海外の救急・入院・手術で使う英語|事故・重大症状から検査・退院・保険まで

海外の救急・入院・手術で使う英語を事故・重大症状から検査・退院・保険まで案内

海外旅行中に大きな事故や急病が起きると、「救急車を呼ぶ」「症状を伝える」「検査や手術の説明を聞く」「退院後に保険を請求する」という複数の場面を、限られた英語で乗り切る必要があります。

しかし、難しい医学用語や病名をすべて覚える必要はありません。大切なのは、緊急性・見えている異変・始まった時間・分からないことを短い文で伝え、医療者の説明を一つずつ確認することです。

この記事は、海外の重大トラブル・救急英語クラスターを束ねる総合ガイドです。事故・大けが、緊急性の高い症状、入院・検査・手術という3つの導線に分けて、必要な英語と詳しい個別記事を案内します。

医療上の注意:この記事は英語表現の学習を目的とし、自己診断や治療判断を促すものではありません。生命に関わる可能性がある場合は、滞在国・地域の緊急番号へ直ちに連絡し、現地の医療者や救急指令員の指示に従ってください。緊急番号や医療制度は国・地域によって異なります。

海外の医療トラブルは3つの段階で考える

段階 主な場面 最初に使う英語
1.救急要請 事故、大けが、意識消失、重大症状 This is an emergency.
2.診察・入院 症状説明、検査、入院、手術の説明 I need medical help.
3.退院・手続き 薬、注意事項、診断書、請求書、保険 What do I need before I leave?

実際には場面が前後することもあります。英語が聞き取れないときは、遠慮せず Please speak slowly.Please explain it simply. と頼んでください。

簡単な英語で乗り切る|3ステップ

This is an emergency、I need medical help、Please explain it simplyの3ステップ

  1. This is an emergency.
    緊急事態です。
  2. I need medical help.
    医療の助けが必要です。
  3. Please explain it simply.
    簡単に説明してください。

この3文は、救急通報から病院での説明まで広く使えます。話せないほど苦しい場合は、同行者が They need medical help. と主語を変えて伝えます。

しゅみすけ(大山俊輔)

緊急時に必要なのは、完璧な医療英語ではありません。「緊急です」「どこがどうなっているか」「いつ始まったか」を短く伝え、分からない説明は簡単な言葉で言い直してもらいましょう。

1.海外の事故・大けが・救急で使う英語

交通事故、転倒、頭部外傷、止まらない出血、骨折の疑い、大やけどなど、外から見て分かる事故・けがの英語をまとめる領域です。

まず伝える5つの情報

  • We had an accident.(事故に遭いました)
  • Please call an ambulance.(救急車を呼んでください)
  • We are at the north entrance of the station.(駅の北口にいます)
  • Two people are injured.(2人がけがをしています)
  • One person is not responding.(1人が呼びかけに反応しません)

accident は事故全般、crash は車両などの衝突、injury はけがを指します。診断できない状態なら、I may have broken my arm.(腕を骨折したかもしれません)のように may を使います。

事故・大けがを場面別に探す場合は、海外の事故・救急で使う英語をご覧ください。以下の個別記事へつながっています。

2.緊急性の高い症状・病気を伝える英語

事故がなくても、胸の圧迫感、重い呼吸困難、突然の言葉の異常、喉や舌の腫れ、意識消失、けいれんなどは、すぐに救急対応が必要になることがあります。

病名より「見えている異変」を伝える

異変 簡単な英語
胸が痛い・圧迫される My chest hurts. / I feel pressure in my chest.
呼吸が苦しい I’m having trouble breathing.
ろれつが回らない Their speech is slurred.
顔の片側が下がる One side of their face is drooping.
喉・舌が腫れる Their throat is swelling. / Their tongue is swollen.
意識がない They are unconscious.
けいれんしている They are having a seizure.

