
日本語ではミツバチもアシナガバチもスズメバチもまとめて「蜂」と呼びますが、英語では種類によって bee・wasp・hornet を使い分けます。かわいらしく花を飛び回る蜂ならbee、細身のアシナガバチなどはwasp、大型のスズメバチ類ならhornetが基本です。この記事では、3語の発音・名前の感覚・範囲関係から、「蜂が飛んでいる」「蜂に刺された」など実際に使える英語まで解説します。
Contents
蜂は英語でbee・wasp・hornet
「蜂」を英語にするときは、まず次の3語を押さえましょう。
| 日本語 | 英語 | 基本的な意味 |
|---|---|---|
| ミツバチなど | bee | 花粉や蜜を集める、毛の目立つ蜂の仲間 |
| アシナガバチなど | wasp | 日常英語ではbee以外の、くびれた体を持つ蜂を広く指す |
| スズメバチ類 | hornet | 大型で社会性を持つwaspの一群 |
つまり、hornetはwaspの一種です。一方、beeとwaspは日常英語では別のグループとして呼び分けるのが普通です。日本語の「蜂」に完全一致する便利な一語があるわけではないので、見た目や種類に合わせるのが自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
bee・wasp・hornetの発音
| 単語 | 発音の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| bee | /biː/「ビー」 | 母音を少し長く伸ばす |
| wasp | 米 /wɑːsp/、英 /wɒsp/ | 語尾のspを切り離さず続ける |
| hornet | /ˈhɔːrnɪt/ など | 最初のhorに強勢を置く |
複数形はそれぞれ bees・wasps・hornets です。waspsは語尾が/sps/と続くため難しく感じます。最初はwaspとsをゆっくりつなぎ、慣れてから一息で発音するとよいでしょう。
bee・wasp・hornetという名前の感覚と語源
bee:古くからある「ミツバチ類」の基本語
beeは古英語の時代から使われてきたゲルマン系の古い言葉です。現代英語ではhoneybeeだけでなく、bumblebeeなどを含む蜂の仲間を指します。丸みがあり体毛の目立つ姿や、花・受粉・蜂蜜を連想しやすい語です。
wasp:細い腰を持つ蜂の広い呼び名
waspも古英語にさかのぼる古い語です。日常英語では、ミツバチのようなbeeとは区別して、アシナガバチや狩りバチなどの仲間を広く指します。細い「くびれ」が目立つ種類が多いのも特徴です。
hornet:大型のwasp
hornetも古英語由来の語で、歴史的にはhornと関連する言葉です。現代では大型で頑丈な体を持つ社会性のwaspを指します。英語でhornetと言えば、一般に「大きく、刺されると危険になり得る蜂」という印象があります。
bee・wasp・hornetの違いをイラストで確認

| 特徴 | bee | wasp | hornet |
|---|---|---|---|
| 体つき | 比較的丸く、毛が目立つ種類が多い | 細身で腰のくびれが目立つ種類が多い | 大型で頑丈 |
| 食べ物・行動 | 花蜜・花粉を利用する種類が多い | 昆虫を狩る種類や甘いものに来る種類もいる | 他の昆虫を狩る大型の社会性wasp |
| 巣 | hive / nest | nest | nest |
| 代表例 | honeybee、bumblebee | paper wasp、yellowjacket | northern giant hornetなど |
これらは大まかな傾向で、すべての種類に当てはまる絶対的な見分け方ではありません。種類が分からなければ、無理に近づかず some kind of bee or wasp(何かの蜂の仲間)のように表現できます。
ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチは英語で?
| 日本語 | 自然な英語 | 補足 |
|---|---|---|
| ミツバチ | honeybee / honey bee | 辞書や媒体により一語・二語の表記がある |
| マルハナバチ | bumblebee | 大型で毛深いbee |
| 女王蜂 | queen bee | 群れの中で産卵を担う雌 |
| 働き蜂 | worker bee | 巣の仕事を担う蜂 |
| アシナガバチ | paper wasp | 紙のような素材で巣を作る |
| スズメバチ | hornet | 種類によって具体的な英語名が異なる |
| オオスズメバチ | northern giant hornet | 学術・報道でも使われる名称 |
yellowjacketは北米でよく使われる、黄色と黒の模様を持つ攻撃性の強いことがあるwaspの呼び名です。hornetと同じ意味ではありません。
「蜂に刺された」はstungを使う
蜂は針で刺すため、「蜂に刺された」は be stung by … を使います。過去形・過去分詞はどちらも stung です。
- I was stung by a bee.
