コラム&耳寄り情報

自分の現在の義務を、完全に尽くす者が一番偉いと思う。 そして、自分の現在の義務は何であるかを、はっきり認め得る人は、 人生の義務と目的とを理解する道に、進むのであろうと思う。 (新渡戸稲造)

自分の現在の義務を、完全に尽くす者が一番偉いと思う。
そして、自分の現在の義務は何であるかを、はっきり認め得る人は、
人生の義務と目的とを理解する道に、進むのであろうと思う。
(新渡戸稲造)
昨日のクリスマスパーティーの景品を購入している合間に
本屋さんに立ち寄った時に偶然、新渡戸稲造の武士道がおかれていて手にとって見ました。
今まであまり読むことがない本でしたが、なんとなく、
「セオドア・ルーズベルトが日露戦争で日本贔屓の仲裁をしたのはこの本を読んでいたから」
くらいしか知りませんでした。
ところがいざ、読んでみると(現代語訳ですが)あっという間に読み進める。
武士道という概念をこうやって体型だってまとめたのがキリスト学者であり、海外とも接点が
非常に強かった新渡戸稲造や内村鑑三だったというのも興味深いですが、
どのような仕事に携わったとしても、どこか心の中に残して置きたい大事なものを
再発見できる、そんな本だと思います。
今日はその新渡戸稲造の言葉から。
私なりに解釈すると、目の前にあることをしっかりと責任をもって
対処できずして、より大きなことなど出来ない。そんな感じでしょうか。
マンガやドラマでも夢や目標に向かって進むキャラクターがいますが、
そういった人達が夢に向かって進むためには、実は、一番目の前にある責務を果たすことこそが
本当の目標や夢に向かって進むための近道ですよ、ということなのでしょう。
ちなみにセオドア・ルーズベルトは忠臣蔵の英語版も読んでいたく感動したと
言われてます。忠臣蔵の概念は、日本人の心の琴線には訴えますが、法律万能主義の国の人には
理解し難い、と言われています。それなだけに、軍人でかつテディベアのお話しでも出てくる、
涙もろいと言われたルーズベルトが涙するというのも面白いですね。

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