
「胃」を英語で言うと、stomachです。ただし、英会話ではstomachが臓器としての「胃」だけでなく、広く「お腹」を指すこともあります。
そのため、My stomach hurts.は「胃が痛い」とは限らず、「お腹が痛い」という意味でも使われます。反対に、医学的な「腹部」ならabdomen、「胃の〜」という形容詞ならgastricです。この使い分けまで分かると、身体の英語も病院の英語もぐっと理解しやすくなります。
Contents
「胃」は英語でstomach
| 日本語 | 英語 | 使い方 |
|---|---|---|
| 胃 | stomach | 臓器名。会話では「お腹」も表す |
| 胃の・胃に関する | gastric | 医学・専門分野で使う形容詞 |
- the stomach:胃
- stomach acid:胃酸
- the stomach lining:胃の内壁・胃粘膜
- gastric acid:胃酸(医学的な表現)
- gastric function:胃機能
日常会話ではstomachが基本です。gastricは形容詞なので、単独で「胃」という意味にはなりません。
しゅみすけ
stomachの発音|chは「チ」ではなく/k/
stomachの発音記号は /ˈstʌm.ək/。カタカナでは「スタマック」に近く、最初のstomにアクセントがあります。
最大の注意点は、最後のchを「チ」と読まず、/k/と読むことです。
- stomach:STUM-uk(スタマック)
- stomachache:STUM-uk-ake(スタマックエイク)
- gastric:GAS-trik(ギャストリック)
stomachacheはstomach+acheですが、つづりのchと、acheの/k/が続いて見えるため、ゆっくり「stomach+ache」と区切って練習すると言いやすくなります。
stomachの語源と名前の感覚
stomachは、古代ギリシャ語のstómakhos、ラテン語のstomachusを経て英語に入りました。もとの語には「口」「のど」「食道の入口」といった、食べ物が入っていく開口部の感覚があり、やがて消化器官としての「胃」を指すようになりました。
現代英語のstomachには、食べ物を受け入れる臓器というイメージから、比喩的に「耐える」「受け付ける」という使い方もあります。
- I can’t stomach the smell.
そのにおいには耐えられません。 - I have no stomach for an argument.
言い争う気にはなれません。
この場合のstomachは動詞、または「気力・耐性」のような比喩です。身体の胃から意味が広がった、英語らしい表現です。
stomach・belly・tummy・abdomenの違い

| 英語 | 主な意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| stomach | 胃・お腹 | 臓器名。会話では腹部全般にも使う |
| belly | お腹 | くだけた身体表現。外から見たお腹 |
| tummy | おなか | 幼児語・やさしい言い方 |
| abdomen | 腹部 | 解剖学・医療で使う正確な範囲 |
| gastric | 胃の | 医学的な形容詞 |
stomachは「胃」と「お腹」の両方
I have food in my stomach.なら、食べ物が入っている臓器としての「胃」です。一方、My stomach hurts.では、話し手が痛みの位置を厳密に区別せず「お腹が痛い」と言っていることもよくあります。
bellyは外から見た「お腹」
bellyはくだけた語で、外から見たお腹や、お腹のふくらみを指します。belly buttonなら「おへそ」です。
The baby is lying on her belly.
赤ちゃんはうつ伏せになっています。
tummyは子どもにも使うやさしい表現
tummyは「おなか」に近い、かわいらしくやさしい語です。子どもへの声かけでよく使います。
Does your tummy hurt?
おなかが痛いの?
abdomenは医学的な「腹部」
abdomenは胸と骨盤の間にある身体の領域を指します。病院ではabdominal pain(腹痛)のように、形容詞abdominalもよく使われます。
胃は身体のどこにある?
胃はin the upper abdomen(上腹部に)あり、身体の中心よりやや左側に位置します。上はesophagus(食道)、下は小腸の最初の部分であるduodenum(十二指腸)につながっています。
- esophagus:食道(イギリス英語ではoesophagus)
- upper abdomen:上腹部
- duodenum:十二指腸
- small intestine:小腸
- pancreas:膵臓
- liver:肝臓
The stomach is located in the upper abdomen.
胃は上腹部にあります。
The esophagus carries food to the stomach.
食道は食べ物を胃へ運びます。
胃は何をするもの?
胃の大きな役割は、飲み込んだ食べ物を一時的にため、混ぜ、消化を進めてから小腸へ送ることです。
- store food:食べ物を一時的にためる
- churn and mix food:食べ物をかき混ぜる
- break down food:食べ物を分解する
- release stomach acid:胃酸を分泌する
- move food into the small intestine:食べ物を小腸へ送る
The stomach churns food and mixes it with acid and enzymes.
