リンパ系は英語で?lymphatic systemとリンパ液・リンパ節・血流への戻り方を図解

リンパ系は英語で?lymphatic systemと全身のリンパ管・リンパ節・脾臓を示したアイキャッチ

リンパ系は英語でlymphatic systemです。全身に広がるリンパ管、リンパ節、リンパ液、脾臓、胸腺、扁桃などからなるネットワークで、組織にたまった余分な液体を回収して血流へ戻し、免疫細胞が異物を監視する場も作ります。

「リンパ」と聞くと美容マッサージや免疫を思い浮かべやすいですが、英語として理解するなら、まずfluid balance(体液のバランス)immune defense(免疫防御)fat absorption(脂肪の吸収)という3つの働きで整理すると分かりやすくなります。

この記事では、lymphatic systemの発音と語源、lymph・lymph vessel・lymph nodeの違い、リンパ液がどこから来てどこへ戻るのか、免疫系・循環器系との関係、病院や日常会話で使える英語まで解説します。

リンパ系は英語でlymphatic system

日本語 英語 意味
リンパ系 lymphatic system リンパ管・リンパ節・リンパ器官からなる仕組み全体
リンパ液 lymph / lymphatic fluid リンパ管の中を流れる液体
リンパ管 lymphatic vessel / lymph vessel リンパ液を運ぶ管
リンパ節 lymph node リンパ液をろ過し、免疫細胞が集まる小さな器官
リンパ組織 lymphatic tissue / lymphoid tissue リンパ球などが多く存在する組織
リンパ球 lymphocyte B細胞・T細胞などを含む白血球の一種

lymphatic systemは全体、lymphは流れる液体、lymphatic vesselは通り道、lymph nodeは途中にあるチェックポイントです。

  • The lymphatic system helps maintain fluid balance.
    リンパ系は体液のバランスを保つのに役立ちます。
  • Lymph flows through lymphatic vessels.
    リンパ液はリンパ管を通って流れます。
  • Lymph nodes filter lymph.
    リンパ節はリンパ液をろ過します。

lymphaticの発音と語源|「澄んだ水」のイメージ

lymphの発音記号は/lɪmf/で、「リンフ」に近い音です。綴りのphは/f/の音になります。lymphaticは/lɪmˈfæt.ɪk/で、「リンファティック」に近く、fatの部分を強く発音します。

lymphはラテン語のlymphaに由来し、「澄んだ水」「清らかな水」を表した言葉です。リンパ液が透明に近い液体であることを考えると、名前の感覚がつかみやすくなります。

lymphaticは「リンパの・リンパ系の」という形容詞です。systemと組み合わせたlymphatic systemは、文字どおり「リンパに関する仕組み全体」を表します。

しゅみすけ(大山俊輔)

リンパ液は、最初からリンパ管の中だけにある特別な液体ではありません。血液から組織へ出た液体の一部が回収され、リンパ管へ入った段階でlymphと呼ばれます。名前は変わっても、一本の流れとしてつながっています。

リンパ液はどこから来て、どこへ戻る?

blood capillaryから組織液がlymphとなりlymphatic capillary・lymph vessel・lymph nodeを通ってveinへ戻る流れの英語図解

リンパ系の流れは、次の順番で理解できます。

  1. blood capillary(毛細血管)から液体の一部が周囲の組織へ出る
  2. 細胞の周りではtissue fluid / interstitial fluid(組織液・間質液)と呼ばれる
  3. 余分な組織液がlymphatic capillary(毛細リンパ管)へ入る
  4. リンパ管へ入った液体はlymph(リンパ液)と呼ばれる
  5. lymphatic vesselsを通り、途中のlymph nodes(リンパ節)でろ過・監視される
  6. 首の付け根付近でveins(静脈)へ合流し、血流へ戻る

つまり、blood → tissue fluid → lymph → bloodという循環です。リンパ系は独立した閉じた輪ではなく、循環器系から出た液体を回収して循環器系へ返す補助ネットワークです。

リンパ系は身体のどこにある?

リンパ管は全身の多くの組織に広がり、リンパ節は特に首、わきの下、胸部、腹部、鼠径部などに集まっています。

日本語 英語 位置・役割
頸部リンパ節 cervical lymph nodes 首にあるリンパ節
腋窩リンパ節 axillary lymph nodes わきの下にあるリンパ節
鼠径リンパ節 inguinal lymph nodes 脚の付け根にあるリンパ節
胸管 thoracic duct 身体の広い範囲のリンパを集める最大のリンパ管
右リンパ本幹 right lymphatic duct 上半身右側の一部からリンパを集める
脾臓 spleen 血液を監視し、免疫反応にも関わる
胸腺 thymus T細胞の成熟に関わる
扁桃 tonsils 口や鼻から入る異物の監視に関わる

「脾臓」は英語で?spleenの発音・語源と免疫の英語では、リンパ器官の一つであるspleenを個別に解説しています。

リンパ系の3つの主な働き

1.余分な組織液を回収する

毛細血管から組織へ出た液体のすべてが、直接血管へ戻るわけではありません。リンパ系は余分な液体やタンパク質などを回収し、血流へ戻します。これがfluid balanceを保つ働きです。

