
世界的なシンガーソングライター、エド・シーラン(Ed Sheeran)。彼の言葉には、成功を誇るよりも、失敗を重ねること、自分の個性を受け入れること、そして前へ進み続けることの大切さが表れています。
この記事では、本人のスピーチやインタビューで確認できる英語の名言を日本語訳付きで紹介します。短い英語表現の文法や、日常会話での使い方も初心者向けに解説します。
Contents
エド・シーランとは?
エド・シーランは1991年生まれ、イギリス出身のシンガーソングライターです。若いころから各地の小さな会場で演奏を重ね、2011年のアルバム『+(プラス)』で広く知られるようになりました。
幼少期には吃音があり、自分の見た目や話し方に自信を持てない時期もあったと本人が語っています。ラップを繰り返し聴いて歌うことも、言葉のリズムをつかむ助けになりました。現在の成功だけでなく、その前に重ねた練習と失敗を率直に話すところが、彼の言葉の魅力です。
エド・シーランの英語の名言7選
1.成功より失敗から学ぶ
You learn nothing from success. Nothing. You learn everything from the failures.
成功からは何も学ばない。本当に何も。失敗からは、すべてを学ぶ。
— Ed Sheeran
2023年のハワード・スターンとのインタビューで、演奏や作曲をどう学んだのかと聞かれた際の言葉です。ここでの failure は一度の大失敗というより、うまくいかなかった数々の経験を表しています。
2.成功は何度もの失敗から生まれる
Success happens from failing hundreds of times.
成功は、何百回も失敗することから生まれる。
— Ed Sheeran
happen from … は「〜から生じる」。失敗を成功の反対側に置くのではなく、成功を作る材料として捉えた表現です。

3.自分自身でいる
Just be yourself, because there’s no one in the world that can be a better you than you.
ただ自分自身でいよう。世界中を探しても、あなた以上にあなたらしくなれる人はいないから。
— Ed Sheeran
be yourself は「自分らしくいる」「自然体でいる」という定番表現です。a better you は直訳すると「より良いあなた」。同じ you を繰り返すことで、「誰もあなたの代わりにはなれない」と印象的に伝えています。
4.自分の個性を受け入れる
Be yourself. Embrace your quirks. Being weird is a wonderful thing.
自分らしくいよう。自分の癖や個性を受け入れよう。変わっていることは、素晴らしいことだ。
— Ed Sheeran
embrace は本来「抱きしめる」ですが、考え方や現実を「受け入れる」という意味でも使われます。quirk は、その人らしい少し変わった癖や特徴です。欠点として隠すのではなく、自分を形作る個性として抱きしめよう、と語っています。
5.前へ進み続ける
Carry on pushing forward.
前へ進み続けよう。
— Ed Sheeran
carry on doing は「〜し続ける」、push forward は「困難があっても前進する」です。わずか4語ですが、止まらず続ける意志が伝わります。

6.自分ではない何かになろうとしない
The moment you try to be something that you’re not, people see that.
自分ではない何かになろうとした瞬間、人にはそれが伝わってしまう。
— Ed Sheeran
2025年のTIME誌のインタビューで、飾らない歌詞が幅広い人に届く理由を語った言葉です。try to be … は「〜になろうとする」、something that you’re not は「本来の自分ではない何か」。人の目を意識して別人を演じるより、自分の声で話すことの強さを伝えています。TIMEのインタビューで確認できます。
7.成功より「楽しめているか」を基準にする
Am I enjoying it? rather than, Is it commercially doing well?
商業的にうまくいっているかよりも、自分はそれを楽しめているか。
— Ed Sheeran
同じインタビューで、記録や売上を追う時期を経た現在の判断基準を語った言葉です。rather than は「〜ではなく」。外から見える評価より、自分の内側にある喜びを問い直す表現で、仕事や英語学習にもそのまま応用できます。
元記事の名言はエド・シーランの言葉?
I can’t tell you the key to success, but the key to failure is trying to please everyone.
成功の鍵は分からないが、失敗の鍵は全員を喜ばせようとすることだ。
この言葉はインターネット上でエド・シーランの名言として広まりましたが、本人が語ったと確認できる一次資料を見つけられません。また、以前からコメディアンのビル・コスビーなど複数の人物名でも流通しています。そのため、本記事の「本人の名言」からは除外しました。
意味を英語として学ぶなら、please everyone は「全員を喜ばせる・満足させる」。please は「どうぞ」だけでなく、動詞で「人を喜ばせる」という意味があります。
覚えておきたい英語表現
- learn from failure:失敗から学ぶ
- be yourself:自分らしくいる
- embrace your quirks:自分の個性を受け入れる
- carry on doing:〜し続ける
- push forward:前へ進む、困難を押して進む
英会話で使える応用フレーズ
I made a mistake, but I learned from it.
間違えたけれど、そこから学びました。
Don’t try to be perfect. Just be yourself.
完璧になろうとしないで。ただ自分らしくいよう。
It didn’t work this time, so let’s try again.
今回はうまくいかなかったから、もう一度やってみよう。
英会話でも、間違えないことを目標にすると話せなくなります。言ってみる、伝わらなければ言い換える、その経験から一つ学ぶ。この反復が、エド・シーランのいう「失敗から学ぶ」に重なります。
まとめ
エド・シーランの言葉に共通するのは、「最初から上手である必要はない」という考え方です。失敗を重ね、自分の癖や弱さも受け入れ、それでも前へ進む。成功はその結果として生まれます。
You learn everything from the failures.――失敗から、すべてを学ぶ。英語学習で間違えた日にも思い出したい一言です。
エド・シーランの曲で言葉の世界を味わう
エドの「自分らしさ」「失敗から学ぶ姿勢」「楽しみながら作り続ける感覚」は、飾らない言葉で人生を描く楽曲にもつながっています。長く寄り添う愛を歌う「Thinking Out Loud」の歌詞・和訳、不完全な二人の愛を描く「Perfect」の歌詞・和訳、故郷の文化と恋を軽やかに混ぜた「Galway Girl」の歌詞・和訳、ポケモンとの思い出を希望へ変えた「Celestial」の歌詞・和訳もあわせて読むと、名言と音楽が一本の線でつながります。
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主な確認資料:American Institute for Stutteringでの2015年のスピーチ、The Howard Stern Showでの2023年のインタビュー。







