料理で「余熱で火を通す」は英語で?residual heat・carryover cookingの違い

「余熱で火を通す」は英語で?residual heatを使う料理表現

料理で「余熱で火を通す」と言いたいときは、Let it finish cooking in the residual heat. と表せます。

ただし、レシピの指示ではもっと具体的に、Turn off the heat and let it sit.(火を止めて、そのまま置いてください)のように言うこともよくあります。

この記事では「余熱で火を通す」の自然な英語を紹介します。でも、本当の目的は表現を一つ暗記することだけではありません。residual heat が出てこないときも、知っている簡単な英語で料理の流れを伝える方法まで一緒に考えてみましょう。

「余熱で火を通す」の一番自然な英語

まず覚えたいのは、次の表現です。

  • Let it finish cooking in the residual heat.
    余熱で最後まで火を通してください。
  • Let it cook in the residual heat.
    余熱で火を通してください。
  • Turn off the heat and let it sit for five minutes.
    火を止めて5分そのまま置いてください。

residual heat は「残っている熱」、finish cooking は「調理を最後まで進める」という意味です。何をどれくらい置くかが分かっているレシピなら、3つ目のように動作をそのまま説明する言い方がとても自然です。

しゅみすけ(大山俊輔)

「余熱」にぴったりの単語を思い出そうとして会話を止めなくても大丈夫です。「火を止めて、5分待った」と言えれば、したことは十分伝わります。

residual heatとcarryover cookingの違い

この場面では、residual heatcarryover cooking がよく使われます。ただし、役割は同じではありません。

表現 意味・役割
residual heat 火を止めたあとに残っている「余熱」 Cook it in the residual heat.
carryover cooking 火から外したあとも食材の内部で調理が続く「現象」 Carryover cooking will raise the temperature.
carryover heat 調理を続けさせる、持ち越された熱 The steak will keep cooking from carryover heat.

carryover cooking は、とくに肉などを火から外したあとも内部温度が上がり、火が入り続ける現象を説明するときに便利です。「余熱で火を通してください」という指示そのものなら、let it cook in the residual heat や、具体的な turn off the heat and let it sit のほうが使いやすいでしょう。

on the heat、off the heat、carryover cookingの違いを示す料理図

発音のポイント

residual は /rɪˈzɪdʒuəl/ で、カタカナなら「リズィジュアル」に近い音です。最初ではなく、zi の部分をやや強く読みます。

carryover は「キャリー・オウヴァ」のようにつなげます。carryover cooking 全体を一つのかたまりとして練習すると言いやすくなります。

なぜこの英語になる?

residual の中心イメージは「何かが終わったあとに残っている」です。そこに heat(熱)をつけるので、residual heat は文字どおり「残っている熱」になります。

一方、carry over には「次の段階へ持ち越す」という感覚があります。火を止めても熱の働きが次の時間へ持ち越され、料理が続くので carryover cooking と呼ばれます。

「余熱」と「予熱」は英語で違う

日本語では同じ「よねつ」と読みますが、英語でははっきり区別します。

  • 余熱:residual heat / carryover heat
    火を止めたあとに残る熱
  • 予熱:preheat / preheating
    調理を始める前にオーブンなどを温めること

たとえば、Preheat the oven to 180°C. は「オーブンを180度に予熱してください」です。「余熱で火を通す」とは時間の向きが反対だと考えると覚えやすいでしょう。オーブンと予熱の使い方は、「オーブン」は英語で?oven・stove・rangeの違いでも確認できます。

料理や英語日記で使える例文

  • Turn off the heat and let the eggs cook in the residual heat.
    火を止め、卵を余熱で調理してください。
  • I turned off the heat and left the lid on for ten minutes.
    火を止め、蓋をしたまま10分置きました。
  • Let the steak rest. It will continue to cook.
    ステーキを休ませてください。火は入り続けます。
  • The chicken continued to cook after I took it off the heat.
    火から外したあとも、鶏肉には火が入り続けました。
  • I cooked the vegetables with the residual heat.
    野菜を余熱で調理しました。

独り言や英語日記なら、難しい料理用語を使わずに I turned off the heat and waited for five minutes. と書くだけでも、その日の動作を自然に残せます。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

residual heatcarryover cooking を知らない、または会話中に忘れたとします。そんなときは「余熱」を英単語一つに変えようとせず、実際に起きたことを順番に分けます。

  1. 何をした?
    火を止めた。
  2. そのあと何をした?
    料理をそのまま置いた。
  3. 何が起きた?
    まだ熱かったので、調理が続いた。

これを知っている英語にすると、次のように言えます。

  • I turned off the heat and waited for five minutes.
    火を止めて5分待ちました。
  • The food was still hot, so it kept cooking.
    料理はまだ熱かったので、火が入り続けました。
  • I took the pan off the stove and left it there.
    フライパンをコンロから外し、そのまま置きました。
  • I left the lid on for ten minutes.
    蓋をしたまま10分置きました。

つまり、「余熱」という名前を言えなくても、turn offwaitstill hotkeep cooking があれば状況は伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「余熱で火を通す」を丸ごと英訳しようとせず、「火を止めた」「まだ熱い」「そのまま待った」に分けてみましょう。基本語だけでも、料理の流れが見える英語になります。

関連する料理の英語

まとめ

「余熱で火を通す」は、Let it finish cooking in the residual heat. と表せます。火を止めたあとも調理が続く現象は carryover cooking です。

でも、その言葉が出てこなければ、Turn off the heat and let it sit.The food was still hot, so it kept cooking. で十分です。自然な表現は覚えつつ、忘れたときは「何をした?」「何が起きた?」へ分解して、知っている英語で会話を続けましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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