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『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、ひと目で気になる長いタイトルの映画です。原題はExtremely Loud & Incredibly Close。邦題は、その英語をほぼ直訳しています。
9.11で父を亡くした少年オスカーが、父の遺品から見つけた鍵の謎を追ってニューヨークを歩く物語です。喪失と向き合う家族を描いた作品から、What if …?、make senseなど、感情や不安を表す英語を学びましょう。
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本作は2011年に公開されたヒューマンドラマです。主人公は、ニューヨークで母リンダ、父トーマスと暮らす少年オスカー。繊細で不安を感じやすい彼を、父は調査ゲームや謎解きへ誘い、外の世界とつながれるように導いていました。
しかし、9.11の同時多発テロによって父を失い、オスカーと母の生活は大きく変わります。ある日、オスカーは父のクローゼットで、封筒に入った一本の鍵を発見します。

封筒に書かれていたのは「Black」という文字。オスカーは鍵に父からのメッセージが隠されていると信じ、ニューヨーク中の「ブラック」という名字の人々を訪ね始めます。
鍵の行き先を探す旅は、父の答えを見つけるだけのものではありません。さまざまな人の人生に触れながら、オスカーが喪失を受け止め、母との関係を取り戻していく物語です。
原題を単語ごとに分けると、次のようになります。
したがって、Extremely Loud & Incredibly Closeは「ものすごくうるさくて、信じられないほど近い」。邦題の「ありえないほど」は、incrediblyの強さを自然な日本語にした表現です。
closeには、距離が「近い」だけでなく、人との関係が「親しい」という意味もあります。
タイトルは、都会の大きな音やオスカーの感覚だけでなく、亡くなった父がもう触れられないほど遠く、心の中ではありえないほど近いという感覚も連想させます。
どちらも形容詞や副詞を強調しますが、少しニュアンスが違います。
程度がとても高いことを、比較的まっすぐ伝えます。
驚きや感情を含めて「ものすごく」と強調することが多い表現です。
日常会話では、どちらもveryより強い「とても」として使えます。
What if …?は「もし〜だったらどうする?」「もし〜ならどうしよう?」という意味です。まだ起きていない可能性について、提案、不安、心配などを表せます。
What if it rains tomorrow?
明日、雨が降ったらどうしよう?
What if we miss the train?
電車に乗り遅れたらどうする?
What if we meet a little earlier?
もう少し早く会うのはどう?
What if I call her?
私が彼女に電話するのはどう?
同じ形でも、声の調子や状況によって「心配」にも「提案」にもなります。

It is what it is.は、直訳すれば「それは、それであるものだ」。変えられない現実を受け入れて、「そういうものだ」「仕方がない」と伝える表現です。
We can’t change the past. It is what it is.
過去は変えられません。仕方がありません。
相手が深く悲しんでいるときに使うと、冷たく聞こえる場合があります。自分自身に言い聞かせるときや、解決できない小さな問題を受け入れるときに向いています。
It is what it is.は、いつでも「気にしないで」の代わりになるわけではありません。
共感を示したいときは、I’m sorry.やThat must be hard.のほうが適切な場合もあります。
It doesn’t make sense.は「意味が通らない」「納得できない」という意味です。説明が理解できないときにも、状況に納得できないときにも使えます。
「分かりました」と答えるなら、Yes, that makes sense.が自然です。Yes, make sense.では主語がないため、thatまたはitを入れましょう。

should have+過去分詞は、「実際にはしなかったが、〜すべきだった」と過去を振り返る表現です。
後悔だけでなく、過去への軽い批判にも使われるので、相手に言うときは声の調子に注意しましょう。
映画の会話では、going toがgonnaのように聞こえることがあります。
It’s not going to happen.
それは起こりません。
速い会話ではIt’s not gonna happen.のように発音されます。会話や歌ではよく耳にしますが、フォーマルな文章ではgoing toと書きましょう。
少し長い表現が出てこないときは、次のように言い換えられます。
It doesn’t make sense.が出てこなければI don’t understand.、incrediblyが出てこなければveryで十分です。まず短く伝え、慣れてから映画の表現へ置き換えましょう。
オスカーは考えていることを一気に話すため、セリフが長く、速度も速く感じられます。すべてを聞き取ろうとすると難しい作品です。
重いテーマを扱う作品なので、英語教材としてだけでなく、登場人物の気持ちを大切にしながら観ることも忘れないようにしましょう。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、父を失った少年が一本の鍵を手がかりに人々と出会い、家族の愛と喪失に向き合っていく物語です。
原題のextremelyとincrediblyは、どちらも「とても」を強くする副詞。さらに、What if …?、It is what it is.、make senseは、日常会話でも感情や考えを伝えるために役立ちます。
まずは短いWhat if it rains?とThat makes sense.から、声に出して使ってみてください。
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