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映画『リトル・ミス・サンシャイン』で英語学習|Enough is enoughの意味

映画『リトル・ミス・サンシャイン』の黄色いワーゲンバス

故障寸前の黄色いワーゲンバスに乗り込み、個性も悩みもばらばらな一家が少女の夢をかなえるために走り出す――。『リトル・ミス・サンシャイン』は、笑いと痛みが同じ車内に詰め込まれたロードムービーです。

もともとの執筆者は、運転の練習を始めたころに本作を観て、いつかアメリカ西部の道をドライブしてみたいと書いていました。旅への憧れが伝わる視点は残しつつ、この記事では長いセリフを整理し、日常会話で使いやすい英語表現へ焦点を絞ります。

『リトル・ミス・サンシャイン』の作品情報

  • 原題:Little Miss Sunshine
  • 公開:2006年
  • 監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
  • 脚本:マイケル・アーント
  • 出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキンほか
  • ジャンル:ロードムービー/コメディ/ヒューマンドラマ

「勝ち組になること」に取りつかれた父リチャード、家族をまとめようとする母シェリル、心に大きな傷を抱えた伯父フランク、沈黙を続ける兄ドウェーン、破天荒な祖父エドウィン。そして、美少女コンテストへの出場を夢見る末娘オリーヴ。全員がそれぞれの問題を抱えています。

ネタバレを抑えたあらすじ

オリーヴに、カリフォルニアで開かれる子ども向け美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」へ出場できるという知らせが届きます。時間もお金も余裕がなく、オリーヴを一人で行かせることもできない一家は、全員で会場を目指すことになります。

ワーゲンバスでコンテスト会場を目指すフーヴァー一家

旅に使うのは、古い黄色のフォルクスワーゲン・タイプ2。車の故障をはじめ次々と問題が起こり、家族が隠していた失敗や挫折も表面に出てきます。それでも、一人では進めない状況だからこそ、全員が車を押し、走りながら飛び乗って前へ進みます。

本作が温かいのは、「うまくいけば家族が一つになる」という話ではないところです。期待どおりにいかない現実の中で、誰かを一人にしないという選択が少しずつ家族を変えていきます。

映画で覚える英語表現

1. get fired|解雇される

I heard you got fired.
君が解雇されたと聞いたよ。

fire は動詞で「人を解雇する」という意味です。解雇される側を主語にすると、get fired または be fired を使います。

  • He got fired last week.(彼は先週解雇されました)
  • The company fired him.(会社は彼を解雇しました)

自分の意思で辞める quit、組織都合で職を失う get laid off とは意味が異なります。get fired は本人の問題などを理由に解雇された響きが比較的強い表現です。

2. Enough is enough.|もうたくさんだ

Enough is enough.
もうたくさんです。

enough は「十分な」という意味ですが、Enough is enough. は、我慢の限界に達して「これ以上は受け入れられない」と伝える決まり文句です。

  • Enough is enough. Stop arguing.(もういい加減にして。言い争うのはやめて)
  • I’ve had enough.(もううんざりです/もう十分です)

かなり強い感情を表すため、軽い不満には That’s enough for today.(今日はこれで十分です)や Let’s stop here.(ここでやめましょう)のほうが穏やかです。

3. What are you up to?|最近どうしてる?/何をしているの?

What are you up to now?
今は何をしているの?

What are you up to? は、文脈によって「今何をしているの?」「最近どうしているの?」「何を企んでいるの?」と意味が変わります。

  • What are you up to this weekend?(今週末は何をする予定?)
  • What have you been up to?(最近どうしてた?)
  • You’re very quiet. What are you up to?(ずいぶん静かだね。何を企んでいるの?)

久しぶりに会った人の近況を尋ねるなら What have you been up to?、今の予定を聞くなら What are you up to? が使いやすい形です。

旅の途中で話すフーヴァー一家

4. weigh your options|選択肢を慎重に検討する

weigh は本来「重さを量る」という動詞です。複数の選択肢を天秤にかけるイメージから、weigh your options で「それぞれの利点と欠点を比べて検討する」という意味になります。

  • I’m still weighing my options.(まだ選択肢を検討中です)
  • We need time to weigh our options.(選択肢を検討する時間が必要です)

単に I’m thinking about it.(考えています)と言うより、いくつかの候補を比較していることが伝わる表現です。

5. kinda|ちょっと・なんとなく

I’m kinda scared.
ちょっと怖いの。

kindakind of のくだけた発音を文字にした形です。「少し」「なんとなく」のように、気持ちや評価をぼかして柔らかくします。

  • I’m kind of tired.(ちょっと疲れています)
  • It’s kinda strange.(なんだか変です)
  • Do you like it? — Kind of.(それ好き?――まあ、多少は)

会話ではよく聞こえますが、正式な文章では kind of と書くのが基本です。「なんだか」の訳し分けまで確認したい方は、somehow・kind of・for some reasonの違いも参考にしてください。

コンテスト前に不安を感じるオリーヴ

6. blow someone out of the water|相手を圧倒する

blow someone out of the water は、もともと船などを水上から吹き飛ばすような強いイメージを持つ表現です。競争では「相手を完膚なきまでに負かす」「圧倒する」という意味になります。

  • Our new product blew the competition out of the water.(新商品は競合を圧倒しました)
  • You’re going to blow them out of the water.(君ならみんなを圧倒するよ)

日常の軽い励ましとしては少し大げさですが、親しい相手を勢いよく応援する場面には合います。もっと穏やかに励ますなら、You’ll do great.(きっとうまくいくよ)が使いやすいでしょう。

美少女コンテストの舞台に立つオリーヴ

初心者は家族の日常会話を一文ずつ拾おう

本作には家族同士の言い争いや砕けた表現が多く、皮肉や強い言葉も登場します。すべてをそのまま使おうとせず、次のような短く応用しやすい型から拾うのがおすすめです。

  • I heard …(~と聞きました)
  • What are you up to?(何をしているの?)
  • I’m still …(まだ~しています)
  • I’m kind of …(ちょっと~です)

映画を一度楽しんだあと、英語字幕で一つの表現だけ探し、自分のことに置き換えて声に出してみましょう。字幕を使う順番や復習方法は、映画で英語を学ぶ方法のまとめでも紹介しています。

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黄色いワーゲンバスは、誰か一人の力だけでは走り続けられません。家族全員で車を押し、走りながら乗り込む姿は、欠点も失敗も抱えたまま支え合うこの物語そのものです。英語も一気に全部理解しようとせず、気になった一文から拾ってみてください。

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