「茹でる」は英語で?boil・cook・blanch・poachの違いと簡単な言い換え

「茹でる」は英語で?鍋でパスタを茹でる女性とboilの文字

食材をお湯の中で「茹でる」は、英語では基本的に boil を使います。

Boil the potatoes until they are soft.
じゃがいもをやわらかくなるまで茹でてください。

ただし、日本語では卵・パスタ・野菜をすべて「茹でる」と言えますが、英語ではいつでもboilだけを使うわけではありません。パスタなら cook も非常に自然で、野菜を短時間だけ茹でるなら blanch、卵や魚などを沸騰させず静かに火を通すなら poach が使われます。

この記事では「茹でる」の自然な英語表現を紹介します。ただ、本当の目的は料理動詞を一つ覚えることだけではありません。ぴったりの表現を忘れても、put・water・hot・cook・take out などの基本語でどう説明するかまで一緒に考えてみましょう。

「茹でる」は英語でboil

boil は、水などの液体を沸騰させること、または沸騰した液体の中で食材に火を通すことです。

Boil some water.
お湯を沸かしてください。

Boil the eggs for eight minutes.
卵を8分間茹でてください。

Boil the noodles according to the package instructions.
袋の説明に従って麺を茹でてください。

I boiled some broccoli for lunch.
昼食にブロッコリーを茹でました。

ポイントは、boilの目的語によって日本語訳が変わることです。

  • boil water:水を沸かす
  • boil eggs:卵を茹でる
  • boil potatoes:じゃがいもを茹でる
  • boil noodles:麺を茹でる

日本語では「水を茹でる」とは言いませんが、英語では同じboilが「液体を沸騰させる」と「沸騰した液体で食材に火を通す」の両方を担います。

boilの発音

boil の発音は /bɔɪl/。「ボイル」に近い音です。母音は boy と同じ /ɔɪ/ で、最後のlまで一息でつなげます。

  • boy /bɔɪ/:少年
  • boil /bɔɪl/:沸騰させる・茹でる
  • boiled /bɔɪld/:茹でた・沸騰させた

a boiled egg は「茹で卵」。日本語の「ボイルしたソーセージ」のように、boilはカタカナでも比較的なじみのある語です。

boil・cook・blanch・poachの違い

boil、cook、blanch、poachの調理方法の違いを示す解説イラスト

英語 中心となる意味 代表例
boil 沸騰した湯で茹でる 卵・じゃがいも・麺
cook 方法を限定せず火を通す パスタ・麺・食材全般
blanch 短時間茹で、必要なら冷水へ移す 葉物野菜・ブロッコリー
poach 沸騰させない程度の湯で静かに火を通す 卵・魚・鶏肉

日本語の「茹でる」は、食材を湯に入れて火を通す動作を広く表します。英語では、湯の状態・時間・火の強さによって動詞を選べます。

しゅみすけ(大山俊輔)

細かい使い分けに迷ったら、まずboilかcookで大丈夫です。会話では料理人のように調理法を厳密に分類することより、「何をお湯で調理したか」を伝える方が大切です。

パスタを「茹でる」はboil?cook?

パスタには boilcook も使えますが、レシピや日常会話では cook the pasta が非常に自然です。

Cook the pasta for ten minutes.
パスタを10分間茹でてください。

Boil the pasta in salted water.
塩を入れたお湯でパスタを茹でてください。

cookは調理方法を限定しない広い動詞です。文脈上、鍋でパスタを作っていると分かれば、「茹でる」と自然に理解されます。一方、boilは「沸騰した湯の中で」という調理方法をはっきり示します。

Bring a large pot of water to a boil.
大きな鍋の水を沸騰させてください。

Add the pasta and cook until al dente.
パスタを加え、アルデンテになるまで茹でてください。

bring A to a boil は「Aを沸騰させる」というレシピでよく使われる表現です。

卵を茹でる|boilとpoachの違い

殻付きの卵を沸騰した湯で茹でるなら boil an egg です。

I boiled two eggs for breakfast.
朝食に卵を2個茹でました。

  • a soft-boiled egg:半熟卵
  • a hard-boiled egg:固茹で卵

一方、殻を割った卵を沸騰する直前程度の湯に入れ、静かに火を通すのは poach です。

She poached an egg for breakfast.
彼女は朝食にポーチドエッグを作りました。

poached egg は日本語でも「ポーチドエッグ」と呼ばれます。boilはぐらぐらした湯、poachは静かな湯、という違いを思い浮かべると分かりやすいでしょう。

