
「2つの商品を比較する」「前年の結果と比較する」「人生を旅にたとえる」――日本語では「比較する」や「比べる」で表せますが、英語では比較の目的によって形が変わります。
基本の動詞は compare です。違いと共通点を詳しく比べるなら compare A with B、AをBに似たものとしてたとえるなら compare A to B、違いをはっきり示すなら contrast A with B が目安です。
この記事では、compare with と compare to の違いをはじめ、仕事・買い物・データ分析で役立つ例文、難しい単語が出ないときの簡単な言い方まで紹介します。
Contents
「比較する」を表す英語の早見表
| 英語 | 中心イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| compare | 2つ以上を広く比べる | 商品、価格、結果、選択肢 |
| compare A with B | 違いと共通点を調べる | データ、性能、過去と現在 |
| compare A to B | AをBに似ているものとして示す | 比喩、説明、印象 |
| contrast A with B | 違いを際立たせる | 意見、作品、特徴 |
| tell the difference | 違いを見分ける | 見た目、音、似たもの |

compare|2つ以上のものを比べる基本表現
compare は「複数のものを並べて、似ている点や違う点を見る」という最も基本的な表現です。商品・価格・サービス・結果など、幅広い対象に使えます。
- Let’s compare the two plans.
2つのプランを比較しましょう。 - I compared prices online.
オンラインで価格を比較しました。 - It is difficult to compare these products.
これらの商品を比較するのは難しいです。
compare A and B も自然です。比較する対象を単純に並べたいときは、Let’s compare Plan A and Plan B. のように言えます。
compare A with B|違いと共通点を詳しく比較する
compare A with B は、AとBを並べて違い・共通点・優劣などを調べる形です。データ、製品、実績、過去と現在などを客観的に比べる場面でよく使われます。
- Compare this year’s sales with last year’s.
今年の売上を昨年の売上と比較してください。 - We compared our product with our competitors’ products.
自社製品を競合製品と比較しました。 - How does this model compare with the old one?
このモデルは旧モデルと比べてどうですか?
compared with … を文頭に置くと「~と比較すると」という意味になります。
- Compared with last month, sales are higher.
先月と比較すると、売上は増えています。
compare A to B|AをBになぞらえる・たとえる
compare A to B は、AとBの似ているところに注目し、「AをBになぞらえる・たとえる」という意味で使われるのが伝統的な目安です。
- People often compare life to a journey.
人生はよく旅にたとえられます。 - She compared his voice to velvet.
彼女は彼の声をベルベットにたとえました。 - The poet compared the moon to a silver coin.
詩人は月を銀貨にたとえました。
ただし、現代英語では compare to が普通の比較にも使われ、with と to の境界は必ずしも厳密ではありません。迷ったときは、違いを分析する比較には with、似ているものとしてたとえる場合には to と覚えると使い分けやすいでしょう。
contrast A with B|違いを際立たせて対比する
contrast は、共通点よりも「違い」に焦点を当てる表現です。2つの考え方、作品、人物、色などを対比させるときに使います。
- The report contrasts city life with country life.
その報告書は都会の生活と田舎の生活を対比しています。 - Contrast the two approaches.
2つのアプローチの違いを比較してください。 - Her calm manner contrasted with his excitement.
彼女の落ち着いた態度は、彼の興奮した様子と対照的でした。
名詞の contrast を使った in contrast to … は「~とは対照的に」という便利な表現です。
compareとcomparisonの使い分け
compare は動詞で「比較する」、comparison は名詞で「比較」です。
- We compared the three options.
3つの選択肢を比較しました。 - We made a comparison of the three options.
3つの選択肢を比較しました。 - This chart allows an easy comparison.
このグラフなら簡単に比較できます。
日常会話では動詞の compare のほうが短く自然です。仕事では price comparison(価格比較)、performance comparison(性能比較)のように comparison もよく使われます。
比較したあと「評価する」英語との違い
「比較する」は複数の対象を並べて違いを見ることですが、「評価する」は基準に照らして価値や良し悪しを判断することです。
- We compared the two proposals.
2つの提案を比較しました。 - We evaluated both proposals.
両方の提案を評価しました。
比較した結果から価値・効果を判断する場合は evaluate や assess を使います。詳しくは、「評価する」は英語で?evaluate・assess・rate・reviewの違いも参考にしてください。
難しい単語が出ないときの簡単な英語
compare や contrast がすぐに出てこなくても、「両方を見る」「どちらがよいか考える」「違いを見る」と分解すれば伝えられます。
| 言いたいこと | 初心者向けの簡単な英語 |
|---|---|
| 両方を比較しましょう | Let’s look at both. |
| どちらがよいですか? | Which is better? |
| 違いを見てみましょう | Let’s look at the differences. |
| この2つは違います | These two are different. |
| AのほうがBより安いです | A is cheaper than B. |
| 良い点と悪い点を見ましょう | Let’s look at the good and bad points. |
「比較する」という動詞を使わなくても、A is cheaper than B. のように比較した結果をそのまま言えば、会話ではむしろ分かりやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
英会話では、難しい単語を思い出すことより、伝えたい中身を分けることが大切です。「比較する」も、まずは Let’s look at both. や Which is better? のような短い文で言ってみましょう。
よくある間違い
× compare about A and B
compare は他動詞なので、比較する対象の前に about は不要です。Let’s compare A and B. と言います。
× compare A and with B
compare A and B または compare A with B のどちらかにします。and と with を重ねないようにしましょう。
× compared toを必ず「たとえる」だけだと考える
compared to last year のように、to は普通の比較でも広く使われます。特に日常英語では with と to の使い分けは柔軟です。試験や丁寧な文章では「詳しい比較=with」「類似を示す比喩=to」を目安にできます。
× compareとanalyzeを同じ意味で使う
compare は複数のものを比べること、analyze は1つの対象でも細かく分けて調べることです。詳しくは、「分析する」は英語で?analyze・examine・break downの違いもあわせてどうぞ。
会話で使い分けてみよう
A: Let’s compare these two laptops.
この2台のノートパソコンを比較しましょう。
B: This one is cheaper, but the other one is faster.
こちらは安いですが、もう一方は速いです。
A: How does the battery life compare with the old model?
バッテリーの持ちは旧モデルと比べてどうですか?
B: It is much better. In contrast, the design has not changed much.
かなり良くなっています。対照的に、デザインはあまり変わっていません。
まず compare で2つを比べ、cheaper や faster で比較結果を伝え、in contrast で違いを際立たせています。
まとめ|比べる目的に合わせて表現を選ぼう
- compare:2つ以上を広く比較する基本語
- compare A with B:違いと共通点を詳しく調べる
- compare A to B:AをBに似たものとしてたとえる
- contrast A with B:違いを際立たせて対比する
- tell the difference:似たものの違いを見分ける
まずは Let’s compare the two. を基本にし、詳しい比較なら with、たとえるなら to、違いを強調するなら contrast と広げていきましょう。単語が出なければ、Which is better? や Let’s look at both. のような簡単な英語で十分に伝えられます。










