
海外の病院で「CTを撮ります」「MRIが必要です」「レントゲンを撮りましょう」と言われたら、検査名だけでなく、造影剤の有無や結果が分かる時間も確認したいですよね。
この記事では、CT scan・MRI scan・X-ray・contrastの違いと、難しい医学用語を使わずに検査について尋ねる英語を紹介します。
しゅみすけ(大山俊輔)
この記事は英語表現の解説であり、検査の要否を自己判断するためのものではありません。急な意識障害、激しい胸痛、呼吸困難、重いけがなどがある場合は、滞在国・地域の緊急番号へ連絡し、医療者の指示に従ってください。
Contents
CT・MRI・レントゲンは英語でどう言う?
| 日本語 | 英語 | 意味・使い方 |
|---|---|---|
| CT | CT scan | computed tomography scan。X線を使って体内を断層画像で見る検査 |
| MRI | MRI scan | magnetic resonance imaging。強い磁場と電波を使う検査 |
| レントゲン | X-ray | 英語では人名由来の「レントゲン」ではなく、通常X-rayと言う |
| 画像検査 | imaging test / imaging exam | CT・MRI・X-rayなどをまとめて指す表現 |
| 造影剤 | contrast agent / contrast material | 画像を見やすくする物質。会話ではcontrastだけでも通じやすい |
scanは「体の内部を画像で調べる検査」という広い語ですが、すべての画像検査をscanと呼ぶわけではありません。X-rayは通常、an X-rayと言います。
- I need a CT scan.(CT検査が必要です)
- The doctor ordered an MRI scan.(医師がMRI検査を指示しました)
- They took an X-ray of my ankle.(足首のレントゲンを撮りました)
have・get・takeの違い
患者が検査を受けるときは、haveまたはgetを使います。
- I’m going to have a CT scan.(CT検査を受けます)
- Do I need to get an MRI?(MRIを受ける必要がありますか?)
- I had an X-ray yesterday.(昨日レントゲンを撮りました)
take an X-rayは医療者側が「レントゲン写真を撮る」という意味で使うのが基本です。ただし患者側でも日常会話で使われることはあります。迷ったら、患者はhave/get an X-rayが安全です。
簡単な英語で乗り切る|3ステップ

1.どの検査が必要か確認する
What scan do I need?
どの検査が必要ですか?
検査名が聞き取れなかったら、より広く尋ねられます。
What test do I need?
どの検査が必要ですか?
2.造影剤を使うか確認する
Will I need contrast?
造影剤は使いますか?
Will it be injected?
注射で入れますか?
3.結果が分かる時間を確認する
When will I get the results?
結果はいつ分かりますか?
Who will explain the results?
誰が結果を説明してくれますか?
検査前に伝えておきたい英語
MRI前:体内の金属・医療機器
MRIは強い磁場を使います。ペースメーカー、人工内耳、手術用クリップ、刺激装置、体内金属片などがある場合は、検査室へ入る前に必ず医療者へ伝えます。自分で「MRIは無理」と断定せず、機器の種類や安全条件を医療者に確認してもらいましょう。
- I have a pacemaker.(ペースメーカーが入っています)
- I have a metal implant.(金属製のインプラントがあります)
- I may have metal fragments in my body.(体内に金属片があるかもしれません)
- Is this device safe for MRI?(この機器はMRIに対応していますか?)
- I feel claustrophobic.(閉所が怖いです)
CT・X-ray前:妊娠の可能性
CTとX-rayはX線を使います。妊娠中、または妊娠の可能性がある場合は、検査前に医師・放射線技師へ伝えてください。必要性や方法は医療者が判断します。
- I’m pregnant.(妊娠しています)
- I might be pregnant.(妊娠している可能性があります)
- Is this scan necessary now?(この検査は今必要ですか?)
造影剤前:過去の反応・腎臓・薬
造影剤は、注射、飲用などで使われることがあります。以前の造影剤反応、アレルギー、腎臓の病気、服用中の薬などを医療者へ伝え、準備や服薬は施設の指示に従ってください。自己判断で薬を中止しないでください。
- I had a reaction to contrast before.(以前、造影剤で反応が出ました)
- I’m allergic to ____.(____にアレルギーがあります)
- I have kidney problems.(腎臓に問題があります)
- These are the medicines I take.(これが服用中の薬です)
- What should I do before the scan?(検査前に何をすればよいですか?)
検査中に使える短い英語
- How long will it take?(どのくらいかかりますか?)
- Do I need to stay still?(動かないようにする必要がありますか?)
- Can you say that again slowly?(もう一度ゆっくり言ってください)
- I feel dizzy.(めまいがします)
- I feel sick.(気分が悪いです)
- I’m having trouble breathing.(息苦しいです)
- Please stop.(止めてください)
息苦しさ、のどの違和感、強いめまいなど、いつもと違う症状が出たら、英語の正確さを気にせず“I feel sick.” “I can’t breathe well.” “Please help.”とすぐ知らせてください。
病院での会話例
Doctor: We’d like to do a CT scan of your abdomen.
腹部のCT検査をしたいと思います。
You: Will I need contrast?
造影剤は使いますか?
Doctor: Yes. It will be injected through an IV.
はい。点滴の管から注入します。
You: I had a reaction to contrast before.
以前、造影剤で反応が出ました。
Doctor: Thank you for telling me. What happened?
教えてくれてありがとうございます。どのような症状でしたか?
You: I had a rash and trouble breathing.
発疹が出て、息苦しくなりました。
緊急時は検査名より症状を優先して伝える
旅行者が「CTが必要です」「MRIをしてください」と検査を指定する必要はありません。まず、見えている異変、始まった時間、緊急性を伝えます。
- I hit my head two hours ago.(2時間前に頭を打ちました)
- The pain started suddenly.(痛みは突然始まりました)
- He is unconscious.(彼は意識がありません)
- She can’t breathe well.(彼女はうまく呼吸できません)
頭部の症状は「頭を打った」の英語、入院が決まった後の表現は「入院する」の英語、処置へ進む場合は「手術を受ける」の英語と「緊急手術が必要」の英語も確認してください。
病気・体調不良全般の基本フレーズは、病気・体調不良のときに役立つ英語表現まとめに整理しています。
まとめ
- CTはCT scan、MRIはMRI scan、レントゲンはX-ray
- 造影剤はcontrast agent / contrast material、会話ではcontrast
- 患者が検査を受けるときはhave/get a scanが自然
- 検査名が分からなくても、What test do I need?で確認できる
- 妊娠可能性、体内機器・金属、過去の造影剤反応、腎臓の問題、服薬を医療者へ伝える
- 緊急時は検査を自己指定せず、症状・始まった時間・緊急性を優先して伝える
参考にした公的・専門医療情報
- RadiologyInfo.org:Contrast Materials
- RadiologyInfo.org:MRI Safety
- RadiologyInfo.org:Body CT
- FDA:Medical X-ray Imaging
血液検査や静脈からの処置を受ける場面では、「血液検査・点滴・輸血」の英語で、blood test・IV・infusion・transfusionの違いと確認フレーズを紹介しています。
治療後に帰宅するときの確認は、「退院する」の英語で、be discharged・discharge instructions・follow-upの使い方を紹介しています。
検査前後の入院・手術・退院の表現は、海外での入院・検査・手術の英語総合ガイドにまとめています。










