
炊きたてのご飯をよそうとき、「しゃもじを取って」は英語でどう言えばよいのでしょうか。答えはシンプルですが、英語の商品名を見ると rice paddle、rice scoop、rice spatula など複数の表現が出てきます。
この記事では、最も自然な言い方から発音、似た調理器具との違い、「ご飯をよそう・ほぐす・切るように混ぜる」まで、家で本当に使える英語として整理します。
Contents
「しゃもじ」は英語で rice paddle
日本の炊飯器と一緒に使う平たいしゃもじなら、最も分かりやすく自然なのは rice paddle です。
rice paddle
発音:/ˈraɪs ˌpædəl/
カタカナの目安:ライス・パドル
paddle は、もともとカヌーをこぐ「櫂(かい)」や、幅の広い平たい道具を表す言葉です。しゃもじの平たく広がった形が、小さなパドルのように見えることから rice paddle と呼ばれます。
A rice paddle is used to serve and fluff cooked rice.
(しゃもじは、炊いたご飯をよそったり、ほぐしたりするために使います。)
しゅみすけ(大山俊輔)
rice scoop・rice spatula・rice spoonとの違い

| 英語 | 意味・ニュアンス | しゃもじとしての自然さ |
|---|---|---|
| rice paddle | 平たく幅広い、ご飯専用の道具 | 最も明確で自然 |
| rice scoop | ご飯をすくう道具。深さのある形を指すこともある | 使われるが、形は文脈次第 |
| rice spatula | ご飯用のへら。商品名などで見かける | 理解されるが、やや広い表現 |
| rice spoon | ご飯をよそうスプーン、または食べるスプーン | 意味が曖昧になりやすい |
| serving spoon | 料理全般を取り分ける大きなスプーン | 専用のしゃもじとは別物 |
rice scoop は「すくう形」を感じる
scoop は名詞で「すくう道具」、動詞で「すくう」という意味です。そのため rice scoop もしゃもじの商品名として使われます。ただし、深さのあるスコップ状の道具や「一杯分のご飯」を指すこともあり、平たい日本式しゃもじをはっきり示すなら rice paddle のほうが確実です。
spatula は調理用の「へら」全般
spatula は、フライ返し、ゴムべら、クリームを塗るへらなども含む広い言葉です。rice spatula と言えばご飯用だと分かりますが、単に spatula と言うと別の調理器具を想像される可能性があります。
アメリカ英語とイギリス英語に違いはある?
しゃもじについては、アメリカ英語とイギリス英語で決定的な呼び分けはありません。どちらでも rice paddle が通じます。通販サイトや商品パッケージでは、地域よりもメーカーの表記によって rice scoop、rice spoon、rice spatula が使われることがあります。
なお、spatula がどの形を指すかは地域や家庭によって幅があります。海外で買うときは、名前だけでなく写真や形も確認すると安心です。
日本の「しゃもじ」と完全に一致しないこともある
日本のしゃもじは、炊飯器の内釜を傷つけにくいプラスチック製で、表面にご飯がつきにくい凹凸があるものが一般的です。一方、海外では木製や竹製、シリコン製、深めのスプーン型も「rice paddle」や「rice spoon」として売られています。
- plastic rice paddle:プラスチック製しゃもじ
- wooden rice paddle:木製しゃもじ
- bamboo rice paddle:竹製しゃもじ
- silicone rice paddle:シリコン製しゃもじ
- nonstick rice paddle:ご飯がつきにくいしゃもじ
- textured rice paddle:表面に凹凸のあるしゃもじ
- self-standing rice paddle:自立するしゃもじ
- rice paddle holder:しゃもじ立て・しゃもじホルダー
「しゃもじ」は1本なら a rice paddle、2本なら two rice paddles です。菜箸のように必ず対で数える道具ではありません。箸類の呼び方は「菜箸は英語で?cooking chopsticks・tongsとの違い」も参考にしてください。
ご飯を「よそう・ほぐす」は英語で?
| 日本語 | 自然な英語 | ポイント |
|---|---|---|
| ご飯をよそう | serve rice / scoop rice into a bowl | serve は取り分ける、scoop はすくう動作 |
| ご飯をほぐす | fluff the rice | 粒をつぶさず、空気を含ませてほぐす |
| 切るように混ぜる | cut through the rice | しゃもじの縁を立てて入れる動作 |
| やさしく混ぜ込む | gently fold … into the rice | 酢などをつぶさず混ぜる |
| ご飯をつぶす | mash the rice | 意図せずつぶす場合にも使える |
| しゃもじを濡らす | wet / dampen the rice paddle | ご飯がつくのを防ぐ |
fluff the rice が大事
fluff は「ふんわりさせる、ほぐす」という動詞です。炊き上がったご飯を底から返し、余分な蒸気を逃がしながら粒をほぐす動作にぴったりです。
Fluff the rice with a rice paddle before serving.
(よそう前に、しゃもじでご飯をほぐして。)
炊飯器そのものの部品名や「炊く・保温する」の英語は「炊飯器は英語で?rice cookerの使い方」で詳しく解説しています。
家で使えるしゃもじの英語例文
Could you pass me the rice paddle?
(しゃもじを取ってくれる?)
Use the rice paddle to scoop the rice into bowls.
(しゃもじでご飯を茶碗によそって。)
Don’t press too hard, or you’ll mash the rice.
(強く押さないで。ご飯がつぶれちゃうよ。)
Cut through the rice with the edge of the paddle.
(しゃもじの縁で、ご飯を切るように混ぜて。)
Gently fold the vinegar into the rice.
(ご飯に酢をやさしく混ぜ込んで。)
The rice keeps sticking to the paddle.
(ご飯がしゃもじにくっついてばかりいる。)
Wet the rice paddle first so the rice doesn’t stick.
(ご飯がつかないように、先にしゃもじを濡らして。)
Rinse the paddle right away.
(しゃもじをすぐにすすいで。)
Put the rice paddle back in its holder.
(しゃもじをホルダーに戻して。)
しゅみすけ(大山俊輔)
海外でしゃもじを探すときの英語
I’m looking for a nonstick rice paddle.
(ご飯がつきにくいしゃもじを探しています。)
Does this rice cooker come with a rice paddle?
(この炊飯器にしゃもじは付いていますか?)
Is this rice paddle dishwasher-safe?
(このしゃもじは食洗機対応ですか?)
Do you sell rice paddle holders?
(しゃもじ立ては売っていますか?)
海外の店で見つからないときは、rice cooker accessories(炊飯器用品)の売り場や、日本・アジア系の食料品店を探してみましょう。調理全般の動詞や道具は「料理で使う英語表現」も役立ちます。
まとめ
「しゃもじ」の最も自然で分かりやすい英語は rice paddle です。rice scoop や rice spatula も商品名として使われますが、形や用途が広くなるため、まずは rice paddle を軸にすると迷いません。
- しゃもじ:rice paddle
- ご飯をよそう:serve rice / scoop rice into a bowl
- ご飯をほぐす:fluff the rice
- 切るように混ぜる:cut through the rice
- ご飯がくっつく:the rice sticks to the paddle
単語だけでなく、Fluff the rice with a rice paddle. のように動作とセットで覚えれば、毎日の台所でそのまま使える英語になります。
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