「定価で買う」は英語で?pay full price・regular price・list priceの違い

セールを待たずジャケットを定価で買う女性

欲しい商品がセールになるのを待てず、「結局、定価で買った」と言いたいことがあります。英語では、どのように表現すればよいのでしょうか。

この記事では「定価で買う」の自然な英語表現を紹介します。ただ、英単語を一つ覚えるだけでなく、ぴったりの表現を忘れたときに知っている簡単な英語でどう伝えるかも一緒に考えてみましょう。

「定価で買う」は英語で?

値引きなしの価格を払って買うなら、最も自然なのはpay full priceです。

I paid full price for this jacket.
このジャケットを定価で買いました。

fullは「全部の・満額の」、priceは「価格」です。つまりfull priceは、割引された一部の金額ではなく、表示された満額を意味します。

「定価で買う」を直訳してbuy at a fixed priceなどと考える必要はありません。英語では「いくらの価格だったか」よりも、「値引きなしの全額を払った」と捉えてpayを使います。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語では「定価で買う」ですが、英語は「値引きなしの全額を払う」と考えてpay full priceと言います。buyを探し続けず、実際に何をしたかへ視点を移すのがコツです。

pay full priceの基本的な使い方

基本形はpay full price for+商品です。

I don’t want to pay full price for it.
それを定価では買いたくありません。

We paid full price for the tickets.
私たちはチケットを定価で買いました。

She never pays full price for clothes.
彼女は服を定価では決して買いません。

forの後ろに、何に対してお金を払ったのかを置きます。商品がすでに分かっていれば、for以下を省いても構いません。

I bought it yesterday, but I had to pay full price.
昨日それを買いましたが、定価を払わなければなりませんでした。

full price・regular price・list priceの違い

表現 中心となる意味 主な使い方
full price 割引されていない満額 実際に定価で払う
regular price セール時ではない普段の価格 通常価格とセール価格を比べる
list price 価格表・カタログに示された価格 表示価格や希望小売価格を説明する
retail price 一般消費者向けの小売価格 卸売価格と区別する

full price:値引きなしで払う金額

The dress was beautiful, but I didn’t want to pay full price.
そのドレスはきれいでしたが、定価では買いたくありませんでした。

full priceは、買う人が実際に支払う金額に焦点があります。クーポン、会員割引、セールなどを使わず、満額を支払う場面です。

regular price:普段の価格

The regular price is $100, but it’s on sale for $70.
通常価格は100ドルですが、セールで70ドルです。

regularは「通常の・普段の」。値札や広告で、セール前の通常価格を示すときによく使われます。

It will go back to the regular price tomorrow.
明日は通常価格に戻ります。

list price:価格表に載っている価格

The list price is $500.
表示価格は500ドルです。

list priceは、カタログや公式の価格表に載っている価格です。実際の販売価格は、値引きや販売店によってlist priceより低いことがあります。

We bought it for 20% less than the list price.
表示価格より20%安く買いました。

retail price:消費者向けの小売価格

The retail price is around $80.
小売価格は80ドル前後です。

retailは、商品を一般の消費者へ販売する「小売り」です。業者向けのwholesale price(卸売価格)と区別するときに使われます。日常の「定価で買った」なら、retail priceよりpay full priceのほうが直接的です。

pay full price・regular price・list priceの違い

日本語の「定価」と英語のズレ

日本語の「定価」は、値札に書かれた価格、メーカーが決めた価格、値引きされていない価格などをまとめて表せます。一方、英語では何について話しているかによって表現が変わります。

  • 値引きなしで払った → pay full price
  • セールではない普段の価格 → regular price
  • カタログ上の表示価格 → list price
  • 一般客向けの販売価格 → retail price

そのため、「定価に対応する英単語はどれ?」と一語だけ探すより、「価格の種類を説明しているのか」「実際に満額を払ったのか」を考えると、自然な英語を選びやすくなります。

発音のポイント

fullは「フル」よりも、口をあまり開けず短く発音します。最後のlでは舌先を上の歯茎につけます。

priceは「プライス」に近い音です。pay full priceでは、一語ずつ同じ強さで区切らず、伝えたいfull priceを少し強く言うと自然です。

割引・セールと一緒に使う表現

get a discount
割引してもらう

use a coupon
クーポンを使う

buy something on sale
セールで買う

get 20% off
20%引きになる

wait for the price to go down
値段が下がるのを待つ

I used a coupon, so I didn’t have to pay full price.
クーポンを使ったので、定価を払わずに済みました。

商品がセール中であることはon saleで表します。on sale・for sale・saleの違いも参考になります。

価格が値下げされたことに焦点を当てるなら、「値下げされる」は英語で?be marked down・go on saleの違いで詳しく解説しています。

独り言・英語日記で使える例文

I paid full price for this bag today.
今日はこのバッグを定価で買いました。

I couldn’t wait for the sale, so I paid full price.
セールを待てなかったので、定価で買いました。

I usually wait for a discount.
私は普段、値引きされるのを待ちます。

The regular price was higher than I expected.
通常価格は思っていたより高かったです。

I bought it for less than the list price.
表示価格より安く買いました。

I didn’t use a coupon this time.
今回はクーポンを使いませんでした。

It wasn’t on sale, but I really needed it.
セール中ではありませんでしたが、本当に必要でした。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

pay full priceが出てこなくても、「定価」の英単語を探し続けなくて大丈夫です。実際に起きたことへ分解します。

割引はあった?

クーポンは使った?

値札と同じ金額を払った?

すると、基本語だけでも言えます。

There was no discount.
割引はありませんでした。

I paid the price on the tag.
値札に書かれた金額を払いました。

The price was 12,000 yen, and I paid 12,000 yen.
値段は1万2,000円で、1万2,000円払いました。

I didn’t use a coupon.
クーポンを使いませんでした。

It was not on sale.
セール中ではありませんでした。

しゅみすけ(大山俊輔)

full priceを忘れても、「割引がなかった」「値札と同じ金額を払った」と言えば伝わります。The price was 12,000 yen, and I paid 12,000 yen.のように数字をそのまま言うのも、会話を止めない立派な方法です。

関連する買い物の英語

まとめ

「定価で買う」は、値引きなしの金額をすべて払うという意味でpay full priceが自然です。普段の価格そのものはregular price、価格表に載った価格はlist price、消費者向けの小売価格はretail priceと表します。

表現を忘れたときは、There was no discount.I paid the price on the tag.で十分です。「定価」の英単語を探すのではなく、割引がなかったことや、値札と同じ金額を払ったことを簡単な英語で説明しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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