
仕事で「部下に指示する」「やり方を指示する」と言いたいとき、英語ではいつも instruct を使うわけではありません。場面によって direct、tell、give instructions、さらに柔らかい ask が自然です。
この記事では、それぞれの違いを初心者向けの簡単な言い換えと一緒に整理します。
Contents
「指示する」の英語早見表
| 表現 | 主なニュアンス | よく使う場面 | 簡単な言い換え |
|---|---|---|---|
| instruct | 正式・明確に指示する | 規則、安全、業務命令 | tell someone what to do |
| direct | 人や作業を方向づける | チーム、現場、制作 | tell people where to go / what to do |
| tell | 人に〜するよう言う | 日常の具体的な指示 | 最も簡単で会話的 |
| give instructions | 手順や方法を説明する | 研修、操作、道案内 | show someone how to do it |
| ask | 依頼として柔らかく伝える | 同僚へのお願い | say “please do this” |

1. instruct:正式に、はっきり指示する
instruct + 人 + to do で「人に〜するよう指示する」です。権限のある人が、規則や仕事として明確に伝える響きがあります。日常会話では少し硬めです。
- The manager instructed us to stop the machine.(責任者は私たちに機械を止めるよう指示しました。)
- Staff were instructed to check every item.(スタッフは全品を確認するよう指示されました。)
やさしく言うと: The manager told us to stop the machine.
2. direct:人や作業を方向づける
direct は、チームや活動全体に方向を与えたり、現場で人を動かしたりするときに使います。「監督する」「指揮する」に近い場合もあります。
- She directed the team during the event.(彼女はイベント中、チームに指示を出しました。)
- A staff member directed visitors to the exit.(スタッフが来場者を出口へ案内しました。)
やさしく言うと: She told the team what to do.
3. tell:会話で一番使いやすい「〜するよう言う」
具体的な行動を指示するなら、tell + 人 + to do が自然で簡単です。日本語では「言う」と訳されますが、文脈によっては十分に「指示する」を表せます。
- Please tell Ken to call me.(ケンに私へ電話するよう伝えてください。)
- My boss told me to revise the report.(上司は私に報告書を修正するよう指示しました。)
仕事の進捗を伝える表現は、関連記事「『報告する』は英語で?report・update・inform・tellの違い」でも比較しています。
4. give instructions:手順や方法を指示する
give instructions は、何をするかだけでなく「どの順番で、どう行うか」を伝えるイメージです。instructions は通常、複数形で使います。
- She gave me clear instructions.(彼女は私にはっきりした指示を出しました。)
- Can you give the new staff instructions on how to use this system?(新人にこのシステムの使い方を指示してもらえますか。)
やさしく言うと: Can you show the new staff how to use it?
5. ask:命令ではなく、依頼として指示する
同僚や取引相手には、ask + 人 + to do を使うと柔らかくなります。日本語では「指示した」でも、英語では上下関係を強く出さず asked と表すことがよくあります。
- I asked Mia to send the file by noon.(ミアに正午までにファイルを送るよう頼みました。)
- Could you ask the team to join the meeting?(チームに会議へ参加するよう伝えてもらえますか。)
初心者はこの3つから使えばOK
- tell someone to do:人に〜するよう言う
- ask someone to do:人に〜するよう頼む
- show someone how to do:人にやり方を見せる
難しい単語が出てこなくても、この3つで多くの場面を自然に表現できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
「指示する」の英単語が出てこないときこそ、基本単語の出番です。tell someone to do や ask someone to do で十分です。100点の一語を探すより、知っている英語で言い切ることを優先しましょう。
よくある間違い
× instruct to 人
instruct someone to do の語順です。
× I instructed to him to wait.
○ I instructed him to wait.
× tell 人 do
tell someone to do と、動詞の前に to が必要です。
× She told me check it.
○ She told me to check it.
instruction をいつも単数にする
複数の手順・指示なら、通常は instructions を使います。
○ Please follow the instructions.(指示に従ってください。)
同僚への依頼に instruct を使う
I instructed my coworker… は、権限を強く感じさせることがあります。普通のお願いなら I asked my coworker… が自然です。
仕事で使える会話例
Manager: I’d like you to check the numbers before noon.
Staff: Sure. Should I update the shared file too?
Manager: Yes, please. Then ask Yuki to review it.
Staff: Got it. I’ll let you know when it’s done.
日本語:
上司:正午までに数字を確認してください。
スタッフ:わかりました。共有ファイルも更新しますか?
上司:はい。次に、ユキさんに確認を依頼してください。
スタッフ:承知しました。終わったらお知らせします。
ファイルや情報を共同で使う英語は「『共有する』は英語で?share・send・pass on・keep postedの違い」も参考になります。
まとめ
- instruct:正式・明確な指示
- direct:チームや人の動きを方向づける
- tell someone to do:具体的に〜するよう言う
- give instructions:手順や方法を伝える
- ask someone to do:柔らかく依頼する
迷ったら、命令・明確な指示は tell、丁寧な依頼は ask、やり方を教えるなら show から始めると簡単です。