野菜をさっと茹でる|blanch

blanch は、野菜などを短時間だけ熱湯に入れる「下茹でする・さっと茹でる」です。色や食感を保つため、茹でた後すぐに冷水や氷水へ移すことがあります。

Blanch the broccoli for two minutes.
ブロッコリーを2分間さっと茹でてください。

Blanch the spinach, then put it in cold water.
ほうれん草をさっと茹でてから、冷水に入れてください。

I blanched the tomatoes to remove the skins.
皮をむくためにトマトを湯通ししました。

ただし、日常会話でblanchが出てこなくても、boil it for a short timeput it in hot water for one minute と説明できます。

「煮る」と「茹でる」は英語でどう違う?

日本語の「茹でる」は、多くの場合、食材に火が通った後で湯を捨てます。「煮る」は、だし・スープ・煮汁などの中で味を含ませながら調理することが中心です。

  • boil:沸騰させる・茹でる
  • simmer:弱火でコトコト煮る
  • stew:時間をかけて煮込む

Boil the potatoes, then drain them.
じゃがいもを茹でてから湯を切ってください。

Simmer the vegetables in the soup.
野菜をスープの中でコトコト煮てください。

boil・simmer・stewの詳しい違いは、「煮る」は英語で?boil・simmer・stewの違いで紹介しています。

「茹で上がる」「湯を切る」の英語

  • The pasta is done.:パスタが茹で上がりました
  • Check if the potatoes are done.:じゃがいもが茹で上がったか確認してください
  • Drain the pasta.:パスタの湯を切ってください
  • Take the eggs out of the water.:卵をお湯から取り出してください
  • Rinse the noodles under cold water.:麺を冷水ですすいでください

done は「調理が終わって、食べられる状態」。茹でる場面だけでなく、焼く・煮るなど幅広い料理に使えます。

独り言・英語日記で使える例文

I boiled some eggs this morning.
今朝、卵をいくつか茹でました。

I cooked pasta for dinner.
夕食にパスタを茹でました。

I boiled the noodles a little too long.
麺を少し茹ですぎました。

I blanched some broccoli and put it in my lunch box.
ブロッコリーをさっと茹でて、お弁当に入れました。

The pasta was still a little hard.
パスタはまだ少し硬かったです。

I drained the noodles and added the sauce.
麺の湯を切って、ソースを加えました。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

boilblanch が出てこなかったら、「茹でる」に対応する別の一語を探し続けず、実際に起きたことへ分解します。

どこに入れた?

水はどんな状態だった?

どれくらい待った?

最後にどうした?

たとえば「パスタを茹でた」なら、基本語だけで次のように言えます。

I put the pasta in hot water and cooked it for ten minutes.
パスタを熱いお湯に入れて、10分間火を通しました。

I put the noodles in very hot water. I waited for five minutes and took them out.
麺をとても熱いお湯に入れました。5分待って、取り出しました。

「野菜をさっと茹でた」なら、blanchを知らなくても説明できます。

I put the broccoli in hot water for two minutes. Then I put it in cold water.
ブロッコリーをお湯に2分間入れました。その後、冷水に入れました。

使っているのは put・hot・water・cook・wait・take out という基本語です。調理の順番をそのまま話せば、専門動詞がなくても十分伝わります。

しゅみすけ(大山俊輔)

「茹でるの英単語は何だろう?」で止まったら、「熱い水に入れた」「何分か待った」「最後に取り出した」と順番に話してみましょう。料理は手順そのものを英語にすれば、知っている単語だけでもかなり説明できます。

関連する料理の英語

基本単語だけで会話を組み立てる考え方は、be:RIZEの中学英単語だけで英会話はできる?でも詳しく紹介しています。

まとめ

食材をお湯の中で「茹でる」は、英語では基本的に boil を使います。ただし、パスタや麺には広い意味の cook も自然です。短時間だけさっと茹でるなら blanch、沸騰させない湯で静かに火を通すなら poach が使えます。

ぴったりの料理動詞を忘れても、I put it in hot water and cooked it for ten minutes. のように、知っている基本語と手順で説明できます。自然な表現を覚えつつ、それが出てこなくても英語を止めないようにしましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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