蜂に刺されました。 - She got stung by a wasp.
彼女はハチに刺されました。 - A hornet stung me on the arm.
スズメバチに腕を刺されました。 - Have you ever been stung by a bee?
蜂に刺されたことはありますか?
biteは歯や口で「かむ」、stingは針などで「刺す」という違いがあります。詳しくは「虫刺され」は英語で?insect bite・bug bite・bite・stingの違いも参考にしてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
蜂の巣・群れ・針などの関連語
- beehive / hive:ミツバチの巣、養蜂箱
- bee nest:蜂の自然の巣
- wasp nest:waspの巣
- hornet’s nest:スズメバチの巣
- swarm:蜂の大群、群れる
- colony:蜂の群れ・コロニー
- stinger:毒針
- venom:毒液
- pollen:花粉
- nectar:花蜜
- honeycomb:蜂の巣の六角形の部分、蜂の巣状構造
- beekeeper:養蜂家
stir up a hornet’s nestは、スズメバチの巣を刺激するイメージから「厄介な問題を引き起こす」という意味になります。日本語のことわざとの比較は、「藪をつついて蛇を出す」は英語で?stir up a hornet’s nestの意味で詳しく解説しています。
beeを使った英語表現
busy as a bee
as busy as a beeは「蜂のように忙しい」「とても忙しく動き回っている」という表現です。
- I’ve been as busy as a bee all morning.
午前中ずっと、とても忙しく動き回っていました。
the bee’s knees
the bee’s kneesは少し古風でユーモラスな口語表現で、「最高のもの・すばらしい人」を意味します。
- She thinks her new phone is the bee’s knees.
彼女は新しいスマホが最高だと思っています。
実際に使える「蜂」の英語例文
蜂を見つけたとき
- There’s a bee near the window.
窓の近くに蜂がいます。 - Is that a bee or a wasp?
あれはミツバチ系ですか、それともハチ系ですか? - Don’t swat at it. Just move away slowly.
たたこうとしないで。ゆっくり離れて。 - There’s a hornet’s nest under the roof.
屋根の下にスズメバチの巣があります。
庭や花について話すとき
- The flowers attract lots of bees.
その花にはたくさんの蜂が集まります。 - Bees carry pollen from flower to flower.
蜂は花から花へ花粉を運びます。 - We saw a bumblebee collecting nectar.
マルハナバチが花蜜を集めているのを見ました。
会話例
A: What’s that insect on the flower?
花にいるあの虫は何?
B: It’s a honeybee. It’s collecting pollen.
ミツバチだよ。花粉を集めているんだ。
蜂と同じハチ目に属するアリについては、アリは英語で?antの発音・複数形とアリの巣・女王アリの関連語もご覧ください。
まとめ:蜂は種類によってbee・wasp・hornetを使い分ける
- ミツバチなどは bee
- アシナガバチなど、bee以外の蜂を広く指す語は wasp
- 大型のスズメバチ類は hornetで、waspの一種
- ミツバチは honeybee、アシナガバチは paper wasp
- 「蜂に刺された」は I was stung by a bee.
- 蜂の毒針は stinger、蜂の群れは swarm
身近な虫の英語をまとめて確認するなら、虫は英語で?昆虫・てんとう虫・幼虫など身近な虫の一覧もご覧ください。
ハチミツバチは英語で?honeybeeの発音と社会では、女王蜂・働き蜂・雄蜂、花粉媒介、蜂蜜について詳しく解説しています。
大型のスズメバチに絞った発音・waspとの関係・オオスズメバチの呼び方は、スズメバチは英語で?hornetの発音・waspとの違いで詳しく解説しています。
アシナガバチの長い脚・細い体・紙のような開放巣については、アシナガバチは英語で?paper waspの発音と名前の由来で詳しく解説しています。









