料理で「裏返す」は英語で?flipとturn overの違い・簡単な言い換え

フライパンのパンケーキを裏返す様子と「裏返すは英語で?」の文字

パンケーキ、肉、魚などを焼いていて「そろそろ裏返そう」と言いたいとき、英語では flipturn over を使います。

この記事では自然な表現と使い分けを紹介します。ただ、本当の目的は単語を一つ覚えることだけではありません。flip が出てこないとき、知っている簡単な英語でどう伝えるかも一緒に考えてみましょう。

料理の「裏返す」は英語で flip

パンケーキやハンバーガーのパティなどを素早く裏返すなら、flip が自然です。

Flip the pancake.
(パンケーキを裏返して。)

I flipped the burger.
(ハンバーガーのパティを裏返しました。)

flip は、物をくるっと素早く反対向きにする動きを表します。フライ返しを使って一気に返す場面と相性のよい動詞です。

丁寧に裏返すなら turn over

崩れやすい魚や大きな肉などを、反対側が下になるよう丁寧に返すなら turn over が使いやすい表現です。

Turn the fish over carefully.
(魚を丁寧に裏返してください。)

目的語が代名詞なら、turn it over の語順になります。

Cook it for three minutes, then turn it over.
(3分焼いてから、裏返してください。)

turn over it とは通常言わないので、turn it over をひとかたまりで覚えておくと便利です。

flipとturn overの違い

表現 動き・ニュアンス 使いやすい食材
flip 素早く、くるっと返す パンケーキ、卵、パティ
turn over 反対側を下にする。速さは問わない 魚、肉、崩れやすい食材

ただし、この区別は絶対ではありません。魚に flip、パンケーキに turn over を使っても意味は通じます。動きの速さや話し手がどこに注目しているかの違いです。

パンケーキを素早くflipする動きと魚を丁寧にturn overする動きの比較

しゅみすけ(大山俊輔)

フライ返しでパンケーキをくるっと返すなら flip、トングで魚を崩さないように返すなら turn over。まずはこの映像で分けると覚えやすいです。

flip overは使える?

flip over も「ひっくり返す」という意味で使えます。

  • Flip the omelet over.(オムレツを裏返して。)
  • Flip it over.(それを裏返して。)

flip だけでも「裏返す」という意味を含むため、料理では Flip the pancake. だけで十分です。反対側へ返す動きを強調したいときは over を加えられます。

日本語の「裏返す」は場面によって英語が変わる

日本語では料理にも服にも「裏返す」を使えますが、英語では場面によって表現が変わります。

  • 食材を反対側へ返す:flip / turn over
  • 服を裏返しにする:turn the shirt inside out
  • 紙を裏返す:turn the paper over

料理で使う flip を、服を裏返しにする場面へそのまま当てはめるわけではありません。「何を、どのような状態にするのか」で動詞や副詞が変わります。

発音のポイント

flip は /flɪp/ です。最初の fl は、下唇に上の歯を軽く当てて f の息を出し、そのまま舌先を上の歯茎へ近づけて l へ移ります。「フ・リップ」と分けず、一息で発音するのがポイントです。

turn over は /tɜːrn ˈoʊvər/。会話では2語をつないで「ターンノウヴァ」のような流れになります。

料理中・英語日記で使える例文

  • It’s time to flip the pancake.
    パンケーキを裏返す頃です。
  • Flip it when you see bubbles on top.
    表面に泡が見えたら裏返してください。
  • I flipped the egg with a spatula.
    フライ返しで卵を裏返しました。
  • Turn the chicken over and cook the other side.
    鶏肉を裏返して、反対側を焼いてください。
  • Be careful when you turn the fish over.
    魚を裏返すときは気をつけてください。
  • I tried to flip the pancake, but it broke.
    パンケーキを裏返そうとしましたが、崩れました。

今日の料理を英語日記にするなら、次のように書けます。

I made pancakes and flipped them with a spatula.
パンケーキを作り、フライ返しで裏返しました。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

flipturn over も出てこなければ、「裏返す」に対応する英単語を探し続ける必要はありません。料理で実際にしたことへ分けます。

何のために裏返した?

反対側を焼くため。

最初に何をした?

片側を焼いた。

次に何をした?

反対側を下にして焼いた。

ここまで分けると、知っている単語だけで言えます。

  • I cooked one side first.
    最初に片側を焼きました。
  • Then I cooked the other side.
    次に反対側を焼きました。
  • Put the other side down.
    反対側を下にしてください。

特に Cook the other side. は「裏返す」という動作そのものを言っていませんが、料理中に相手へ伝えたい内容は十分に表せます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「裏返す」を言えなくても、「今度は反対側を焼く」と言えばよいのです。動作の名前ではなく、次に何が起きるかを説明すると英語は止まりません。

関連する料理の英語

食材を裏返すのは「焼く」途中の動作です。オーブン、グリル、フライパンなどによる動詞の違いは、「焼く」のbake・grill・roast・toastの違いで確認できます。

裏返すときに使う道具については、「フライ返し」のturner・spatula・fish sliceの違い、魚や肉をつかむ道具は菜箸・tongsの使い分けも参考になります。

料理動詞を場面ごとに学ぶなら、料理で使う英語表現のまとめへどうぞ。簡単な単語へ分解する考え方は、be-rize.comの中学英単語だけで英会話を続ける考え方でも解説しています。

まとめ

  • 料理で素早く「裏返す」は flip
  • 反対側が下になるよう返す一般的な表現は turn over
  • 代名詞を使う語順は turn it over
  • 服を裏返すなら turn it inside out
  • 表現を忘れたら Cook the other side. で切り抜けられる

自然な表現を知っていれば Flip it. と言えばよい。でも忘れても、「反対側を焼く」と説明すれば英語は続きます。ぴったりの単語が出ないときほど、結局何をしたのかへ戻ってみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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