「衣をつける」は英語で?coat・bread・dip in batterの違いと簡単な言い換え

肉に小麦粉・卵・パン粉の衣をつける様子と「衣をつけるは英語で?」の文字

揚げ物を作るときの「衣をつける」は、英語では方法に応じて coatbreaddip in batter などを使います。

一番広く使えるのは coat です。ただし、日本語の「衣」は小麦粉だけの場合も、パン粉の場合も、天ぷらのような液状の衣の場合もあります。英語では、実際に何をつけたのかまで具体的に言うのが自然です。

この記事では自然な料理英語を紹介すると同時に、表現を忘れたとき、知っている簡単な英語だけでどう説明するかも考えてみましょう。

「衣をつける」は英語で coat

Coat the chicken with flour.
(鶏肉に小麦粉をまぶしてください。)

coat は、ものの表面を何かで覆うことを表します。料理では、肉・魚・野菜などの表面に、小麦粉、片栗粉、卵液、ソースなどをつける場面で使えます。

  • Coat the fish with flour.
    魚に小麦粉をまぶしてください。
  • Coat the chicken in cornstarch.
    鶏肉にコーンスターチをまぶしてください。
  • Make sure each piece is evenly coated.
    一つひとつにむらなく衣がついていることを確認してください。

coat A with Bcoat A in B は、どちらも「AをBで覆う」という意味で料理レシピに使われます。

自分がしたことを英語日記に書くなら、過去形の coated を使います。

I coated the chicken with flour before frying it.
鶏肉を揚げる前に小麦粉をまぶしました。

coat の発音

coat の発音は /koʊt/ です。カタカナの「コート」に近いものの、母音は一つの長い「オー」ではなく、口の形を少し動かす /oʊ/ です。

最後の t は「ト」と母音を足さず、舌先を上の歯茎につけて短く止めます。「コウト」のようにつなぎ、最後を軽く閉じる感覚です。

なぜ coat で「衣をつける」になる?

coat は名詞では「コート・上着」、動詞では「表面を覆う」という意味です。人が上着で体を覆うように、食材の外側を小麦粉やパン粉などで覆うイメージを持っています。

日本語では「衣をつける」と、衣になるものを目的語にします。一方、英語では「食材の表面を何かで覆う」と捉えるため、次の形になります。

coat + 食材 + with / in + 衣になるもの

  • coat the pork with flour=豚肉を小麦粉で覆う
  • coat the shrimp in breadcrumbs=エビをパン粉で覆う
  • coat the vegetables with batter=野菜を衣で覆う

しゅみすけ(大山俊輔)

「衣」というものの英単語を最初に探すより、「食材の表面を小麦粉で覆った」と考えると coat が選びやすくなります。日本語の名詞ではなく、実際の動きを見るのがコツです。

coat・bread・dip in batterの違い

日本語ではすべて「衣をつける」と言えますが、英語では衣の種類とつけ方によって表現が変わります。

粉をまぶすcoat、パン粉をつけるbread、液状の衣にくぐらせるdip in batterの違い

表現 意味 代表的な料理
coat 表面を粉・液体などで覆う 唐揚げ、ムニエルなど
bread パン粉をつける とんかつ、エビフライなど
dip in batter 液状の衣にくぐらせる 天ぷら、フリッターなど

bread:パン粉をつける

bread は「パン」という名詞でおなじみですが、料理では動詞として「パン粉をつける」という意味でも使われます。

Bread the pork cutlets.
豚のカツレツにパン粉をつけてください。

小麦粉、溶き卵、パン粉の順につける工程全体を指すこともあります。パン粉をつけた状態は breaded です。

  • breaded chicken=パン粉をつけた鶏肉
  • breaded shrimp=パン粉をつけたエビ

dip in batter:液状の衣にくぐらせる

batter は、小麦粉・卵・水などを混ぜた液状の衣です。天ぷらやフリッターのように、食材をその液に入れて引き上げるなら dip A in batter が分かりやすい表現です。

Dip the vegetables in the batter.
野菜を衣にくぐらせてください。

Coat the vegetables in batter. と言うこともできます。dip は「液体に入れて出す動作」、coat は「表面が覆われた状態」に焦点があります。

dredge in flour もレシピでよく見る

英語のレシピでは、粉の中で食材を転がすようにして薄くまぶす動作を dredge と表すことがあります。

Dredge the fish in flour.
魚に小麦粉をまぶしてください。

ただし dredge は、初心者にとって必須の単語ではありません。日常会話なら coat the fish with flour で十分自然に伝わります。

「衣」は英語で何という?

