
料理の「ひと煮立ちさせる」「煮立たせる」は、英語では bring … to a boil と表すのが自然です。
Bring the soup to a boil.
スープをひと煮立ちさせてください。
ポイントは、ただ boil と言うのではなく、液体を沸騰する状態まで持っていくことを表す点です。この記事では、bring to a boil・boil・simmerの違いと、表現を忘れても簡単な英語で説明する方法を紹介します。
自然な英語表現を覚えることは大切です。でも、会話中にぴったりの言葉が出てこなくても大丈夫。「鍋の中で何が起きたのか」を知っている単語に分ければ、英語を止めずに伝えられます。
Contents
「ひと煮立ちさせる」は英語で bring … to a boil
bring A to a boil は、「Aを沸騰するところまで加熱する」という意味です。Aには水、スープ、ソースなどの液体が入ります。
- Bring the water to a boil.
水を沸騰させてください。 - Bring the soup to a boil.
スープをひと煮立ちさせてください。 - Bring the sauce to a boil.
ソースを煮立たせてください。 - Bring the mixture to a boil.
混ぜたものを沸騰させてください。
レシピでは命令文で使われることが多く、Bring + 液体 + to a boil. の語順をそのまま覚えると使いやすいでしょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
bring to a boilの発音
bring は /brɪŋ/、boil は /bɔɪl/ です。boilはカタカナの「ボイル」に近いものの、「ボ・イ・ル」と三つに区切らず、ボィルと一息で言います。
文全体では、機能語の to a を弱く短く発音し、BRING the soup to a BOIL のように bring と boil を目立たせると自然です。
なぜbringで「煮立たせる」になる?
bringの基本イメージは、何かをある場所・状態へ移動させることです。
- bring the chair to the table
椅子をテーブルのところへ持ってくる - bring the meeting to an end
会議を終わりの状態へ持っていく - bring the soup to a boil
スープを沸騰の状態へ持っていく
a boil はここでは「沸騰した状態」。冷たい、または温かいだけの液体を加熱して、泡がしっかり出る地点まで変化させるのが bring to a boil です。
日本語では「煮立たせる」という一つの動詞で表しますが、英語ではbring(持っていく)+ to(到達点)+ a boil(沸騰状態)と組み立てています。
bring to a boil・boil・simmerの違い

bring to a boil:沸騰するところまで加熱する
bring to a boil が表すのは、加熱を始めてから沸騰状態へ到達するまでの変化です。
Bring the milk slowly to a boil.
牛乳をゆっくり沸騰するところまで温めてください。
boil:沸騰する・沸騰させる
boil は、液体が大きな泡を立てて沸騰している状態や、その状態で加熱することを表します。
- The water is boiling.
水が沸騰しています。 - Boil the potatoes for ten minutes.
じゃがいもを10分茹でてください。
bring to a boilが「沸騰まで持っていく」ことに注目するのに対し、boilは沸騰そのものや、沸騰した状態での調理に注目します。
simmer:弱くコトコト煮る
simmer は、大きくグラグラ沸騰させず、小さな泡が静かに出る程度の火加減で煮ることです。
Simmer the soup for twenty minutes.
スープを20分コトコト煮てください。
レシピでは、次の流れがよく使われます。
Bring the soup to a boil, then reduce the heat and simmer for 20 minutes.
スープをひと煮立ちさせてから弱火にし、20分コトコト煮てください。
「沸騰まで上げる → 火を弱める → 静かに煮る」という順番です。
「ひと煮立ち」は一回だけ沸騰させること?
日本語の「ひと煮立ち」は、「沸騰を一回だけ数える」という意味ではありません。一般には、液体が沸騰し始めるところまで加熱する、または短く煮立てることを表します。
英語の bring to a boil も、沸騰する地点へ到達させる表現であり、「一回」という回数は含みません。
沸騰した後に少しだけ加熱を続けることまで明確に言いたいなら、次のように説明できます。
Bring it to a boil and cook for one more minute.
ひと煮立ちさせ、さらに1分加熱してください。
「沸騰させる」と「茹でる」は同じboilでも目的語が違う
boil water は「水を沸騰させる」、boil an egg は「卵を茹でる」です。何を目的語にするかで、日本語訳が変わります。
- Boil some water.
お湯を沸かしてください。 - Boil the pasta.
パスタを茹でてください。 - Bring the pasta sauce to a boil.
パスタソースを煮立たせてください。
「日本語の一語に対応する英単語は何か」だけでなく、液体の状態を変えるのか、食材をその中で調理するのかを見ることが大切です。
よく使うレシピ表現
沸騰直前まで温める
Heat until just before boiling.
沸騰する直前まで温めてください。
牛乳やクリームなど、沸騰させたくない場合に使えます。
再び沸騰させる
Bring it back to a boil.
もう一度沸騰させてください。
具材を加えて温度が下がった後などに使います。back が「元の沸騰状態へ戻す」という感覚です。
沸騰したら火を弱める
Once it boils, turn down the heat.
沸騰したら火を弱めてください。
reduce the heat が出てこなくても、基本語の turn down で十分伝わります。
独り言・英語日記で使える例文
- I brought the soup to a boil.
スープをひと煮立ちさせました。 - I waited for the water to boil.
水が沸騰するのを待ちました。 - I added the vegetables after the water started boiling.
水が沸騰し始めてから野菜を入れました。 - I turned down the heat and let it simmer.
火を弱めてコトコト煮ました。 - The soup boiled over because the heat was too high.
火が強すぎてスープが吹きこぼれました。 - I heated the sauce for a few more minutes.
ソースをさらに数分温めました。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
bring to a boil が出てこなければ、「ひと煮立ちさせる」を英語一語にしようとせず、鍋の中で実際に起きたことへ分解します。
何をした?
スープを温めた。
どうなるまで?
とても熱くなり、泡が出始めるまで。
その後は?
火を弱めた。
これなら、基本語だけで次のように言えます。
- I heated the soup until it started to boil.
スープが沸騰し始めるまで温めました。 - I waited until I saw bubbles.
泡が見えるまで待ちました。 - I made the water very hot.
水をとても熱くしました。 - When it started to boil, I turned down the heat.
沸騰し始めたら、火を弱めました。
特に I heated it until it started to boil. は、heat・start・boilという比較的知っている単語だけで、bring to a boilとほぼ同じ出来事を説明できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- 「ひと煮立ちさせる・煮立たせる」は bring … to a boil
- 語順は Bring + 液体 + to a boil.
- boil は沸騰そのものや、沸騰状態で調理すること
- simmer は小さな泡が出る程度でコトコト煮ること
- 忘れたら I heated it until it started to boil. で説明できる
関連する表現は、「煮る」は英語で?boil・simmer・stewの違い、「茹でる」は英語で?boil・blanch・poachの違い、「弱火にする」は英語で?もあわせて確認してください。
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