
red tapeは、直訳すると「赤いテープ」ですが、会話やニュースでは「煩雑な手続き」「お役所的な形式主義」を表すイディオムです。
書類の提出先がいくつもある、承認に長い時間がかかる、似た情報を何度も入力する――このような、物事を必要以上に遅らせる規則や手続きを指します。
There is too much red tape.
煩雑な手続きが多すぎます。
この記事では、red tapeの意味・使い方・語源・例文に加え、bureaucracyやpaperwork、red flagとの違いも分かりやすく解説します。
Contents
red tapeの意味は「煩雑な手続き・お役所仕事」
red tapeは、規則・承認・書類などが多すぎて、仕事や計画がなかなか進まない状況を表します。日本語では文脈に応じて、次のように訳せます。
- 煩雑な手続き
- お役所仕事
- 官僚的な形式主義
- 過剰な規制
- 面倒な事務手続き
単に「手続きがある」という中立的な意味ではなく、不要に複雑で、時間や労力を浪費させるという否定的なニュアンスを含みます。
The project was delayed by government red tape.
そのプロジェクトは行政の煩雑な手続きによって遅れました。
red tapeの発音と文法
発音は、カタカナなら「レッド・テイプ」に近くなります。
- red:/red/
- tape:/teɪp/
red tapeは数えられない名詞
red tapeは通常、不可算名詞として使います。そのため、一般的にはa red tapeやred tapesとはしません。
There is a lot of red tape involved.
多くの煩雑な手続きが関係しています。
量を表すときは、次の組み合わせが自然です。
- a lot of red tape:多くの煩雑な手続き
- too much red tape:多すぎる煩雑な手続き
- less red tape:より少ない煩雑な手続き
red tapeの使い方と例文
1.be delayed by red tape:煩雑な手続きで遅れる
計画・申請・サービス開始などが、承認や規制によって遅れている場面で使います。
Our application was delayed by red tape.
私たちの申請は煩雑な手続きのため遅れました。
Small businesses are often slowed down by red tape.
小規模事業者は、煩雑な規制によって進行を妨げられることがよくあります。
2.cut through red tape:煩雑な手続きを切り抜ける
cut throughは「切り開いて進む」というイメージです。複雑な手続きを整理し、物事を前へ進めることを表します。
She helped us cut through the red tape.
彼女は私たちが煩雑な手続きを切り抜けるのを助けてくれました。
We need someone who knows how to cut through red tape.
煩雑な手続きをどう処理すればよいか知っている人が必要です。
3.reduce / remove red tape:手続きを減らす・撤廃する
組織や行政が制度を簡素化する話では、reduceやremoveがよく使われます。
The new system is designed to reduce red tape.
新しいシステムは、煩雑な手続きを減らすために設計されています。
The company removed unnecessary red tape from the approval process.
会社は承認プロセスから不要な形式的手続きをなくしました。
4.be buried in red tape:煩雑な手続きに埋もれる
書類や規則が多すぎて身動きが取れない様子を、やや強調して表す言い方です。
We’re buried in red tape and can’t move forward.
煩雑な手続きに埋もれて、前へ進めません。
ビジネスでよく使うred tapeの組み合わせ
| 英語表現 | 日本語の意味 |
|---|---|
| too much red tape | 煩雑な手続きが多すぎる |
| government red tape | 行政上の煩雑な手続き・規制 |
| bureaucratic red tape | 官僚的な形式主義 |
| cut through red tape | 煩雑な手続きを切り抜ける |
| reduce red tape | 規制や手続きを減らす |
| remove red tape | 不要な手続きを撤廃する |
| be delayed by red tape | 煩雑な手続きで遅れる |
仕事で使うほかの慣用表現もまとめて確認したい方は、「ビジネス英語イディオム15選」もあわせてご覧ください。
red tapeの語源はなぜ「赤いテープ」?
red tapeという表現は、公的な文書や重要書類を赤いひも・テープで束ねていた慣習に由来するとされています。
赤いテープそのものが問題だったわけではありません。しかし、行政文書や法的書類の象徴だったことから、次第に「役所の形式的な手続き」、さらに「物事を遅らせる過剰な規則」という意味で使われるようになりました。
現代では、政府や役所に限りません。会社内の承認フローや、組織の非効率な規則についても使えます。
Internal red tape makes even simple decisions take weeks.
社内の形式的な手続きのせいで、簡単な決定にも数週間かかります。
red tape・bureaucracy・paperworkの違い
3つとも手続きに関係しますが、焦点が異なります。
| 表現 | 中心的な意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| red tape | 過剰で煩雑な規則・手続き | 非効率だという批判を含む |
| bureaucracy | 官僚制度・階層的な行政組織 | 制度自体にも、官僚主義への批判にも使う |
| paperwork | 記入・提出する書類事務 | 面倒な場合もあるが、必ずしも不必要とは限らない |
たとえば、入社書類を記入する作業はpaperworkです。その書類が不必要に多く、何人もの承認が必要ならred tapeと感じるかもしれません。
I have some paperwork to finish.
終わらせる書類仕事があります。
There is too much red tape in the hiring process.
採用プロセスには煩雑な手続きが多すぎます。
red tapeとred flagの違い
どちらもredを使いますが、意味はまったく異なります。
- red tape:煩雑な手続き、お役所仕事
- red flag:危険や問題を示す兆候
The long approval process is red tape.
長い承認プロセスは煩雑な形式的手続きです。
The missing financial records are a red flag.
財務記録が欠けていることは危険信号です。
red flagを含む色の表現については、「色を使った英語イディオム18選」で詳しく紹介しています。
red tapeが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にred tapeを思い出せなくても、知っている単語で十分に説明できます。
| 伝えたいこと | 初心者でも言いやすい英語 |
|---|---|
| 手続きが多すぎます | There are too many procedures. |
| 書類が多すぎます | There is too much paperwork. |
| 手続きが複雑です | The process is too complicated. |
| 承認に時間がかかります | Approval takes a long time. |
| もっと簡単にする必要があります | We need to make it simpler. |
たとえば、We’re being delayed by red tape.が出てこなければ、The process is too complicated and takes a long time.と言えば、状況を具体的に伝えられます。
red tapeについてのよくある質問
red tapeは日常会話でも使えますか?
はい。ニュースやビジネスで特によく見ますが、ビザ・保険・引っ越し・各種申請など、面倒な手続きについて日常会話でも使えます。
red tapeは失礼な表現ですか?
悪口ではありませんが、制度や組織を「非効率だ」と批判するニュアンスがあります。相手が作ったルールについて直接使う場合は、言い方に注意しましょう。
a red tapeと言えますか?
通常の「煩雑な手続き」という意味では不可算名詞なので、a red tapeとはせず、some red tapeやa lot of red tapeを使います。
まとめ
red tapeは、物事を必要以上に遅らせる「煩雑な手続き」「お役所的な形式主義」を表すイディオムです。
まずは、よく使う次の3つをまとまりで覚えておきましょう。
- too much red tape:煩雑な手続きが多すぎる
- cut through red tape:煩雑な手続きを切り抜ける
- reduce red tape:規制や手続きを減らす
ほかの慣用表現もテーマ別に探したい方は、「イディオムとは?英語でよく使う表現一覧」をご活用ください。