It may be a heart attack.It could be a stroke. と可能性を伝えることはできますが、旅行者が診断を断定する必要はありません。発症時刻を It started suddenly at about 3 p.m. のように続けてください。

重大症状を横断して確認する場合は、海外で緊急性の高い症状を伝える英語へ進んでください。

3.海外での入院・検査・手術で使う英語

救急外来で診察を受けたあと、入院、画像検査、血液検査、点滴、麻酔、手術へ進む場合があります。医療者の説明が難しいときは、同意する前に内容を確認しましょう。

説明を確認する英語

  • Why do I need this test?(なぜこの検査が必要ですか)
  • Do I need to be admitted?(入院する必要がありますか)
  • Is this emergency surgery?(これは緊急手術ですか)
  • What are the risks?(どのようなリスクがありますか)
  • Are there any alternatives?(ほかの選択肢はありますか)
  • I need an interpreter.(通訳が必要です)
  • Please write it down.(書いてください)

be admitted は病院側が患者を「入院させる」という視点、be hospitalized は入院状態になることを表します。surgery は手術・外科治療、operation は個々の手術を指すことがあります。

入院から退院までの流れは、海外での入院・検査・手術で使う英語にまとめています。

救急通報から退院までの会話例

救急通報

Caller: This is an emergency. Please send an ambulance.
Dispatcher: What happened?
Caller: My friend has severe chest pain and cannot breathe well. It started ten minutes ago.
Dispatcher: Where are you?
Caller: We are in the lobby of Central Hotel.

入院・検査の説明

Doctor: We need to admit you and do a CT scan.
Patient: Why do I need the scan?
Doctor: We need to check for internal injuries.
Patient: I understand. Please explain the risks simply.

退院と書類

Patient: When can I leave the hospital?
Staff: You may be discharged this afternoon.
Patient: What should I do if the pain gets worse?
Staff: Return to the emergency department immediately.
Patient: I also need a medical certificate, an itemized bill, and a receipt for my insurance.

通訳・同意・薬について確認する

確認したいこと 英語
通訳 Is an interpreter available?
説明の言い換え Could you say that in simpler words?
同意書 What does this consent form say?
アレルギー I’m allergic to penicillin.
服用薬 These are the medicines I take.
飲み方 How often should I take this?
再受診 When should I come back?

理解できていないのに Yes. だけで進めず、I don’t understand yet.(まだ理解できていません)と伝えて構いません。緊急時でも、可能な範囲で本人の病歴、アレルギー、薬、最後に飲食した時刻を伝えます。

医療費・旅行保険で必要な英語

海外では、医療費をその場で支払い、あとから保険会社へ請求する場合があります。補償内容や支払い方法は契約と国・地域によって異なります。

  • Is this covered by my travel insurance?(これは旅行保険の対象ですか)
  • Do I need preauthorization?(事前承認が必要ですか)
  • Can you contact my insurance company?(保険会社へ連絡してもらえますか)
  • Please give me an itemized bill.(費用明細書をください)
  • I need a medical certificate for my claim.(保険請求用の診断書が必要です)
  • Do I have to pay upfront?(先に支払う必要がありますか)

CDCは、海外の医療費を自己負担で支払うことが多く、旅行医療保険や緊急移送の補償内容を渡航前に確認するよう案内しています。クレジットカード付帯保険も条件が異なるため、旅行保険の代わりになると決めつけず、契約内容を確認してください。

渡航前に準備しておくもの

  • 滞在国・地域の緊急番号と日本大使館・領事館の連絡先
  • 旅行保険会社の24時間窓口、証券番号、補償内容
  • 持病・アレルギー・服用薬・緊急連絡先の英語メモ
  • パスポートと保険証券のコピー
  • 必要な処方薬と、一般名を含む薬の一覧
  • 医療費を立て替える可能性を考えた支払い手段

海外旅行全体の紛失・盗難・警察・ホテルなども含めて備える場合は、海外旅行のトラブル・緊急時に使う英語をご覧ください。軽い体調不良や薬局での相談は、体調不良・症状を英語で伝える総合記事病気・体調不良のときに役立つ英語表現が近い案内になります。

公的情報と安全上の注意

海外で大きな事故・急病が起きた場合は、英語の練習より救急要請を優先してください。WHOは旅行後を含め、重い症状がある場合は予定された診察を待たず医療を受けるよう案内しています。CDCは、海外の医療水準や支払い方法は場所によって異なるため、渡航前に医療アクセスと保険を準備するよう勧めています。

まとめ

海外の救急・入院・手術では、難しい病名を言うことよりも、This is an emergency.I need medical help.Please explain it simply. のような短い英語を確実に伝えることが大切です。

事故・大けがは「海外の事故・救急」、胸痛や呼吸困難などは「緊急性の高い症状」、入院後は「入院・検査・手術」の各ガイドへ進み、必要な個別記事を確認してください。緊急時は自己診断せず、滞在国・地域の緊急番号と現地医療者の指示を優先しましょう。

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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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