日本語の「衣」に完全対応する英単語が一つだけあるわけではありません。どの衣を指すかで名詞が変わります。

  • breading:パン粉を中心とした衣、パン粉をつける工程
  • batter:小麦粉・卵・水などを混ぜた液状の衣
  • coating:食材の表面を覆うもの全般

とんかつのサクサクした衣なら crispy breading、天ぷらの軽い衣なら light batter のように表現できます。

The batter is light and crispy.
その衣は軽くてサクサクしています。

The breading came off while frying.
揚げている間に衣がはがれました。

料理中・英語日記で使える例文

  • I coated the chicken with flour.
    鶏肉に小麦粉をまぶしました。
  • Coat both sides evenly.
    両面にむらなく衣をつけてください。
  • Shake off the excess flour.
    余分な小麦粉をはたき落としてください。
  • I dipped the shrimp in batter.
    エビを衣にくぐらせました。
  • I breaded the pork cutlets.
    豚のカツレツにパン粉をつけました。
  • The coating was too thick.
    衣が厚すぎました。
  • Some of the breading came off.
    衣が少しはがれました。

今日とんかつを作ったなら、次の一文をそのまま英語日記に使えます。

I coated the pork with flour, dipped it in egg, and covered it with breadcrumbs.
豚肉に小麦粉をつけ、卵にくぐらせ、パン粉で覆いました。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

coatbread が出てこなくても、「衣をつける」の別の難しい英単語を探す必要はありません。実際にしたことを順番に分けます。

何に?

鶏肉に

何をした?

小麦粉に入れた

次に?

卵に入れ、最後にパン粉を表面につけた

すると、知っている基本語だけでも次のように言えます。

  • I put the chicken in the flour.
    鶏肉を小麦粉の中に入れました。
  • Then I put it in the egg.
    次に、それを卵の中に入れました。
  • I put breadcrumbs all over it.
    その表面全体にパン粉をつけました。
  • The flour covered the chicken.
    小麦粉が鶏肉を覆いました。

breadcrumbs(パン粉)まで出てこなければ、目の前の状況では the bread と言いながら指しても会話を続けられます。大切なのは、料理用語を思い出すまで沈黙することではなく、put A in Bput B all over A のような知っている形で、したことを伝えることです。

しゅみすけ(大山俊輔)

「衣をつける」を一語で訳そうとせず、「小麦粉に入れた」「卵に入れた」「パン粉を全体につけた」とRaw Dataへ戻してください。putだけでも、料理の手順はかなり詳しく説明できます。

関連する料理の英語

衣をつける前に味を整える表現は、「味付けする」は英語で?season・flavor・marinateの違いで詳しく紹介しています。

衣をつけたあとの工程は、「揚げる」は英語で?deep-fry・fryの違いへどうぞ。衣液を作るときの動作は、「混ぜる」は英語で?mix・stir・blend・whiskの違いも役立ちます。

料理動詞を場面ごとに学びたい方は、料理で使う英語表現のまとめへどうぞ。簡単な語彙で言い換える考え方は、be-rize.comの中学英単語だけで英会話を続ける考え方でも解説しています。

まとめ

  • 広い意味で「衣をつける」は coat
  • 「AをBで覆う」は coat A with / in B
  • パン粉をつけるなら動詞の bread
  • 液状の衣にくぐらせるなら dip A in batter
  • パン粉の衣は breading、液状の衣は batter
  • 表現を忘れたら I put the chicken in the flour. と手順をそのまま言える

自然な料理英語を知っていれば coatbread を使えばよい。でも忘れても、「粉に入れた」「卵に入れた」「パン粉を全体につけた」と分ければ、英語は止まりません。日本語一語に対応する単語を探すのではなく、料理中に実際にしたことを英語にしてみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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