We’ll make do with this old printer.:この古いプリンターで間に合わせます。

do overとstart over

do something over は特定の作業をやり直す他動詞表現。start over は、過程全体を最初から始め直す自動詞表現です。

do upとdress up

do up はボタン・ファスナーを留める、物を包む、家を改装する。dress up は普段よりきれいな服を着る、仮装するという意味です。

do out ofとcheat out of

どちらも人から金・権利を不当に奪う意味です。do someone out of something は主に英国英語で見られ、cheat someone out of something は、だます手段をより明確に表します。

doとmakeの違い

do は行動・作業を実行すること、make は結果・形・状態を生み出すことに焦点があります。

  • do the work:その仕事を実行する
  • make a plan:計画という結果を作る
  • do the dishes:食器洗いという家事をする
  • make dinner:夕食を作り出す

do句動詞の語順と文法

分離できる句動詞

do overとdo upは、目的語を後ろにも間にも置けます。

  • do over the report / do the report over
  • do up your jacket / do your jacket up

目的語が代名詞なら間に置く

  • do it overdo over it
  • do it updo up it
  • do them updo up them

分離できない句動詞

do away withとdo withoutは、後ろの語までが意味のまとまりです。

  • do away with the rule
  • do without a car

do away the rule with、do a car withoutのようには分けません。

do someone out of somethingの語順

do+人+out of+奪われる物・権利の順です。

  • They did him out of his inheritance.
  • She was done out of a promotion.(受動態)

しゅみすけ(大山俊輔)

do overとdo upは、代名詞ならdo it over、do it upと間に置きます。一方、do away withは3語で一つのまとまりなので分けません。表現ごとに「分離できるか」を確認するのが近道です。

しゅみすけ式:do句動詞が出てこなかったら?

doの句動詞を忘れたら、「何をやめたのか」「何がなくても大丈夫なのか」「何をもう一度したのか」を基本語で直接説明しましょう。

言いたいこと 句動詞 簡単な言い換え
古い規則を廃止した They did away with the old rule. They stopped using the old rule.
車なしで済ませられる We can do without a car. We don’t need a car.
レポートをやり直した I did the report over. I wrote the report again.
ジャケットを留めた I did up my jacket. I closed my jacket.
正当な取り分を奪われた They did me out of my share. They didn’t give me my part.

do句動詞の覚え方

  1. まず4つに絞る:do away with、do without、do over、do up
  2. doの共通感覚を見る:どんな行動を、どんな結果まで実行するのか考える
  3. パーティクルを見る:upは完成、overは反復、awayは除去
  4. 語順ごと覚える:do it over、do away with the ruleのように型で覚える
  5. 重要な定型表現も分けて覚える:do one’s best、do the dishesなど
  6. 出てこなければ基本文にする:stop using、write again、don’t needなどで直接説明する

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まとめ

doを使った句動詞は、do=行動・作業を実行し、必要な結果まで進めるという感覚から整理できます。upなら完成・整った状態まで、overならもう一度、away withなら取り除いて終わりにする、withoutなら必要な物がない状態で続ける、out ofなら人を正当な所有や機会の外へ出す、と考えてみましょう。

最初から低頻度の表現まで覚える必要はありません。まずはdo away with、do without、do over、do upを優先し、その後に日常でよく使うdo one’s best、do the dishes、do someone a favorなどを増やしてください。句動詞が出てこなければ、stop using、write again、don’t needのような簡単な英語へ分解すれば十分に伝わります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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