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映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから(The Half of It)』は、恋文の代筆から始まる友情と恋、そして自分らしさを描いた青春映画です。
高校生の日常会話から、cheat、be slammed、get someoneなど、実際の会話でよく使われる表現を学べます。

Contents
アメリカの小さな町で父親と暮らす高校生エリー・チューは、成績優秀ですが、学校では周囲になじめずにいます。家計を助けるため、同級生の宿題を有料で代筆していました。
ある日、フットボール部のポールから、学校で人気のアスターへ送るラブレターを書いてほしいと頼まれます。しかし、エリー自身もアスターにひかれていました。
エリーがポールの名前で手紙やメッセージを書くうちに、三人の関係は複雑になっていきます。単純な恋の三角関係ではなく、「愛とは何か」「自分を理解してくれる相手とは誰か」を描く物語です。

half は「半分」なので、the half of it は文字どおりには「その半分」です。しかし、作品タイトルにはもう少し深い含みがあります。
英語には、次の決まり文句があります。
You don’t know the half of it.
あなたは、その半分も知らない。
=実際はあなたが思っている以上だよ。
日本語タイトルの「面白いのはこれから」は、まだ物語や人の気持ちを半分も分かっていない、という含みをうまく表しています。
作品の冒頭では、人間が失った「もう半分」を探すという古代ギリシャの愛の考え方にも触れられます。しかし物語は、愛を単に「自分を完成させる片割れ探し」として描きません。恋、友情、家族、自分自身への理解が重なっている点がタイトルの魅力です。
ポールがエリーに頼み事をするとき、宿題の代筆と誤解されて次のように答えます。
I’m not trying to cheat.
ズルをしようとしているわけじゃない。
cheat は、ルールを破って不正に利益を得る「ズルをする」「不正をする」という意味です。
Don’t cheat.
ズルをしないで。
He cheated on the test.
彼は試験でカンニングをしました。
That’s cheating!
それはズルだよ!
She was caught cheating.
彼女は不正をしているところを見つかりました。
日本語の「カンニング」は英語の cunning ではありません。試験の不正には cheat を使います。cunning は「ずる賢い・巧妙な」という形容詞や名詞です。
cheat on + 人 は、恋人や配偶者を裏切って「浮気をする」という意味です。
He cheated on his girlfriend.
彼は恋人に隠れて浮気をしました。
I would never cheat on you.
私は絶対にあなたを裏切って浮気しません。
cheat on a test は「試験で不正をする」、cheat on someone は「人に隠れて浮気する」。後ろの名詞で意味が分かります。
食事制限中に、計画的に普段より自由な食事をする日を cheat day、一回の食事なら cheat meal と呼ぶことがあります。
Today is my cheat day.
今日はチートデイです。
I’m having a cheat meal tonight.
今夜は制限を緩めた食事にします。
cheat food より、通常は cheat meal のほうが自然です。

予定を先延ばしにした理由として、フットボールの練習で忙しいと伝える場面では、次の形が使われます。
You told her you’re slammed with football training.
フットボールの練習で手いっぱいだと彼女に言ったよね。
be slammed は、仕事や予定が押し寄せて「ものすごく忙しい」「手いっぱいだ」というカジュアルな表現です。
I’m slammed at work today.
今日は仕事がものすごく忙しいです。
We’re slammed with orders.
注文が殺到して手いっぱいです。
She’s slammed this week.
彼女は今週、非常に忙しいです。
よく使われる形は次のとおりです。
slammed がすぐに出てこなくても、まずは簡単に言えます。
I’m very busy today.
今日はとても忙しいです。
I have a lot of work.
仕事がたくさんあります。
I don’t have time today.
今日は時間がありません。

エリーは、自分と同世代で心から理解し合える人に出会った気持ちについて尋ねます。
Do you know what it’s like to finally meet someone your age who gets you?
やっと自分を分かってくれる同世代の人に出会うのが、どんな気持ちか分かりますか?
ここでの get は「受け取る」ではなく、「言いたいことや気持ちを理解する」という意味です。
You get me.
あなたは私のことを分かってくれます。
Nobody gets me.
誰も私のことを分かってくれません。
I get what you mean.
あなたの言いたいことは分かります。
Do you get it?
分かりましたか?
Got it.
分かりました。
You get me. は、人柄や気持ちまで分かってくれるという温かい表現です。一方、I got you. は文脈によって「捕まえた」「任せて」「支えるよ」など別の意味にもなるため、単純に「理解した」とは限りません。
understand・know・see・get の違いは、「理解する」を表す英語の使い分けでも詳しく紹介しています。
気持ちを理解したと伝えるなら、まずは次の短い英語で十分です。
I understand.
分かります。
I know how you feel.
あなたの気持ちは分かります。
I see.
なるほど。
『ハーフ・オブ・イット』から学んだ表現はこちらです。
哲学的な言葉も登場しますが、日常会話は比較的短く、英語字幕で表現を探す楽しみのある作品です。初心者は日本語字幕で物語を理解してから、今回の短いフレーズだけを英語字幕で確認してみましょう。
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