「人のせいにする」は英語で?blame・shift the blameの違い

仕事のミスを同僚のせいにしている場面

「人のせいにする」は英語で、もっとも基本的には blame someone と言います。「何を誰のせいにするのか」まで言うなら、blame someone for something または blame something on someone を使います。

この記事では、二つの語順や shift the blame との違いを紹介します。ただし、本当の目的は表現を一つ暗記することだけではありません。会話中に blame が出てこなくても、実際に起きたことを簡単な英語に分ければ伝えられます。

「人のせいにする」の一番自然な英語

blame someone|人を責める・人のせいにする

blame は、問題や失敗について「この人に原因や責任がある」と考えたり言ったりする動詞です。

Don’t blame me.
私のせいにしないで。

He always blames other people.
彼はいつも人のせいにします。

She blamed me for the mistake.
彼女はそのミスを私のせいにしました。

blame someone for somethingの語順

blame A for B は「BについてAを責める・BをAのせいにする」です。

They blamed him for the delay.
彼らは遅れを彼のせいにしました。

語順は次のように考えると分かりやすくなります。

誰を責める? → him
何について? → for the delay

blame something on someoneの語順

同じ内容を、問題の方から言うこともできます。

They blamed the delay on him.
彼らは遅れを彼のせいにしました。

blame B on A では「Bという問題をAの上に置く」と考えます。二つの形は伝える内容がほぼ同じですが、出発点が違います。

  • blame him for the delay:彼を責めることから話す
  • blame the delay on him:遅れの原因から話す

発音のポイント

blame の発音は /bleɪm/ です。日本語の「ブレイム」のように最後に母音を足さず、m で唇を閉じて終えます。

blame me は二つの単語の m が続くため、「ブレイム・ミー」と切りすぎず、唇を閉じたまま滑らかにつなげます。Don’t blame me. をひとかたまりで練習すると、会話で使いやすくなります。

なぜ blame A for B になるの?

for は、ここでは「何について・何を理由として」という対象を示します。

She blamed me for the problem.

この文では、まず「私を責めた」と言い、そのあと for the problem で「何について責めたのか」を加えています。

日本語では「問題を私のせいにした」と問題が先に来やすいため、英語の blame me for the problem は語順が逆に感じられることがあります。まず 誰を責めた?、次に 何について? と考えるのがポイントです。

日本語の「人のせいにする」と英語のズレ

日本語の「人のせいにする」には、いくつか異なる行動が含まれます。

  • ある問題の原因を人に求める:blame someone for something
  • 自分の責任を別の人へ移す:shift the blame to / onto someone
  • 責任を人に押し付けて逃げる:pass the buck
  • 事実を作って誰かを犯人扱いする:frame someone / pin the blame on someone

単に「あなたのせいだ」と言うなら blame で十分です。しかし、自分の責任を逃れるために別の人へ押し付ける点を強調するなら、shift the blame の方が具体的です。

しゅみすけ(大山俊輔)

「責める」と「自分の責任を押し付ける」は同じではありません。誰かを原因だと考えるならblame、自分から責任を移すならshift the blameと整理しましょう。

似た表現との違い

shift the blame

shift は「位置を移す」という意味です。shift the blame は、自分に向いている責任をほかの人やものへ移すイメージです。

He tried to shift the blame onto his coworker.
彼は責任を同僚になすりつけようとしました。

onto の代わりに to を使うこともあります。

pass the buck

pass the buck は、自分が負うべき責任や判断をほかの人へ回すカジュアルなイディオムです。

Stop passing the buck and take responsibility.
責任を人に押し付けず、自分で責任を取りなさい。

ミスの原因を人のせいにするだけでなく、「これは自分の担当ではない」と責任を次へ回す場面にも使われます。

accuse someone of something

accuse A of B は、Aが悪いことや犯罪をしたと「非難する・告発する」です。

They accused him of lying.
彼らは彼がうそをついたと非難しました。

blame は問題の原因や責任、accuse は悪い行為をしたという主張に焦点があります。

会話・独り言・英語日記で使える例文

Don’t blame other people for your mistakes.
自分のミスを人のせいにしないで。

My manager blamed me for something I didn’t do.
上司は、私がしていないことを私のせいにしました。

We shouldn’t blame each other. We should fix the problem.
お互いを責めるべきではありません。問題を直すべきです。

He blamed the bad result on the weather.
彼は悪い結果を天気のせいにしました。

Today, a coworker tried to shift the blame onto me.
今日、同僚が私に責任をなすりつけようとしました。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

blameshift the blame が出てこなくても、「人のせいにする」に対応する別の難しい単語を探す必要はありません。何が起きたのかを順番に言います。

問題が起きた
Something went wrong.

彼は「私のせいだ」と言った
He says it was my fault.

でも私はしていない
But I didn’t do it.

三つをつなげるだけで、状況は十分に伝わります。

Something went wrong. He says it was my fault, but I didn’t do it.
問題が起きました。彼は私のせいだと言いますが、私はしていません。

fault も出てこなければ、さらに簡単にできます。

He says the problem is because of me.
彼は、その問題は私が原因だと言っています。

人のせいにする状況を簡単な英語で分解した図

しゅみすけ(大山俊輔)

「人のせいにする」の英単語が出なければ、「問題が起きた」「彼は私が原因だと言った」「でも私はしていない」と事実を並べましょう。基本語だけで十分に伝わります。

関連する英語表現

まとめ

「人のせいにする」は基本的に blame someone です。「何について誰を責めるか」は blame someone for something、「問題を誰のせいにするか」は blame something on someone で表せます。

自分の責任をほかの人へ移すなら shift the blame、責任を次の人へ回すなら pass the buck が合います。表現を忘れたときは、Something went wrong. He says it was my fault. のように、起きたことを基本語で説明しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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