呼吸器系は英語で?respiratory systemと気管・気管支・肺胞を図解

呼吸器系は英語で?respiratory systemと鼻・気管・気管支・肺を示したアイキャッチ

「呼吸器系」は英語で respiratory system といいます。肺だけを指す言葉ではなく、鼻や口から取り込んだ空気を気管・気管支へ通し、肺胞で酸素と二酸化炭素を交換する仕組み全体の名前です。

この記事では、nose / mouth → pharynx → larynx → trachea → bronchi → bronchioles → alveoli という空気の通り道に沿って、人体の呼吸を英語として理解します。

呼吸器系は英語でrespiratory system

日本語 英語 意味
呼吸器系 respiratory system 呼吸に関わる器官の仕組み全体
呼吸 respiration 生理学的な呼吸・ガス交換
呼吸する breathe 日常語としての動詞
breath 名詞

respiratory の発音の目安は「レスピラトリー」です。語の中心にある respire は「呼吸する」という意味で、respiration はその名詞形です。

日常会話では breathe / breath、医学・科学の説明では respiratory / respiration が多く使われます。

  • I can’t breathe through my nose.(鼻で息ができません)
  • Take a deep breath.(深呼吸してください)
  • The lungs are part of the respiratory system.(肺は呼吸器系の一部です)

しゅみすけ(大山俊輔)

breathは「息」という名詞、breatheは「呼吸する」という動詞です。最後のeが付くbreatheのほうが音も長くなります。respiratory systemは、その呼吸を行う器官のチーム全体です。

空気は身体のどこを通る?

nose・mouth・pharynx・larynx・trachea・bronchi・bronchioles・alveoli・lungs・diaphragmを示した英語図解

吸い込んだ空気の基本ルートは、英語で次のように表せます。

nose / mouth → pharynx → larynx → trachea → bronchi → bronchioles → alveoli

英語 日本語 名前の感覚・役割
nose / nasal cavity 鼻/鼻腔 空気を取り込み、温め、湿らせ、異物を減らす
mouth / oral cavity 口/口腔 空気の別の入口
pharynx 咽頭 鼻・口の奥にある共通の通路
larynx 喉頭 声帯を含み、気管へつながる
trachea 気管 首から胸へ下る一本の太い空気の管
bronchus / bronchi 気管支 左右の肺へ分かれる枝
bronchiole / bronchioles 細気管支 肺の中でさらに細く枝分かれする管
alveolus / alveoli 肺胞 酸素と二酸化炭素を交換する小さな空気の袋

airway は「気道」の総称です。文脈によって鼻・口から肺までの空気の通り道全体、またはその一部を指します。

bronchus・bronchi・bronchialの違い

  • bronchus:気管支の単数形
  • bronchi:気管支の複数形
  • bronchial:気管支の、という形容詞
  • bronchiole:さらに細い細気管支

人体には左右へ分かれる気管支があるため、全体を説明するときは複数形の bronchi がよく登場します。

  • The trachea divides into two bronchi.(気管は2本の気管支に分かれます)
  • The bronchi branch into smaller bronchioles.(気管支はより細い細気管支へ枝分かれします)

alveolusとalveoli|肺胞で何が起こる?

alveolus は肺胞一つを指す単数形、alveoli は複数形です。肺胞は毛細血管に囲まれた小さな袋で、ここで gas exchange(ガス交換) が行われます。

  • oxygen moves from the alveoli into the blood.(酸素は肺胞から血液へ移動します)
  • carbon dioxide moves from the blood into the alveoli.(二酸化炭素は血液から肺胞へ移動します)

英語では、酸素を取り込むことを take in oxygen、二酸化炭素を排出することを remove / release carbon dioxide と表現できます。

肺胞で受け取った酸素は血液によって全身へ運ばれます。この先の流れは、循環器系を英語で|肺循環と体循環でつながります。

肺と横隔膜は何をする?

lungs=肺

lung は片方の肺、lungs は左右の肺をまとめた複数形です。日常的に「肺」という器官全体をいう場合は lungs がよく使われます。詳しくは「肺」は英語で?lung・lungsと呼吸表現をご覧ください。

diaphragm=横隔膜

diaphragm は肺の下にあるドーム状の筋肉です。収縮して下がると胸腔が広がり、空気が肺へ入りやすくなります。ゆるんで上がると、空気が外へ出ます。

  • The diaphragm contracts when you breathe in.(息を吸うとき横隔膜が収縮します)
  • The diaphragm relaxes when you breathe out.(息を吐くとき横隔膜がゆるみます)

吸う・吐くを表す英語

日常語 医学・科学寄り 日本語
breathe in inhale 息を吸う
breathe out exhale 息を吐く
breathing in inhalation 吸気
breathing out exhalation 呼気

in- は「中へ」、ex- は「外へ」という方向感覚です。inhale / exhale を対で覚えると分かりやすくなります。

  • Inhale slowly through your nose.(鼻からゆっくり吸ってください)
  • Exhale through your mouth.(口から吐いてください)
  • Breathe in, hold your breath, and breathe out.(吸って、息を止めて、吐いてください)

呼吸とrespirationは同じ?

日本語ではどちらも「呼吸」と訳されますが、英語では視点が異なります。

  • breathing:空気を肺へ入れたり出したりする動き
  • gas exchange:肺胞と血液の間で酸素・二酸化炭素を交換すること
  • respiration:広い意味での呼吸過程。科学では細胞がエネルギーを得る過程まで含む場合がある

つまり、呼吸器系は空気を運ぶだけではありません。呼吸器系が酸素を血液へ渡し、循環器系がその酸素を組織や細胞へ届けます。人体の階層はbody・organ system・organ・tissue・cellの違いで確認できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

呼吸器系は「空気を肺に入れる装置」、循環器系は「受け取った酸素を全身へ運ぶネットワーク」と考えると、二つの器官系の関係が見えやすくなります。

病院で使われる呼吸器系の英語

英語 日本語
respiratory symptoms 呼吸器症状
respiratory tract 気道・呼吸器
upper respiratory tract 上気道
lower respiratory tract 下気道
pulmonology / respiratory medicine 呼吸器科・呼吸器学
pulmonologist 呼吸器専門医
breathing difficulty 呼吸困難
shortness of breath 息切れ・息苦しさ
  • I have a cough and shortness of breath.(咳と息苦しさがあります)
  • It hurts when I take a deep breath.(深く息を吸うと痛みます)
  • My chest feels tight.(胸が締め付けられる感じがします)
  • I’m having trouble breathing.(呼吸がしづらいです)

症状を伝える表現は、風邪・呼吸器の症状を伝える英語と、「息ができない・息苦しい」の英語に詳しくまとめています。強い呼吸困難は緊急性がある場合があるため、英語学習よりも現地の緊急サービスへの連絡を優先してください。

まとめ|呼吸器系を空気のルートで覚えよう

呼吸器系は英語で respiratory system です。肺だけではなく、鼻・口・咽頭・喉頭・気管・気管支・細気管支・肺胞、そして呼吸を助ける横隔膜までが連携します。

nose / mouth → pharynx → larynx → trachea → bronchi → bronchioles → alveoli

このルートを覚えると、airway、gas exchange、inhale / exhaleといった関連語も一つの構造として理解できます。人体の器官系全体は、人体の器官系を英語で一覧にした親記事からたどれます。

※本記事は英語学習を目的としたもので、医学的な診断や治療の代わりとなるものではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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