
「少し距離を置いたほうがいいかも」「最近、あの人とは距離を置いている」。人間関係でよく使う「距離を置く」は、英語では状況に応じて keep one’s distance や take a step back などで表せます。
この記事では自然な英語表現を紹介します。ただ、本当の目的はフレーズを一つ覚えることだけではありません。ぴったりの表現が出てこないとき、すでに知っている簡単な英語でどう伝えるかも一緒に考えてみましょう。
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「距離を置く」は英語で?
まず押さえたいのは、次の3つです。
- keep one’s distance:人や物に近づかず、距離を保つ
- distance oneself from ~:~との関係から意識的に離れる
- take a step back:いったん一歩引いて、関わり方を見直す
日常会話で「最近、彼女とは少し距離を置いている」と言うなら、次のように言えます。
I’m keeping my distance from her for a while.
しばらく彼女とは距離を置いています。
ただし、相手を完全に避けるというより「少し関わり方を減らして考えたい」なら、こちらも自然です。
I’m taking a step back from the relationship.
その関係から少し距離を置いています。
keep one’s distanceの意味と使い方
keep one’s distance は、直訳すると「自分の距離を保つ」です。物理的に近づかない場合にも、心理的・人間関係的に近づきすぎない場合にも使えます。
You should keep your distance from him.
彼とは距離を置いたほうがいいよ。
She has been keeping her distance from me.
彼女は最近、私と距離を置いています。
I decided to keep my distance for a while.
しばらく距離を置くことにしました。
誰から距離を置くのかを示すときは、from+人 を続けます。
keep my distance from my coworker
同僚と距離を置く
発音のポイント
keep my distance は「キープ・マイ・ディスタンス」と一語ずつ区切るより、keep-my-distance をひとかたまりとして言うと自然です。
distance は /ˈdɪstəns/。最初の dis にアクセントがあり、「ディス・タンス」に近い響きです。最後を日本語の「タンス」のように強く伸ばさないのがポイントです。
なぜkeepで「距離を置く」になるの?
keep の基本感覚は「ある状態をそのまま保つ」です。
- keep the door open:ドアを開けた状態にしておく
- keep quiet:静かな状態を保つ
- keep your distance:距離がある状態を保つ
日本語の「置く」に引っぱられて put distance と考えるのではなく、「距離がある状態を保つ」と捉えると keep が自然に見えてきます。
しゅみすけ(大山俊輔)
distance oneself from ~は少し硬め
distance oneself from ~ は「自分自身を~から遠ざける」という形で、意識的に関係を薄くすることを表します。日常会話でも使えますが、keep one’s distance より少し硬く、客観的な響きがあります。
He distanced himself from his old friends.
彼は昔の友人たちと距離を置きました。
The company distanced itself from the controversial statement.
その会社は問題となった発言から距離を置きました。
会社・団体が「関係がないという立場を示す」というニュース的な文脈でもよく使われます。
take a step backは「いったん一歩引く」
take a step back は、関係を断つというより「少し引いて状況を見る」「関わり方を見直す」という表現です。
I think we need to take a step back.
私たちは少し距離を置いたほうがいいと思います。
I took a step back from the friendship.
その友人関係から少し距離を置きました。
恋愛でこの表現を使うと、一時的に関係を見直したいという意味になることがあります。ただし、相手には「別れを考えているのかな」と受け取られる可能性もあるため、理由も添えると親切です。
I just need some time to think.
少し考える時間が必要なだけです。
日本語の「距離を置く」と英語のズレ
日本語の「距離を置く」は便利な表現で、実際に何を減らすのかを曖昧にできます。しかし英語では、状況をもう少し具体的に言ったほうが自然なことがあります。
- 連絡を減らす:We don’t talk as much now.
- 会う回数を減らす:We don’t see each other very often now.
- 一人で考える:I need some time alone.
- 関係を見直す:I need time to think about our relationship.
つまり、「距離を置く」の英単語を探すだけでなく、実際には何をするのかを考えることが大切です。
実際に使える例文
友人関係で
I’ve been keeping my distance from her lately.
最近、彼女とは距離を置いています。
We had an argument, so I need some time alone.
言い争いをしたので、少し一人になる時間が必要です。
職場で
I try to keep my distance from negative people at work.
職場ではネガティブな人と距離を置くようにしています。
I only talk to him when it’s necessary for work.
仕事で必要なときだけ彼と話します。
恋愛で
I think we should take a step back for a while.
しばらく少し距離を置いたほうがいいと思います。
I need some time to think about us.
私たちのことを考える時間が必要です。
英語日記・独り言で
I decided to keep my distance from a friend.
友人と距離を置くことにしました。
We don’t talk much now, and I think that’s better for me.
今はあまり話していません。そのほうが自分にはよいと思います。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

keep one’s distance が出てこなくても、会話を止める必要はありません。「距離を置く」を、実際に起きていることへ分解します。
何を変えた?
↓
話す回数を減らした
We don’t talk much now.
今はあまり話しません。
会う回数は?
↓
あまり会わなくなった
We don’t meet often.
私たちはあまり会いません。
なぜ?
↓
一人で考える時間が必要
I need some time alone.
一人になる時間が少し必要です。
この3文だけでも、「今はその人との関わりを減らしている」という状況は十分伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
難しい単語を使わずに話す考え方は、be:RIZEの中学英単語だけで英会話はどこまでできる?でも詳しく解説しています。
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まとめ
「距離を置く」は、状況によって keep one’s distance、distance oneself from ~、take a step back などで表せます。
- 距離を保つ:keep one’s distance
- 意識的に関係から離れる:distance oneself from ~
- いったん一歩引いて考える:take a step back
そして、これらを思い出せないときは、We don’t talk much now. や I need some time alone. で十分です。「その日本語に対応する単語」ではなく、「実際に何が起きているか」を簡単な英語で伝えてみましょう。