2.免疫の監視と反応を助ける

リンパ節にはlymphocytesなどの免疫細胞が集まり、リンパ液に含まれる異物を監視します。リンパ節は単なる「ごみ取りフィルター」ではなく、免疫細胞が情報を受け取り、反応を組み立てる場でもあります。

免疫系は英語で?immune systemと自然免疫・獲得免疫・抗体の仕組みでは、B cell・T cell・antibody・immune memoryの関係を図解しています。

3.小腸から脂肪を吸収する

小腸の絨毛にはlacteal(乳び管)という毛細リンパ管があります。食事に含まれる脂肪の一部はここから吸収され、乳白色のchyle(乳び)としてリンパ系を通り、最終的に血流へ入ります。

このため、リンパ系は免疫だけでなくdigestion and fat absorption(消化と脂肪吸収)にもつながっています。

lymph nodeとglandの違い|日常ではswollen glandsともいう

医学的にリンパ節はlymph nodeです。リンパ節はホルモンや消化液を分泌するgland(腺)ではありません。ただし日常英語では、首などのリンパ節が腫れた状態をswollen glandsと表現することがあります。

表現 意味・使い方
swollen lymph nodes 医学的にも明確な「腫れたリンパ節」
swollen glands 日常的な言い方。多くの場合、腫れたリンパ節を指す
enlarged lymph nodes 検査・診療文脈で使われる「腫大したリンパ節」
  • I have swollen lymph nodes in my neck.
    首のリンパ節が腫れています。
  • The glands under my jaw feel swollen.
    あごの下のリンパ節が腫れている感じがします。

リンパ系・免疫系・循環器系の違いとつながり

器官系 英語 主な役割
リンパ系 lymphatic system 組織液の回収、免疫監視、脂肪吸収
免疫系 immune system 異物や異常を認識し、防御反応を行う
循環器系 circulatory system / cardiovascular system 血液で酸素・栄養・細胞などを全身へ運ぶ

この3つは重なりますが、同じものではありません。リンパ系はtransport networkとして体液と免疫細胞を運び、免疫系はdefense systemとして異物を認識し、循環器系はblood circulationを担います。

循環器系は英語で?circulatory systemと血液の流れと合わせると、血液側とリンパ側の循環を一つの流れとして理解できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

リンパ系は、いわば「回収路」と「免疫のチェックポイント」を兼ねたネットワークです。血管・組織・リンパ管を別々に暗記せず、fluidが名前を変えながら移動する流れで覚えると理解しやすくなります。

病院・健康情報で使われるリンパの英語

英語 日本語
lymphatic drainage リンパ排液・リンパドレナージ
lymphatic circulation リンパ循環
lymphatic vessel リンパ管
swollen lymph node 腫れたリンパ節
lymph node biopsy リンパ節生検
sentinel lymph node センチネルリンパ節・見張りリンパ節
lymphedema リンパ浮腫
lymphadenopathy リンパ節症・リンパ節腫脹
lymphocyte count リンパ球数

lymphedemaはリンパ液が適切に排出されず、組織にたまって腫れが生じる状態を指します。一般的な「むくみ」はswellingedemaですが、そのすべてがlymphedemaというわけではありません。

日常会話・病院で使える例文

  • The lymphatic system returns excess fluid to the bloodstream.
    リンパ系は余分な液体を血流へ戻します。
  • Lymph nodes help filter lymph.
    リンパ節はリンパ液をろ過する働きを助けます。
  • The lymph nodes in my neck are swollen.
    首のリンパ節が腫れています。
  • I noticed a lump under my arm.
    わきの下にしこりがあることに気づきました。
  • Is this swelling related to my lymphatic system?
    この腫れはリンパ系と関係がありますか?
  • The doctor checked my lymph nodes.
    医師が私のリンパ節を診察しました。
  • Could you explain the lymph node test?
    リンパ節の検査について説明していただけますか?
  • When did the swelling start?
    腫れはいつ始まりましたか?

人体全体ではどこに位置づく?

人体はcell → tissue → organ → organ system → organismという階層で捉えられます。lymphocyteはcell、lymphatic tissueはtissue、lymph nodeやspleenはorgan、それらが連携した全体がlymphatic systemです。

人体の器官系を英語で|organ systems一覧では、lymphatic systemをnervous・circulatory・respiratory・digestive・immune systemなどと並べ、人体全体の中で整理しています。

まとめ|lymphatic systemは「回収・監視・吸収」のネットワーク

リンパ系は英語でlymphatic systemです。余分なtissue fluidを回収してlymphとして運び、lymph nodesで異物を監視し、最終的にveinsへ戻します。また、小腸から吸収された脂肪を運ぶ役割もあります。

tissue fluid → lymph → lymph node → veinという流れと、fluid balance・immune defense・fat absorptionという3つの働きをセットで覚えると、リンパ系の英語がばらばらの単語ではなく、一つの仕組みとして見えてきます。

※この記事は人体に関する英語表現の解説を目的としています。しこり、リンパ節の腫れ、むくみなどが続く場合は自己判断せず、医療機関へご相談ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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