
誰かを大切に思っていても、その気持ちを言葉にしなければ相手には伝わりません。感謝や称賛を「見える形」にすることを重視したのが、女性起業家メアリー・ケイ・アシュです。
この記事では、著書の出典情報まで確認できるメアリー・ケイ・アシュの言葉を7つ厳選し、日本語訳、背景、英語のポイント、やさしい言い換え、初心者向け例文とともに紹介します。
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メアリー・ケイ・アシュとは
メアリー・ケイ・アシュ(Mary Kay Ash, 1918–2001)は、アメリカの実業家で、1963年に化粧品会社Mary Kayを創業しました。優れた実績を上げても男性の部下より昇進できなかった経験から会社を辞め、女性が能力を発揮できる理想の組織を自らつくりました。
彼女は販売手法だけでなく、感謝、傾聴、称賛、目標設定を重視する人材育成でも知られています。著書『Mary Kay on People Management』『You Can Have It All』『The Mary Kay Way』には、その考え方が具体的な言葉として残されています。
メアリー・ケイ・アシュの英語の名言7選
1.感謝を秘密にしない
Everyone wants to be appreciated, so if you appreciate someone, don’t keep it a secret.
日本語訳:誰もが認められ、感謝されたいと思っています。だから誰かに感謝しているなら、それを秘密にしないでください。
旧記事でも紹介していた代表的な言葉です。心の中で評価するだけでなく、本人へ具体的に伝えることが人を育てる、という彼女の考え方を表しています。
英語ポイント:appreciate は「感謝する」だけでなく「価値を認める」。be appreciated は受動態で「認めてもらう、感謝される」です。keep it a secret は「それを秘密にしておく」。
やさしい言い換え:If you value someone, tell them.
例文:I really appreciate your help.(助けてくれて本当にありがとう。)
2.人ではなく、行動について伝える
Criticize the act, not the person.
日本語訳:人そのものではなく、その行動を批評しなさい。
改善してほしいことがあるとき、人格を否定せず、変えられる行動へ焦点を当てる。短いながら、フィードバックの基本を示す言葉です。
英語ポイント:act はここでは「行為、行動」。not A but B を使わず、A, not B という簡潔な対比になっています。
やさしい言い換え:Talk about the mistake, not the person.
例文:The action was careless, but you are not a careless person.(その行動は不注意でしたが、あなた自身が不注意な人という意味ではありません。)
3.一緒につくったものは、一緒に支えられる
People will support that which they help to create.
日本語訳:人は、自分もつくることに関わったものを支えます。
組織の新しい方針を一方的に決めるのではなく、当事者を最初から参加させる大切さを示しています。
英語ポイント:that which は少し硬い表現で「〜するもの」。現代の日常英語なら what they help create と言い換えられます。
やさしい言い換え:People support what they help build.
例文:Let’s create the plan together.(一緒に計画をつくりましょう。)
4.十分に聞けば、相手の中から答えが出てくる
If I listen long enough, the person will generally come up with an adequate solution.
日本語訳:私が十分長く耳を傾ければ、その人はたいてい適切な解決策を自分で見つけます。
リーダーがすぐ答えを与えるのではなく、相手が考えを整理できるまで聞く。傾聴を問題解決につなげる言葉です。
英語ポイント:come up with は「考え出す、思いつく」。adequate は「必要を満たす、十分な」です。
やさしい言い換え:If I listen, people often find their own answer.
例文:She came up with a good solution.(彼女はよい解決策を思いつきました。)

5.よい目標は、自分を少し伸ばしてくれる
A good goal is like a strenuous exercise—it makes you stretch.
日本語訳:よい目標は、少しきつい運動のようなものです。自分を伸ばしてくれます。
簡単すぎる目標では成長できず、無理すぎる目標では続きません。少し背伸びが必要な目標が、今の能力を広げます。
英語ポイント:strenuous は「激しい、骨の折れる」。stretch は身体を「伸ばす」と、能力を「広げる」の両方をかけています。
やさしい言い換え:A good goal helps you grow.
例文:This project will stretch my skills.(このプロジェクトは私の能力を伸ばしてくれそうです。)
6.失敗したら、別の道を探す
For every failure, there’s an alternative course of action. You just have to find it.
日本語訳:どんな失敗にも、別の行動の道筋があります。ただ、それを見つければよいのです。
一つの方法がうまくいかなかったことと、目的そのものを諦めることは別です。行き止まりなら、迂回路を探せばよいという実践的な考え方です。
英語ポイント:alternative は「代わりの」。course of action は「行動方針、取るべき道」です。have to はここでは「必要なのは〜だけ」というニュアンスです。
やさしい言い換え:If one way fails, find another way.
例文:Let’s try an alternative approach.(別の方法を試してみましょう。)
7.集中した1時間には価値がある
One intense hour is worth a dreamy day.
日本語訳:集中した1時間には、ぼんやり過ごす1日分の価値があります。
長時間机に向かうことより、何をするか決めて集中することが成果につながる、という言葉です。英語学習にもそのまま当てはまります。
英語ポイント:be worth A は「Aの価値がある」。intense は「集中した、密度の濃い」、dreamy はここでは「ぼんやりした」です。
やさしい言い換え:One focused hour can beat a whole unfocused day.
例文:This book is worth your time.(この本は読む時間をかける価値があります。)
感謝を英語で具体的に伝える3つの表現
- I really appreciate your help.(助けてくれて本当にありがとう。)
- You did a great job on this.(これは本当によくできています。)
- Thank you for always listening to me.(いつも話を聞いてくれてありがとう。)
Thank you. だけでも十分ですが、何に感謝しているかを一言足すと、相手への評価がより具体的に伝わります。
まとめ|人の価値を認め、言葉にして伝える
メアリー・ケイ・アシュのリーダーシップは、人を動かすテクニックではなく、一人ひとりの価値を認めることから始まっています。感謝は秘密にせず、注意するときは人格ではなく行動へ向け、答えを急がず相手の話を聞く。その姿勢が、長く支え合える関係をつくります。
英語でも、難しい表現は必要ありません。まずは I appreciate you. や You did a great job. のような短い一文で、目の前の人へ伝えてみましょう。
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出典・引用確認
- Mary Kay公式サイト:Our History
- Mary Kay Ash, Mary Kay on People Management(1984年)
- Mary Kay Ash, You Can Have It All(1995年)
- Mary Kay Ash with John Wiley & Sons, The Mary Kay Way(引用箇所の書誌・ページ情報は引用資料とも照合)
- Mary Kay Ash, Mary Kay(Harper Perennial, 1986年。失敗と代替行動に関する引用の書誌情報を引用資料とも照合)
- Selling Power:Successful Women in Sales: Mary Kay Ash(集中した1時間に関する本人インタビュー)
- LibQuotes:Mary Kay Ash(著書別出典付き引用一覧)
引用は著書名・書誌情報を持つ資料と照合し、出典を追えない流布表現は採用していません。日本語訳は文脈を踏まえた本記事独自の訳です。







