
「無罪になる」は英語で、裁判の正式な表現なら be acquitted が基本です。評決に焦点を当てるなら be found not guilty、捜査などで疑いが晴れるなら be cleared が使われます。
この記事では、be acquitted・be found not guilty・be cleared の違いを整理し、「無実の」innocent、「無罪を主張する」plead not guilty、「潔白を証明する」exonerateとの違いも初心者向けに解説します。
Contents
裁判で「無罪になる」はbe acquitted
acquit は、裁判所や陪審が被告人を「有罪ではない」と正式に判断する動詞です。「人が無罪になる」と言うときは、受け身の be acquitted がよく使われます。
- He was acquitted of all charges.
彼はすべての罪状について無罪となりました。 - She was acquitted after a long trial.
彼女は長い裁判の末、無罪となりました。 - The jury acquitted the defendant.
陪審は被告人に無罪評決を下しました。
簡単な英語に言い換えると、be acquitted = the court says you are not guilty(裁判所が、あなたは有罪ではないと判断する)です。
前置詞は be acquitted of+罪状 の形が基本です。
- He was acquitted of murder.
彼は殺人罪について無罪となりました。 - She was acquitted of fraud.
彼女は詐欺罪について無罪となりました。
be found not guiltyは「無罪の評決を受ける」
be found not guilty は、裁判官や陪審が「有罪ではない」と判断したことを、分かりやすく表す言い方です。acquittedとほぼ同じ結果を指しますが、こちらは not guiltyという評決・判断に焦点があります。
- She was found not guilty.
彼女は無罪となりました。 - He was found not guilty on both counts.
彼は2件の訴因の両方で無罪となりました。 - The jury found the defendant not guilty.
陪審は被告人を無罪と判断しました。
簡単に言えば、be found not guilty = the judge or jury says “not guilty” です。専門的なacquitを忘れても、not guiltyを使えば意味を伝えやすくなります。
be clearedは「疑いが晴れる」
be cleared は、捜査や調査によって疑いを取り除かれることを表します。必ずしも裁判の無罪判決を意味するわけではありません。
- She was cleared of all charges.
彼女はすべての容疑が晴れました。 - He was cleared of any wrongdoing.
彼に不正行為はなかったと判断されました。 - The investigation cleared her name.
その捜査によって彼女の潔白が証明されました。
clear someone of a charge は「人の容疑を晴らす」、clear someone’s name は「人の汚名をそそぐ・潔白を証明する」という意味です。

be acquitted・be found not guilty・be clearedの違い
| 表現 | 中心イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| be acquitted | 裁判で正式に無罪になる | 裁判結果、法律・ニュース |
| be found not guilty | 無罪の評決を受ける | 裁判官・陪審の判断を説明する |
| be cleared | 容疑や疑いが晴れる | 捜査・調査、裁判前を含む |
裁判の正式な結果なら be acquitted、not guiltyという判断をそのまま説明するなら be found not guilty、裁判に限らず疑いが晴れたなら be cleared と整理すると分かりやすいでしょう。
innocentは「無実の」という状態
innocent は「罪を犯していない」「無実の」という形容詞です。裁判結果を表す専門用語ではなく、その人が実際に犯罪をしていないという状態や主張を表します。
- She is innocent.
彼女は無実です。 - He says he is innocent.
彼は自分は無実だと言っています。 - An innocent person was wrongly accused.
無実の人が誤って告発されました。
法律上の not guilty は「検察側が有罪を立証できなかった」という判断です。そのため、英米法の一般的な説明では、not guiltyと「実際に無実である」innocentは完全に同じ概念とは限りません。
plead not guiltyは「無罪を主張する」
plead not guilty は、被告人が裁判手続きで「無罪です」と答えることです。これは裁判の最終結果ではありません。
- He pleaded not guilty to the charge.
彼はその罪状について無罪を主張しました。 - How do you plead?
有罪・無罪のどちらを主張しますか。 - She entered a not-guilty plea.
彼女は無罪答弁をしました。
つまり、plead not guilty は本人の答弁、be found not guilty は裁判官や陪審の判断です。詳しくは、「否認する」は英語で?deny・dispute・plead not guiltyの違いもご覧ください。
exonerateは「潔白を公式に明らかにする」
exonerate は、新しい証拠などによって、責任や罪がなかったと公式に明らかにする表現です。特に、いったん有罪とされた人の冤罪が後から晴れる場面でよく見られます。
- DNA evidence exonerated him.
DNA鑑定によって彼の潔白が証明されました。 - She was exonerated years after her conviction.
彼女は有罪判決から数年後に潔白が認められました。
acquit は裁判で無罪判決を出すこと、exonerate は罪や責任がなかったことを後から含めて明らかにすること、と考えると違いをつかみやすくなります。
「無罪」と「釈放」は同じではない
無罪になることは be acquitted、拘束を解かれることは be released です。無罪判決後に釈放される場合は、両方を続けて表せます。
- He was acquitted and released.
彼は無罪となり、釈放されました。 - She was released on bail before the trial.
彼女は裁判前に保釈されました。
保釈された人は、まだ無罪判決を受けたわけではありません。違いは「釈放する」は英語で?release・let go・set freeの違いで詳しく解説しています。
無罪判決について尋ねる短い英語
- Was she found not guilty?
彼女は無罪になりましたか。 - Was he acquitted?
彼は無罪になりましたか。 - What was the verdict?
評決はどうなりましたか。 - Did the jury find her guilty?
陪審は彼女を有罪と判断しましたか。 - Are all the charges gone?
すべての容疑はなくなったのですか。
acquittedがすぐに出てこないときは、Did the court say “not guilty”?(裁判所は「無罪」と判断しましたか)のように、基本語で確認できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する裁判英語
無罪は裁判の結果なので、「判決を下す」は英語で?rule・deliver a verdict・sentenceの違いと一緒に読むと流れがつかみやすくなります。
被告人側の活動については、「弁護する」は英語で?defend・represent・act forの違いもあわせてどうぞ。
まとめ
裁判で「無罪になる」の基本は be acquitted です。無罪という評決に焦点を当てるなら be found not guilty、捜査などで疑いが晴れるなら be cleared を使います。
innocent は「無実の」という状態、plead not guilty は本人が無罪を主張する答弁、exonerate は潔白を公式に明らかにすることです。誰が、どの段階で、何を判断したのかを見ると使い分けやすくなります。