胃は食べ物をかき混ぜ、酸や酵素と混ぜ合わせます。
Digestion begins before food reaches the stomach and continues in the small intestine.
消化は食べ物が胃に届く前から始まり、小腸でも続きます。
胃だけですべての消化が完了するわけではありません。口、胃、小腸、さらに肝臓や膵臓などが連携して働きます。隣接する臓器については、「膵臓」は英語で?pancreasとpancreaticも参考にしてください。
日常語と医学用語の違い
| 日常的な英語 | 医学・検査で見かける英語 | 意味 |
|---|---|---|
| stomach | gastric | 胃/胃の |
| stomach pain | gastric pain・epigastric pain | 胃の痛み・みぞおちの痛み |
| stomach acid | gastric acid | 胃酸 |
| stomach lining | gastric mucosa | 胃の内壁・胃粘膜 |
| stomach problem | gastric disorder | 胃の不調・胃疾患 |
gastricは専門的ですが、一般向けの健康情報でもgastric acidやgastric bypassなどの形で見かけます。会話で自分の体調を伝えるなら、まずはstomachを使えば十分です。
胃・お腹に関する便利な英語表現
- an empty stomach:空腹の胃・空腹時
- a full stomach:満腹の胃・満腹状態
- an upset stomach:胃腸の不調
- a sensitive stomach:胃腸が敏感・お腹が弱い
- indigestion:消化不良
- heartburn:胸やけ
- nausea:吐き気
- bloating:お腹の張り
- loss of appetite:食欲不振
Take this medicine on an empty stomach.
この薬は空腹時に飲んでください。
I have an upset stomach.
胃腸の調子が悪いです。
なお、heartburnにはheartが入っていますが、心臓が燃えるという意味ではなく「胸やけ」です。英語の名前と身体の場所が必ずしも一致しない好例です。
病院で使われる表現
病院では、単にMy stomach hurts.と言うだけでなく、痛む場所や始まった時間、食事との関係を加えると伝わりやすくなります。
- upper stomach pain:上腹部・胃のあたりの痛み
- abdominal pain:腹痛
- a burning sensation:焼けるような感覚
- after meals:食後に
- before meals:食前に
- on an empty stomach:空腹時に
I have pain in my upper abdomen.
上腹部に痛みがあります。
My stomach feels uncomfortable after meals.
食後に胃が不快に感じます。
I’ve had this pain since last night.
昨夜からこの痛みが続いています。
腹痛そのものの言い分けは、「腹痛」は英語で?stomachache・stomach pain・crampsの違いへ。下痢・便秘・吐き気などをまとめて確認するなら、お腹の不調を英語で伝えるフレーズも役立ちます。
しゅみすけ
日常会話で使える例文
I’m hungry. My stomach is growling.
お腹が空きました。お腹が鳴っています。
I’m too full. My stomach feels heavy.
食べすぎて満腹です。胃が重く感じます。
I shouldn’t drink coffee on an empty stomach.
空腹時にコーヒーを飲まないほうがいいです。
Spicy food sometimes upsets my stomach.
辛い食べ物で、ときどき胃腸の調子が悪くなります。
My stomach is sensitive to dairy products.
乳製品を取るとお腹の調子が悪くなりやすいです。
I felt butterflies in my stomach before the interview.
面接前、緊張でお腹がそわそわしました。
最後のbutterflies in my stomachは、胃に蝶がいるのではなく「緊張や期待でお腹がそわそわする」というイディオムです。詳しくはButterflies in my stomachの意味と使い方で解説しています。
まとめ|stomachは「胃」だけでなく「お腹」にもなる
- 胃は英語でstomach
- 発音は/ˈstʌm.ək/で、最後のchは/k/
- stomachは会話で広く「お腹」も表す
- bellyはくだけた「お腹」、tummyは子ども向けの「おなか」
- abdomenは医学・解剖学的な「腹部」
- 「胃の」は形容詞gastric
- empty stomach、upset stomachなど実用表現も多い
臓器名のstomachから、belly・abdomen・gastric、さらに症状表現までつなげて覚えると、日本語の「胃」「お腹」「腹部」を英語で自然に使い分けられます。ほかの臓器名は、内臓を英語で|心臓・肺・胃・腸などの英単語一覧で確認できます。









