
「顔を認識する」「問題を認識している」「重要性を認識した」「事実を認識する」——日本語ではすべて「認識する」ですが、英語では認識の種類によって表現が変わります。
見覚えがあって見分けるなら recognize、存在や問題を知っているなら be aware of、ある時点で事実に気づくなら realize、事実や問題を正式に認めるなら acknowledge が中心です。
この記事ではそれぞれの違いと、難しい単語が出てこない初心者向けの簡単な英語を例文つきで紹介します。
Contents
「認識する」を表す英語の早見表
| 英語 | 中心イメージ | よく使う対象 |
|---|---|---|
| recognize | 以前の情報と結びつけて見分ける・認める | 顔、声、価値、必要性 |
| be aware of | 存在や状況を認識している | 問題、危険、違い、責任 |
| realize | 知らなかった事実に気づく | 間違い、重要性、現実 |
| acknowledge | 事実や問題を認める | 問題、責任、貢献、限界 |
| know | 知っている | 事実、状況、ルール |

recognize|見分ける・価値や必要性を認める
recognize の基本は、目の前の人や物を過去の記憶と結びつけて「それだとわかる」ことです。そこから、価値・重要性・必要性を認める意味にも広がります。
- I recognized her voice immediately.
私はすぐに彼女の声だとわかりました。 - He didn’t recognize me.
彼は私だと気づきませんでした。 - We recognize the need for change.
私たちは変化の必要性を認識しています。 - Her work was officially recognized.
彼女の仕事は正式に評価されました。
顔認識は facial recognition、音声認識は speech recognition といいます。
be aware of|存在や問題を認識している
be aware of は、問題・危険・違いなどが存在すると知っており、意識に入っている状態です。「現在、認識している」を表すのに向いています。
- We are aware of the problem.
私たちはその問題を認識しています。 - Are you aware of the risks?
そのリスクを認識していますか? - She wasn’t aware of the rule.
彼女はそのルールを知りませんでした。
I’m aware. だけでも「承知しています」と言えますが、言い方によっては少し素っ気なく聞こえます。仕事では Yes, I’m aware of that. のように言うと自然です。
realize|ある時点で事実に気づく
realize は、知らなかったことや十分わかっていなかったことに「ハッと気づく」変化を表します。
- I realized my mistake.
自分の間違いを認識しました。 - We realized how serious the problem was.
私たちは問題の深刻さを認識しました。 - I didn’t realize you were waiting.
あなたが待っていたとは気づきませんでした。
be aware of が「認識している状態」、realize が「認識するに至った瞬間」と考えると区別しやすいでしょう。
acknowledge|事実・問題・責任を認める
acknowledge は、事実や問題が存在することを言葉や態度で認める、やや硬い表現です。「本当はわかっている」だけでなく、表明するニュアンスがあります。
- The company acknowledged the problem.
会社はその問題を認識し、認めました。 - He acknowledged his responsibility.
彼は自分の責任を認めました。 - We must acknowledge the limitations.
私たちは限界を認識する必要があります。
また、人の努力や貢献に言及して「功績を認める」という意味にもなります。
know|初心者にも使いやすい「知っている」
高度な単語が出てこないときは know で十分伝えられることが多くあります。
- We know there is a problem.
問題があることは認識しています。 - I know this is important.
これが重要だと認識しています。 - I didn’t know about the change.
その変更を認識していませんでした。
「認識する」を一語で訳そうとせず、「何を知っているのか」を短い文にすると英作しやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
「認識する」の英単語が出てこないときこそ、基本単語の出番です。We know there is a problem. で十分です。100点の一語を探すより、知っている英語で言い切ることを優先しましょう。
名詞の「認識」はrecognition・awareness
| 名詞 | 主な意味 | 例 |
|---|---|---|
| recognition | 見分けること、承認、評価 | face recognition / gain recognition |
| awareness | 問題などを知り意識すること | raise awareness |
| acknowledgment | 事実や貢献を認めること | an acknowledgment of the problem |
- We need to raise awareness of the issue.
その問題への認識を高める必要があります。 - She gained international recognition.
彼女は国際的な評価を得ました。
英単語が出てこないときの簡単な言い方
| 言いたいこと | 初心者向けの簡単な英語 |
|---|---|
| 問題を認識しています | We know there is a problem. |
| 重要だと認識しています | I know it’s important. |
| その人だとわかりました | I knew it was her. |
| 今、間違いに気づきました | Now I know I was wrong. |
| それを知りませんでした | I didn’t know that. |
| この問題を無視できません | We can’t ignore this problem. |
たとえば「私たちはリスクを認識しています」の be aware of が出なければ、We know about the risks. と言えば十分です。
よくある間違い
× recognize about the problem
recognize は目的語を直接取るため、通常 about は不要です。
× We recognize about the problem.
○ We recognize the problem.
× be aware the problem
aware の後ろに名詞を置く場合は of が必要です。
× We are aware the problem.
○ We are aware of the problem.
× realizeを「以前から認識している」に使う
realize は認識の変化を表します。以前から知っている状態なら know や be aware of が自然です。
仕事の会話で使い分けてみよう
A: Are you aware of the delay?
遅延を認識していますか?
B: Yes. We realized the cause this morning.
はい。今朝、原因に気づきました。
A: Has the company acknowledged the problem?
会社はその問題を正式に認めましたか?
B: Yes, and management recognizes the need for action.
はい。経営陣も対応の必要性を認識しています。
存在を知っている be aware of、新たに気づく realize、公式に認める acknowledge、必要性を認める recognize の違いが見える会話です。
まとめ|認識の「種類」と「時点」で選ぼう
- recognize:人や物を見分ける/価値・必要性を認める
- be aware of:問題や危険の存在を認識している
- realize:それまで知らなかった事実に気づく
- acknowledge:事実・問題・責任を言葉や態度で認める
- know:初心者にも使いやすい「知っている」
まずは We know there is a problem. や I know it’s important. のような簡単な英語で伝え、慣れてきたら認識の種類に合わせて表現を使い分けましょう。
「気づいたことを理解する」表現については、「理解する」は英語で?understand・get・realize・seeの違い、状況全体を把握する表現については「把握する」は英語で?understand・grasp・keep track ofの違いも参考にしてください。










