料理で「材料を常温に戻す」は英語で?bring to room temperatureの意味と使い方

料理で材料を常温に戻す英語表現 bring to room temperature

この記事では、料理で使う「材料を常温に戻す」の自然な英語表現を紹介します。ただ、会話中にぴったりの表現が出てこなくても大丈夫です。冷蔵庫から何を出し、どうしたのかを、すでに知っている簡単な英語で伝える方法も一緒に考えてみましょう。

「常温に戻す」は英語で bring … to room temperature

料理で「肉や卵、バターなどを常温に戻す」と言いたいとき、基本となる表現は bring … to room temperature です。

Bring the butter to room temperature before you use it.
使う前にバターを常温に戻してください。

I brought the eggs to room temperature before baking.
お菓子を焼く前に卵を常温に戻しました。

レシピの指示では、命令文の Bring the eggs to room temperature. や、受け身の The ingredients should be at room temperature. もよく使われます。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「戻す」に引っぱられて return を使いたくなりますが、料理では bring … to room temperature が自然です。温度をある状態まで「持っていく」と考えると分かりやすいですよ。

発音のポイント

bring to room temperature は、カタカナなら「ブリング・トゥ・ルーム・テンプリチャ」に近い音です。

  • bring:最後の ng は「グ」を強く足さず、鼻へ抜くようにします。
  • room:唇を丸めて、母音を少し長めにします。
  • temperature:会話では「テンプリチャ」のように中央が短くなります。

一語ずつ区切るより、bring it to room temperature をひとかたまりで練習すると言いやすくなります。

なぜ bring を使うの?

bring A to B には、「AをBの場所・状態まで持っていく」という形があります。

  • bring the soup to a boil:スープを沸騰した状態まで持っていく
  • bring the sauce to the right consistency:ソースをちょうどよい濃さにする
  • bring the meat to room temperature:肉を常温の状態まで持っていく

ここでの to は、物理的な行き先だけでなく、変化の到達点を示しています。

let … come to room temperature も自然

自分が温度を変えることより、「置いておいて自然にその温度になる」ことへ目を向けるなら、let … come to room temperature が自然です。

Let the steak come to room temperature before cooking.
焼く前にステーキ肉を常温に戻してください。

I let the butter come to room temperature.
バターを常温に戻しました。

表現 感覚
bring it to room temperature 常温の状態まで持っていく
let it come to room temperature 置いておき、自然に常温へ近づかせる
leave it out 冷蔵庫へ戻さず外に置いておく

Leave the butter out for a while. でも状況は伝わります。ただし、これだけでは「常温になるまで」という到達点は明示されません。

冷たい材料を外に出して待ち調理できる状態にする流れ

日本語の「戻す」と英語のズレ

日本語では、冷蔵庫へ入れる前の温度へ「戻る」ため、「常温に戻す」と言います。しかし英語では、必ずしも元の状態へ戻ることを表す returnput back を使いません。

英語はむしろ、今の冷たい状態から、どの温度へ変えるのかを表します。

  • 常温にする → bring it to room temperature
  • 自然に常温になるのを待つ → let it come to room temperature

なお、room temperature は「室温・常温」という意味です。料理では、温度計で厳密に室温と一致させるというより、レシピに応じて「冷蔵庫から出した直後の冷たさではない状態」を指すこともあります。

「粗熱を取る」とは向きが反対

「常温に戻す」は、冷たい材料を常温へ近づける場面で使えます。一方、「粗熱を取る」は、熱い料理を冷ます場面です。

  • Bring the eggs to room temperature.
    冷たい卵を常温へ近づける
  • Let the cake cool.
    熱いケーキを冷ます

どちらも最終的に室温付近になることはありますが、出発点と料理上の目的が違います。「粗熱を取る」の詳しい表現は、「粗熱を取る」は英語で?let it coolの意味と簡単な言い換えで解説しています。

英語日記・独り言に使える例文

I took the butter out of the fridge early.
早めに冷蔵庫からバターを出しました。

I let the eggs come to room temperature.
卵を常温に戻しました。

The steak is still cold, so I’ll wait a little longer.
ステーキ肉がまだ冷たいので、もう少し待ちます。

Make sure the ingredients are at room temperature.
材料が常温になっていることを確認してください。

I forgot to bring the butter to room temperature.
バターを常温に戻すのを忘れました。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

bring … to room temperature が出てこなければ、「常温に戻す」に対応する別の難しい熟語を探す必要はありません。実際にしたことを順番に言ってみます。

何をした?
冷蔵庫から材料を出した。

何のため?
料理する前に、冷たすぎないようにした。

知っている英語にすると?

I took the eggs out of the fridge.
卵を冷蔵庫から出しました。

I waited for a while.
しばらく待ちました。

I didn’t want to use them when they were very cold.
とても冷たいまま使いたくありませんでした。

もっと短くするなら、次の一文でも十分です。

I took it out of the fridge and waited.
冷蔵庫から出して待ちました。

しゅみすけ(大山俊輔)

「常温」を英語で言えなくても、冷蔵庫から出して待ったというRaw Dataは残っています。take、out、waitだけで、相手にはかなり具体的な場面が見えます。

食材を外に置く時間には注意

英語表現とは別に、肉・魚・卵・乳製品などを室温で長時間放置しないことも大切です。必要な時間は食材、室温、レシピによって変わります。レシピの指示や食品の安全表示に従い、必要以上に leave it out しないようにしましょう。

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まとめ

料理で「材料を常温に戻す」は、基本的に bring … to room temperature と表現します。自然に温度が上がるのを待つ感覚なら、let … come to room temperature も自然です。

この表現を忘れても、I took it out of the fridge and waited. と言えば、実際にしたことは十分伝わります。自然な表現は覚えつつ、出てこないときは「冷蔵庫から出した」「待った」という簡単な動作へ分解して、英語を止めずに伝えてみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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